Saturday, 20 January 2018

センター試験 (2018 英語)を解いてみた:解答のポイント

今年度は、ガリレオが実際に全問を解いていく様子を動画にしました。
  • ガリレオはどのように本文内容を把握しているのか?
  • どこに注目して正解の選択肢を判別するのか?
  • どのようなペース・時間配分で解き進めていくのか?
…といったところを観察し、センター英語はもちろん、各種英語試験に挑む際の参考にしていただければ幸いです。


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設問ごとの解答のポイント

第1問

  • 秒殺せよ。
何度もブツブツ言いながら「どれだどれだ?」とやっていないだろうか?

試験開始直後で時間配分を気にする意識が向きにくい段階だからこそ、ここで時間を浪費してしまうと後がキツくなる。上の動画では 2分13秒で解き終えているように、サッサと先を急ごう。そのためにも、発音・アクセントに対して不断の学習意識が欠かせない。

また、スペリングと発音の関連については、一度集中的に学んでおくことを勧める。
(特に母音 → ガリレオ作成の資料をご参照ください。)

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第2問

  • 現場で使われているんだ!
例えば、A-問1 [8]で「安い」と言っても salaryのことを表すのに lowを選ばせたり、C-問2 [25]では「バスに乗っていたら道が混んでいて間に合わなかっただろう」という文脈の上で I wouldn't have taken the train without your suggestion.という文を完成させたりと、実際に英語を使う場面で適切な単語や文の選択ができる力を問うている印象を受けた。

この傾向は、大学入試改革が行われても変わらないだろう。しかるに、ただ一問一答式の文法・語法問題集を黙々とこなすだけの勉強では不十分であり、学んだ表現を自ら使いこなせる力にまで昇華させることを意識して学習することが重要となる。

今後、4技能型試験の導入により、文法・語法の力は writing / speakingによる評価の比重が高まっていくと考えられる。この意味でも、「安い = cheap」のようなバカ暗記ではなく、コミュニケーションの現場で実際に outputすることを見据えて学んでいこう。

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第3問

  • A: 抽象-具体はセット。
  • B: 全員が共通して言及しているキーワードを見逃すな!
A-問2 [28]は、For example, で導入されている具体例が 「トマトは果物の一種」という考えをサポートする内容であり、前文の内容とそぐわないというものであった。例示は主張とセットであり、よって必ず整合性が見られる。

それぞれの文をバラバラに見るのではなく(ましてや、一文ずつ訳して終わりにするのではなく)、「今読んでいる文は、パラグラフ全体・文章全体の中でどのような役割を果たしているのだろうか?と考えながら読み解いていく習慣をつけよう。

また B-[32]では、昨年に引き続いて「全員の意見に共通する要素」が問われた。本文を注意して読めば、異なる3つの立場の人(たち)の意見の中に audienceというキーワードが表れていることに気がつくであろう。来年も同じ傾向で出題される可能性があるので、意識しておくと良いかもしれない。

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第4問

  • A: グラフ表現は何かと必要。
  • B: 条件を満たすものを探しに行こう!
第4問Aの図表問題では、当然ながら「図表のデータ⇔英語表現」と相互変換できる力が重要になる。上で書いたこととも重なるが、例えばビジネス英語でも、売上高や市場シェアなどを図表化して説明する機会は日常茶飯事だろうし、実践での必要性が高い。

そのような背景もあってか、近年注目度が高まっている TEAPでも Readingの Part 2Aが丸々「図表の読み取り」であるし、IELTS (academic module)の Writingの Task 1でも図表の説明が課されている。

第4問Bは設問→文書の順となっており、情報を探して読むという感覚が強い。特に問2, 3のように、条件が指定され、それを満たすものを選ぶ問題では、文書中の複数箇所に散りばめられた情報を漏らさず統合して判断しなければならない。これは TOEICに酷似している。

余談ながら、センター英語では、ここで簡単な計算を要する問題が毎年1問ある。受験生はもっと難しい数学なども受ける人が多いだろうから心配には及ばなかろうが、ここでミスしないようにしよう。(流石に現役の時ではないが、大学時代にその年の問題を解いてみた際、繰り下がりの引き算ミスか何かで満点を逃したことがあります…^^;)

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第5問

  • Imagine!!
タコの宇宙人 (・o・)/ に惑わされた受験生も多かったようである。確かに SF色が強く、日誌に書かれている状況を具体的に想像するのが難しかったかもしれない。

ガリレオとしては、もし現役時代にこの問題が出されていたとしても、なにせ受験勉強の合間に Harry Potter and the Chamber of Secretsを読んでいたわけなので、日常あり得ない状況描写だろうとも恐るるに足らずであったことだろう( ̄∀ ̄) だからと言って「受験対策にハリポタを読め!」と勧めるわけではないが、物語文はイメージ化しながら読むと良い。

そのトレーニングには Ted-Edの動画がオススメ。リスニング学習でもよく生徒に勧めているのだが、読んだり聴いたりした英文の内容を、このアニメーションのような感覚で頭の中に描き出してみると良いだろう。Ted-Edならば English subtitleに困ることは殆ど無いだろうし、日本語字幕つきの動画も豊富に揃っている。

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第6問

  • 分割して統治せよ。
動画 57:34~をご覧いただければ、第6問では「望遠鏡・顕微鏡・カメラ・X線」のようにパラグラフごとで内容を整理しながら読み進めていることが観察できよう。

80分という試験時間との戦いの場では、無駄な読み直しを出来るだけ排することが勝利につながる。もちろん、読み直しが必要な場合もあるが、該当箇所を素早く見つけられることがタイムロスを防ぐ。

今回の動画では、本文をほぼ全て音読し、軽く解説を挟みながらであっても、1時間ちょっとで全問を解き終えている。時間配分に苦労している受験生も多いだろうし、ガリレオ自身も、現役の時には試行錯誤を繰り返した。

しかし、そこで「速読力をつけるには…?」と、スキミングだのスキャニングだのといった隙だらけの "リーディングストラテジー"や、あるいはお題目だけの "パラグラフリーディング"といったテクニックに走らなくとも、きちんと全文を読んだ上で余裕を持って解き終える実力は身につけられるということを肝に命じてほしい。

また、第1パラグラフを読み終えた時点で、天体望遠鏡や顕微鏡の具体例を自ら導き出している点(カメラや X線までは発想が及ばなかったが…)にも注目して頂きたい。

言語学関連の専門書や論文を読み漁る中で、自然と先に書いてある内容を予測するクセがついたわけですが、「考えながら主体的に読む」という模範を示せたかと自負している。

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★Here is the Path to Wonderland★

センター試験を受験した皆様「お疲れ様でした」
…などという言葉をかけるつもりは無い。

駆け抜けろ!



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Wednesday, 10 January 2018

「マジ卍」考

■ 音形あり、意味を求めず?

この週末、各地で成人式が行われたということで、TVでは猫も杓子も「マジ卍」な新成人が多数紹介されていました。

この「(マジ)卍」という流行語、ワケノワカランものとして「近頃の若ぇモンは…」と突っぱねるのは年寄りのすることだが、言語学者の立場から見るとなかなか興味深いものとしてガリレオは捉えている。

というのも、我々は普段、何らかの伝えたい意味が先に頭にあって、それを表現するためにことば(=音形)を探すものである。
  • 意味音形
このことは流行語でも変わらず、例えば「○○なう」にしても「激おこ」にしても、何を言わんとしているかは明白であろう。

しかし一方、「卍」は清々しいほどに意味不明である。"マンジ"という音形(および恐らく、「文字」とも異なる「記号」が SNS上で目を引くということ)が先立ち、意味の方はその場のノリでなんとな〜くやり過ごすのが「作法」なのではないかと感じるほど。

こちらの記事によれば、「最近では<最高! マジ卍>や<めんどくさすぎて卍>など、肯定的にも否定的にも使う。」とのことだが、そのように使える大きな理由としては
  • 意味 <--- 音形
のように、通常とは反対のことばの使い方がなされているからと考えられよう。

これはさしずめ、ルイス・キャロルのことば遊びの構造にも通じうる(cf. 安井泉. 2013.『英語で楽しむ英国ファンタジー』静山社. pp. 161-165)。

■ しかし、懸念も感じる

他方、教育者として、新成人たちの「マジ卍」に対する思考態度には心配になる。上で引用した記事には、以下のような記載もあった:
無料通信アプリ「LINE(ライン)」は女子高校生を描く動画を制作。「マジ卍!」に字幕で「信じられない!」との“訳語”をあてた。同社によると、動画を作ったプロデューサーが女子高校生たちに繰り返し意味を尋ねたが、「意味なんてない。卍は卍。あるのは感情だよ」などと返されたという。
下線太字はガリレオによる)
成人式の様子を紹介したTVのワイドショーでも、複数の番組でレポーターが「卍」の意味を尋ねていたが、反応は同じようなもの。

もちろん、この回答が感覚的には「正しい」とも言えるのだとは思う。しかし気になるのは、若者たち(と言うと年寄りくさいのだが…)が、自ら使っていることば(?)の意味を説明しよう・考えようとすらしないように見えるところにある。J. S. ミルの『大学教育について』(セント・アンドルーズ大学名誉学長就任講演)では、以下のようなことが述べられている:
われわれは、毎日目に触れるものの意味を問うというようなことをほとんどしません。それと同様に、われわれの耳もまた、いったんある語や句の音に馴染んでしまうと、その音が果たしてわれわれの心に明瞭な観念を伝達しているのだろうかという疑問を抱かなくなります。そして、われわれが、その観念を明確に規定しようとするとき、あるいはその音声によって理解していると思っていることを他の語句で表現しようとするとき、非常な困難に直面することすら思いもよらないのです。
(J.S.ミル著、竹内一誠訳. 2011.『大学教育について』岩波文庫. p.34)
端的な例としては、昨年の Brexitの国民投票や、Trump政権の誕生であろう。果たしてどれだけの有権者が、自らの一票を投じるにあたり、Brexit"Make America Great Again"の表す意味を明確に規定していたと胸を張って言えるであろうか?

「マジ卍」のようなことばを、"ノリで"使って楽しむことは全く悪いことではない。しかし、一国の進むべき道は "ノリで"選ぶべきではない。然るべきときに慎重な思考・判断を行うためには、普段なにげなく使っている「ことば」に対して、立ち止まって考える習慣を身につけておくことが重要であるとガリレオは考える。

★Here is the Path to Wonderland☆

最後の文、「普段なにげなく使っている『ことば』に対して、立ち止まって考える習慣を身につけておくことがマジ卍」って書きたかったんだけどね ( ̄∀ ̄)

 


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Friday, 5 January 2018

英語学習Q-A: テキストの予習はどのようにやれば良いですか?

年末年始の帰省にあたり、大学院時代の恩師である安井泉先生が訳・注をされた『対訳・注解 不思議の国のアリス』を実家まで持ってきて読み進めています。

Chapter VIII THE QUEEN'S CROQUET GROUND(第8章 女王さまのクロッケー場)にて、以下のような英文に出会い、ガリレオの "読解センサー"が「ピコーン♪」と反応しました:
"How are you getting on?" said the Car, as soon as there was mouth enough for it to speak with.
「調子はどうだい」とチェシャネコは、しゃべるために十分なだけ口が現れるなり、ことばを発しました。
(pp. 198-199, 太字下線はガリレオによる)
ここで、mouth無冠詞・単数形で用いられている事に注目されたい。英文法の中で、このような形で現れうるのは、waterや breadといった物質名詞。したがって、ここでは mouthが普通の「口」を表す(=可算名詞)意味から離れ、下線部で示したように「ことばをしゃべるために十分な量の口」というように物質的に捉えられている。

Alice par John Tenniel 24.png
画像は Wikimedia Commonsより
チェシャネコ (the Cheshire-Cat)といえば、「ネコなしのニヤニヤ (a grin without a cat)」のようにニヤニヤ笑いを浮かべた口だけを残すなど、自在に姿を表したり消したりすることのできる神出鬼没なキャラクターである。

このような物語上の状況に基づいて、上の場面では「ことばを発するための器官」として現れる口の「量」を問題にしていることになる。

■ 予習とは「知恵比べ」である

当然ながら、この物質名詞 mouthに関しては安井先生も脚注にて解説を加えられていたわけですが、ページ下部の脚注に視線が到達する前に同じポイントに反応できたというところで、ガリレオとしては嬉しくなるのです(*´ω`*)

同じようなことは、院生時代に安井先生がご担当の学類生向けの一般英語の授業に TA (Teaching Assistant)として参加した際にもあった。その授業のテキストは Mary Poppinsであり、ガリレオも予習の上で聴講させて頂きました。

予習の際、自らに課していたのは、先生が授業中の解説で取り上げるであろうポイントをあぶり出し、解説の切り口を予測しておくというもの。文法・語法の解説について言えば、当時からまずまず接近できていた自負はあるものの、英国文化や作品の社会的背景の面など、常に予習の上を行く知識が与えられる授業は圧巻でした。

よく「読書は筆者との対話である」ということが言われるが、思うに英語講読演習タイプの授業に臨む予習のあり方とは、師と筆者による知的対話に自分がどこまで迫れるか?…という知恵比べなのではないだろうか。冒頭の mouthの例のように、師と同じポイントに同じタイミングで反応できることが増えればそれが学習上の進歩であるし、教師の立場から言えば、生徒がどこまで予習してこようが追い付かせないような、知的対話の深淵を範として示さねばならぬ。

もっとも昨今の英語教育界においては、テキストの精読という活動が教室から消え去り、もはや風前の灯火と成り果てている。よって、上で述べてきた「英語の予習かくあるべし」というのも、そもそもの授業スタイルと合致する場面は少ないかもしれない。

しかし、"コミュニケーション"の場で本当の意味で使いこなせる英語表現とは、自ら深く思考を巡らし「腑に落ちた」もの。例えば mustと have to, 過去形と現在完了形など、理解していなければ、いくら「間違いを恐れずに、なんとなくでも伝われば良いんです!」などとノーテンキ精神論でハゲまされたところで、どうしても迷いが生じるものなのである。この「腑に落ちた英語表現」を積み重ねるには、精読×量が欠かせない。

それにあたり、テキストに潜む「お宝」をごっそりと掘り起こして見せてくれる案内人に出会えるのは貴重なことである。ガリレオ自身、安井泉先生に少しでも追いつき、いつの日かこの高くそびえ立つ壁を超えてみせるべく、新年早々に改めて学者/教師として襟を正す機会となった読書体験であった。

★Here is the Path to Wonderland☆

「決定的な例文探し」も、今回の不思議の国への旅の目的のひとつ。
ルイス・キャロルの織りなす頭と心に残る至極の英語表現と、それを支える英文法・語法や英国文化のカラクリを、今年のレッスンの中で折に触れて紹介していきたいと思っています。ぜひお楽しみに♪




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Saturday, 30 December 2017

英語学習Q-A: 英単語を効率的に覚えるにはどうしたらよいですか?

友人を通して、英単語学習に関する相談を受けました:


「きかなかった事にします❤️」も1つの回答なのですが (笑)、もう少しマトモに返したガリレオ流の考え方を紹介します。

■ 効率を求めるのが一番効率悪い

…禅問答のようですがσ(^_^;)
ただ、真理は突いている。

「効率的に覚えるには…」という質問の裏には、できるだけ少ない労力で、できるだけ多くの英単語を覚える秘策のようなものを授けて欲しいという気持ちが伺える。もっと言えば、「英語ができる人には自分の知らない"秘策・裏ワザ"があり、それを身に付けさえすれば、簡単に『効率よく』単語が覚えられるようになるはずだ」…というような前提を持っているかのように思える。

しかし残念ながら、ガリレオ自身にしても、周囲で一定レベル以上の語学力を身に付けている人たちにしても、決して秘策・裏ワザで単語を覚えている訳ではない。普段から目標言語に触れる頻度・密度・必然性が高く、繰り返しの中で(「あ〜、この単語なんだったかな〜!?」というような悔しい思いを何度も何度も重ねつつ)脳と発音器官に浸み込んだ結果なのである。

結局のところ、文脈の中で身に付いたものだけが本物の単語力であり、単語だけ取り出して「効率よく」覚えようとすることが、かえって学習効果を阻害する要因になる。


■ 「労力」と思うか楽しむか?

例えば、多くの小学生は、相当数のポケモンの名前を記憶しているわけだが、その際に「効率の良い覚え方(つまり「ポケモン言えるかな?」)」に頼ってはいないはずである。




それでも、2017年の「サン・ムーン」現在で総勢 802匹(!) いるらしいポケモンを記憶に留めておけるのは、かなりの時間(お母さんに「もういい加減やめなさい!」と言われるくらい)と日々の繰り返しという「労力」をかけているからこそ。

ただ、当の本人はこれを「労力」とも思っておらず、ただ単にゲームを楽しんでいるうちに自然と記憶されていったということになろう。

これが英単語になると、途端に苦痛を伴う作業と化してしまう。もちろん、ゲーム(娯楽)と語学では同列で論じられることばかりではないにせよ、示唆を得られる点は確実に存在する。

ガリレオの語学学習の過程の中では、高校時代の小テストなどで「やらされた」場合を除き、いわゆる単語帳を使った学習というものを行なったためしがないまた、単語帳を「やらされた」時に学んだ(はずの)ものが何かしら残っているかというと、少なくとも意識化されるレベルでは全く思い当たらない。

一方、高3の時に初めてハリポタを原書で読んで以降、洋書(大学からは専門書・論文も)の多精読はずっと続けており、上で述べた通り、文脈の中で何度となく繰り返し出会った単語・表現が、血肉となって身に付いていると実感している。

読むだけでなく、聞く・書く・話すといった形で英語に触れるのは、ガリレオにとって「日常」であり、小学生のポケモン同様、時間と繰り返しに関して「労力」という意識はない。

単語帳や単語学習のための長文では、「『覚えよう!』と身構えることもなく、日常的に自然に…」という形にはなりにくい。効率的にという功利主義的発想を捨て、純粋に楽しめる洋書を一冊読み進めてみることを勧めたい。

☆Here is the Path to Wonderland★

その「洋書を一冊読み進める」のが自力で出来ないんだ!
…という人のために、ガリレオ研究室では他力多読のレッスンを用意しています。

他力多読
「他力多読」レッスン詳細ページは上の画像をクリック!

最初は補助輪を付けたって良い。「読めそう!」という感覚がつかめれば、ことばを巡る旅へ自力で漕ぎ出して行ける日は遠くない未来に待っている。


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受験生必見!:直前期の英語学習について

受験本番が近づくにつれ、単語力や時間配分など「足りないところ」にばかり目が行き、気持ちが焦っていないだろうか?

ここで、もっと新しい問題に取り組んでおこう…という思考になりやすいかもしれないが、直前期こそ【今までやったことの復習】に力を入れることを勧めたい。

受験生であれば、これまでに解いた過去問や模試・問題集の長文や、リスニング問題のスクリプトが手元に相当数あると思う。思うような点数が取れなかったものを優先的に、改めて本文の音読や、リスニング音源があれば音声だけで聴き取りに取り組んでみよう。

「スムーズに読めない・聴き取れない・意味と結びつかない」という箇所に弱点が残っている。こうしてあぶり出された補強ポイントに絞って復習し、「100%理解を伴って読める・聴ける!」という文章を本番までに1つでも多く増やしていくだけでも、ラストスパートとして大きな力になる。

exam

またこれは、「今まで『これだけ』やってきたんだ」という自分の学習過程を振り返ることにもつながる。

もちろん、どれだけ準備をして臨んだところで、試験本番には"一抹"以上の不安を覚えるもの。しかし逆に考えてみれば、今この瞬間に試験を受けても余裕で入れるようなところであれば、「大丈夫だろうか?」と不安に思うこともないだろう。

本番に向けて不安・緊張が高まるのは、高い志を持ち、求められる実力に到達するために真剣に努力を続けている証拠。だからこそ「志望校」というのである。

本番までの限られた時間で無闇に新しい勉強を始めるよりも、これまで取り組んできたものを【確実に使いこなせる武器】として身につけ、自分の積み重ねてきた学習を信じて本番に挑んでほしい。

☆Here is the Path to Wonderland★

大丈夫かと思わない大学は、行きたくない大学だ。
- ガリレオが大学受験時に高校時代の恩師が贈ってくれたことば。
例えば高校受験生であれば、「大学」を「高校」と読み替えてもらっても同じことが言える。各自の目標に合わせて受け止めてもらえたら幸いです。


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Thursday, 14 December 2017

英語発音Q-A: etc.にまつわるエトセトラ

先日、etc. (et cetera)の発音について質問を受けました。
etc. が / et ˈset(ə)rə /ではなく / ek ˈset(ə)rə /と発音されるケースを耳にしますが、なぜスペリングでも明らかに tであるところが /k/になるのでしょうか?
確かに、例えば Longman Pronunciation Dictionary, 3rd Edition (LPD)には "a pronunciation variation that is not considered correct"を表す記号とともに ⚠︎ ek ˈsetrəが記載されており、Oxford Dictionary of English, 3rd Edition (ODE)には以下のような興味深い記述が見られる:
A common mispronunciation of et cetera involves replacing the t in et with a k. This follows a process known as assimilation by which sounds become easier for the speaker to articulate.
太字斜体は原文・下線はガリレオによる。)
このことから、規範的な発音からすると "mispronunciation" / 非標準的の扱いにはなるが、ある程度多くの話者に広まっている発音であるといえよう。

■ "Assimilation"に対する疑問

上に挙げた ODEによれば、etc.における /t/ → /k/の発音変化は assimilation(同化)の結果ということなのだが、ここには少し疑問が残る。

本来、assimilationで /t/→/k/となる環境としてまず思い浮かぶのは以下のような場合である:
  • that cup /ðæk kʌp/
  • that girl /ðæk gɜːl/
etc. (et cetera)は摩擦音 /s/が後続する環境であるため、この場合にも /t/→/k/が生じるのか?というのが疑問であり、手元にある専門書を見る限りでは、この手の "assimilation"が明確に記述されているものは見当たりませんでした。

また、/t/と/s/の調音位置を考えると、両者ともに alveolar(歯茎音:/t/は無声歯茎閉鎖音・/s/は無声歯茎摩擦音であり、/t/→/k/の音変化はむしろ dissimilation(異化)なのではないかとも考えられる。

【参考】:Quoraにおけるこちらのスレッドで dissimilationに言及があり。また、Understanding Language Changeという本で、 / ek ˈset(ə)rə /の発音は dissimilationによるとの記載があるようです(Google Booksの検索でヒット)。

■ 声門閉鎖音 [ʔ]なら…

Seattle Learning Academyという英語スクールが運営する pronunciation.comというサイトによれば、「母音+/t/に摩擦音が後続する」という環境で、/t/が glottal stop(声門閉鎖音)[ʔ]に変化するという記述がありました:

Linking: /t/ as glottal stop /ʔ/
一番上の流れ (pet snake)を参照

LPDにも、以下の環境で声門閉鎖音 /ʔ/が /t/の異音として生じると説明されている:
  • 音節末であり、かつ
  • /t/の前の音が母音または共鳴音 (sonorant)
    • 例:outside / ˌaʊt ˈsaɪd / → / ˌaʊʔ ˈsaɪd /

ガリレオ自身の発音を自問してみると、例えば "It seems..."と言う時に /t/で舌先を通常どおり上歯茎に接触させるよりも、声門閉鎖を使った方が /s/への移行が楽に感じられました。
etc.は /t/でも /k/でも個人的には発音のしやすさにあまり変わりないような…σ(^_^;)

声門閉鎖音 /ʔ/と軟口蓋閉鎖音 /k/は異なりますが、口の奥側〜喉で閉鎖が作られるという意味では「似ている」と言っても良いでしょう。

暫定的な結論としては、「母音 + /t/ + 摩擦音」の環境で、/t/ → [k] ~ [ʔ]にした方が発音しやすいと感じる話者が存在する…という程度のことは言えそうです。

★Here is the Path to Wonderland☆

「渚にまつわるエトセトラ」に関わる重大な問題なので、Puffyを愛する英語学者としては放っておくわけにはいかないのです (v)○¥○(v)



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Saturday, 9 December 2017

TOEIC頻出単語! address (動詞)

「宛先」と「ドレス」の意外なつながり

dress_address: 意外なつながり
We would be delighted to address any queries you may have.
「ご質問がありましたら何でもお気軽にお問い合わせください。」
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addressという単語は、名詞の「宛先・住所・メールアドレス」の意味では誰もが知っていると言って良いだろう。

一方、上に挙げたような動詞用法:「(質問・問い合わせなど)に応える」は案外知られていないようである。

【語源】

ad- "towards"「〜に」+ -dress "direct"「まっすぐに」
→ [名]: 配達先・宛先 / [動]: 〜に向けて直接ことばを向ける

"address (your) queries"「質問に応じる」といった表現は、ビジネスメールなどで目にすることも多く、TOEICでも頻出。「アドレス」から動詞の意味も導きやすいので、併せて記憶しておくと良い。

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語源で示した通り、dressは directと関連があるため、身に着ける dressも実は「まっすぐ」に由来している。

すなわち、「ピシッと(まっすぐ)整える」→「きちんと着せる」→「着せる行為・服」のような意味の成り立ちを持つ。

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一見すると似ても似つかない 2つの単語でも、語源を辿ってみると意外なつながりが浮かび上がることがある。

漢字でも、同じ部首を持つものに関連性が見出せるのと同様、英単語も「成り立ち」を意識すると共通イメージを元に記憶しやすくなる。

ぜひ、辞書を深く「読み込んで」活用しよう。

★Here is the Path to Wonderland☆

辞書は語義よりも語源欄や囲み記事が「宝の山」

ガリレオが発音に興味を持ったのも、中学生時代に学校推薦で買った英和・和英辞書に「発音記号の大体のイメージ( /uː/ はひょっとこの口で「ウー」など)」を解説したコーナーがあったの最初のきっかけでした(^o^)


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