Friday 31 May 2013

自分を、呪わないこと。

ことばの力

言霊信仰…とまでいうと大げさですが、やっぱり考えを「ことばに出す」と、何かしらのエネルギーが発せられるように感じます。
ある意味では、日本的な奥ゆかしさの文化の表れでもあるとも思うのですが、英語学習者が自分の話す英語について、よく以下のようなことを言ってしまうのを耳にします:
  • 私、英語できないんで…
  • 文法全然わからなくて…
  • 発音ダメダメです…

うん、文法間違ってるよ。発音、直すべきポイントがあるよ。( ̄ω ̄)v
…「そんなことないですよ!」って方向のことを言うと思いました?(笑)

でもねっていうか。
いま既に「英語できるんだったら」・「文法余裕でわかるんだったら」・「発音完璧だったら」…英語、学ばなくて良いでしょ。
あなたの英語人生で大事なのは、
これから英語ができるようになること
です。

記憶と自己評価

「今は英語ができない」という現実それ自体は「気の持ちよう」で変わるものではないですが、
  • これから私は英語ができるようになる!
  • 私は文法が理解できる!
  • 正しい発音は練習すれば必ず身につく!

…などなど、毎日唱えましょ?
自分の脳に、いい暗示をかけましょう。
ことばの力で、自分をコントロールしましょう。

「何かを記憶する」のも、「快・不快を感じる」のも、「自分についての評価を下す」のも、全部人間の脳のはたらきです。
なので、ポジティブなイメージを持って学習した方が、記憶力って上がるものなんだそうです。

★Here is the Path to Wonderland☆


「自分はできない」と、自分に呪いをかけるのはやめよう。
現実に向き合った上で、ポジティブなイメージとともに学習をした方が、
効果も上がるし、何より楽しいです♪

Tuesday 21 May 2013

英単語を完全理解する:dystopia

フラゲって通じるの?

Puffyの新曲脱ディストピア(初回生産限定盤)(DVD付)をフラゲしてきました♪

ちなみに "flying get"はAKB48の曲名としては通じるかもしれませんが、
さすがに「発売日前に手に入れる」という意味の英語表現としては使えません…
"I've got Puffy's new CD before its official release date!" とかでしょうか。

ディストピアとは?

タイトルの「ディストピア」 (dystopia | dɪsˈtoʊ.piə |)について、デジタルアセス(Puffyファンクラブ)団員の中でも「どーゆー意味?」って言っている人が結構いましたので、解説しますと:

ユートピア (utopia)の反対

とだけ覚えておけばOKです。
日本語訳だと…と考え出すとムダに暗記量が増えてしまいますし、訳語だけ暗記しても単語のリアリティーが感じられないのです。

★Here is the Path to Wonderland☆

脱ディストピア

dystopia = utopiaの反対ですので、「居たくない場所」ですよね。
だから、そんな所から「脱」しちゃおう!と歌っているのがこの曲です!


Tuesday 14 May 2013

ガリレオの英語学習歴×Harry Potter

英語人生を変えた一冊:



高3で読んだ初めての洋書

ちょうど「ハリポタ」ブームの頃。近所の本屋さんの Harry Potterコーナーに、上の洋書が置かれていました。今でこそ、好きなレベル・内容の洋書を自由に選んで数クリックで購入できますが、当時のガリレオ青年には、読むとしたらこれしかなかったのが、結果的に良かったのだと思います。
※ Harry Potter and the Philosopher's Stoneは既に映画で観ていたので、2巻からという途中半端なスタートでした…

変な動機

高3の、しかも受験前って時期に Harry Potterを読んでみようと思ったのは、「どんな入試でも、これより長い『長文問題』は出ない!」という、今考えたら訳のわからない理由から(笑)結局、入試前に読み終わって(←受験勉強しろ)、妙な自信が付いたのは事実。

大変だったのは

1. キャラクター、多っ!

Harry Potterはサブキャラも多く、それが魅力でもあるのですが、初めて読んだときは人物相関を把握するのに一苦労しました(-ω-;

しかも、例えばハーマイオニーは地の文や Harryたちの会話の中では "Hermione"ですが、マクゴナガル先生 (Professor McGonagall)が彼女を呼ぶときは "Miss Granger"という…こんな主要キャラでさえ、誰のことを言っているのか理解するまでに結構かかりました。

※結局、人名には途中まで下線を引いて読んでいました

2. 状況設定、ありえん!

Harry Potterは言うまでもなくファンタジーなので、「現実にありえないこと」が次々起こります。
  • 車が空を飛ぶ
  • 腕がぐにゃぐにゃになる
  • 薬を飲んで別人に姿を変える
読んでいて、頭の中で場面が想像で浮かんでくるわけですが、「大丈夫?読み間違ってない!?」って、無駄に不安になること多数。スキーマを活性化(笑)とかいう読み方を推奨する人たちは、ファンタジーを読むときどのようになさっていらっしゃるの? ねぇねぇ?

結局、上の「読み間違いかも?」な不安は杞憂であったことがわかり、訳さなくても、分からない単語があっても、読み進めていけば物語の世界観もわかってくるし、正しい場面イメージが頭に浮かんでくるという実感を得られたのが一番の収穫であったと思います。

1冊読み終えて、世界が変わる


まず、英文を読むことに全く抵抗がなくなりました

タイミング的には、その後大学の英語教育コースに入り、英文法書などを原書で読む授業なんかも1年生の時からありましたが、「英文の量」に関しては恐れるに足らず、という状態になりました。

Harry Potterシリーズが、「超」読みやすくなりました

1冊読んでしまえば、どんな魔法世界が現れてももう怖くありません!
その後、大学時代ずーっとかけて、読み倒したHarry Potter series:
…結局、Philosopher's Stoneだけ本では読んでいないんですけど(・ω・;

★Here is the Path to Wonderland☆
人生を変える1冊に出会おう!







Friday 10 May 2013

読んでいない本の感想文:『不思議の国のグプタ―飛行機は、今日も遅れる』



「TOEICの世界」を舞台としたミステリー小説…ということで、業界的には話題の本(だと思う)。
どんなもんなのか?と思い、Amazonの「なか見検索」で最初から2ページ目の途中まで読んで…と、いう段階で書いています。(だから、「読んでいない本の感想文」)

本文2ページ目 (p.6) にあった、捨て置けない一文:
いつもは少し聴き取りづらい徳井の日本人特有の発音
チュートリアルの徳井さんを思い浮かべてしまったことは置いておくとしても、これ、一般読者(といっても、これを読むような人はTOEICに何かしら興味はあるのでしょう)やら、英語教員の方々はスルーしているのですか?
あたしは、カム着火インフェルノォォォオオオウ…くらい怒りました。ムカ着火ファイヤーを超えると、どのくらい怒っているんだか逆にわかりません(笑)

TOEIC世界を描写する以前に前提となってしまっている「日本語ネイティヴの通じない英語発音」

このように書かれることが「情けない」と感じなくなってしまうくらい、日本の「英語モドキ教育」に侵されてはいかんのです。

あたしはヒロ前田さんの本も持っていますし、『グプタ』もこれで金輪際読む気を失くした、とかいうつもりは全くありません。むしろ、TOEIC本のアプローチとしては新しくて、興味は持ち続けています。
大げさなことを言うようですが、ヒロ前田さんのようなTOEIC講師でも上のような記述をスルーしてしまうようなところに、日本の英語モドキ教育でいかに発音がイイカゲンに扱われているかが浮き出ているように思うのです…
あたしは、「日本語ネイティブの英語発音が聴き取りづらい?あぁ、『不思議の国』の設定だからね(笑)」って反応が普通になるのを目指しますよ。

★Here is the Path to Wonderland☆
I thought I was in Wonderland, but there appear a large number of people who really need to come back to the real world!


Wednesday 8 May 2013

ガリレオの英語学習歴×辞書(電子辞書編)

あたしがどうやってTOEIC 985点レベルまで英語力を伸ばしてきたか?
…を何らかの「軸」に沿って紹介していく第3段:

「ガリレオの英語学習歴×辞書(電子辞書編)」

1.英英辞典の使い方


電子辞書を買ってから大きく変わったことと言えば、やはり英英辞典も使うようになったということです。今では高校生モデルの電子辞書にも、ご丁寧に Longman Dictionary of Contemporary Englishや Oxford Advanced Learner's Dictionaryあたりが収録されていますが…単語調べのために無理に使う必要はないでしょう。電子辞書を使う最大のメリットは、「この単語について知りたい!」と思った瞬間に調べられることです。それなのに、わざわざ時間のかかる「作業」をして「勉強」をした気になるのはやめましょう。

学習者にとって優先すべきことは、英英辞典が使えるようになることではなく、単語を覚えて使えるようになることです。その意味で、電子辞書ならではのオススメな使い方としては、
  • 単語の「意味」を知りたいなら、英和でさっさと調べてしまう。
  • ジャンプ機能」を使って、英英の例文を確認する。
  • (英和に載っている用法に相当する例文が英英になければ、その用法はすでに古くなっているかもしれないと疑う)
要は、電子辞書は「引き比べ」がしやすい作りになっているのだから、用途に応じて使い分ければいいのです。あたしの使い分けを一言で表現すれば、「受信には英和・発信には英英」って感じです。

あと個人的には、英語を教えるにあたり、難しい単語を基本単語で説明するためにも英英は使います。でもこれは、英語学習者よりも、和訳ばっかりするしか能がないような英語科教員の方々にこそ奨励したい使い方です…

2."Collocation" の威力:『新編 英和活用大辞典


この辞書は、英語学習者にはあまり知られていないかもしれませんが、大学生モデルの電子辞書あたりには収録されている場合があります。
そしてこれ、超オススメです!

使い方は慣れる必要があるのですが、例えば「傘→umbrella」ってことは、中学レベルで習いますよね。でも、「傘をさす」って英語で言えますか? それを調べられるのが英和活用辞典なのです。

この辞書でumbrellaを調べると、まず「かさ、こうもりがさ;保護するもの」という意味が簡単に出てきます。そしてその下に、【動詞+】文・【+動詞】文・【形容詞・名詞+】文…などと続きます。

「傘をさす」を調べたい場合、英語では動詞(さす)→目的語(傘を)の語順になるので、「動詞+umbrellaの順になる例文」という意味の【動詞+】文の項目を辿ります。

画面をスクロールしていくと、
put up [raise] an umbrella
かさをさす 
という例が見つかって、「ああ、こう言えばいいんだ!」とわかるわけです。

このように、ある単語がどのような単語と一緒に使われるか?ということ (col-: 一緒に+ location: 位置→collocation: コロケーション・連語と言います)を知ることが、「英語を使える」ために重要なことです

☆Here is the Path to Wonderland★

使えるようになることを目指して単語学習をしよう!


Monday 6 May 2013

ガリレオの英語学習歴×辞書(紙辞書編)

ガリレオがどうやってTOEIC 985点レベルまで英語力を伸ばしてきたか?
…を何らかの「軸」に沿って紹介していく第2段:

「ガリレオの英語学習歴×辞書(紙辞書編)」


1.初めての辞書:『Challenge中学英和・和英辞典


中学に入って、学校推薦で希望者が購入できるという形だったので、「英和と和英が一緒になってる方がお得やん」(←違)と思って買いました。授業やら高校受験用に使った記憶はあまりないのですが、「チャレンジ発音教室」というコラムページがお気に入りでした。なんでか昔から発音好きだった。

このページが良かったのは、例えば/ /なら「ひょっとこの『ウー』」・/ ʌ /なら「ハッとする『ア』」などと名前が付けられており、中学生でも直感的に正しい発音イメージを持てたというところ。Articulatory phonetics を体得した上で見直してみても、カタカナ英語→正しい英語発音への第一歩としては非常に有効だったと思います。

また、中2の教科書から載せられる割には、多くの場合授業で扱われない「発音記号」が一応は読めるようになったのも大きいでしょう。発音記号が学習指導要領たるものでどのように扱われているのかなんて、あんなもんマトモに読む気もしないので私の勉強不足のため存じ上げないのですが、教科書に載せる以上は授業内でしっかり扱うようにしてほしいものです。

2.編集者の想いを知る:『ユースプログレッシブ英和辞典


大学院以降、紙辞書として手元において愛用しているのがこちらです。修論の副査としてご指導いただきました安井泉先生、学会の講演や集中講義でお世話になった八木克正先生・内田聖二先生が編集主幹・編集委員を務めていらっしゃいます。編集に携わっている5名中3名を知っているので、ガリレオにとっては「生産者の顔が見える」辞書です。

上の先生方の授業や講演に出て、メジャーでよく売れている英和辞典の中にも、すでに古くなってしまった語義や用例が残ってしまっていることを知りました。『ユースプログレッシブ』は、そのような問題意識から、コーパスやインフォーマントの情報を活用して、「今の英語を忠実に映す」ように編集された「手作りの辞書」です。実際使っていると、先生方の想いが伝わってきます。

この辞書で気に入っているのは、「語法ノート」というコラム記事です。

(1) The balloon went up and up and up.
(2) The balloon went up, up, up.

(1)と(2)でのballoonの動きの違いがわかりますか?
(andの項目に書かれています。)

★Here is the Path to Wonderland☆

辞書(特に紙辞書)はコラム記事で選ぼう!