■ London最大級の本屋 Waterstonesで Claudia先生に会う
ガリレオ研究室の誇るレッスンメニューとして、現在公開準備を進めている Team Teaching. 地理的な制約を超えて世界のどこからでも受講可能な Skypeレッスンの利点を活用し、ガリレオによる授業と London在住のネイティヴ教師との実戦演習を有機的に組み合わせた英語学習を可能にする環境を整えていきます。今回の London訪問では、その Team Teachingレッスンで team upする Claudia先生と会う機会にも恵まれた。もちろん、それまでも Skypeで「顔を合わせて」打ち合わせを重ねてきてはいたが、実際に対面するのは今回が初めてというのは不思議な感覚であった。
Claudia先生は Londonの Chelsea(テムス川北岸の高級街)で英語学校の校長をしており、British Council, International House, および Westminster Universityと協調して英語教育活動にあたっている経験豊富な教師で、IELTS指導者・試験官も務めている。
Photo by 更家由美子さん |
Claudiaとの Team Teachingが実現するに至ったきっかけとなった場所が、この Waterstonesという本屋。ガリレオ研究室の生徒であり「ガリレオ先生」の名付け親でもある更家由美子さん(デューク更家夫人)が、英語学習用のテキストを探していた時に、声をかけて English Fileを勧めてくれたのが彼女であった。
英語学習者用の教材を探しているにもかかわらず、アドヴァイスを求めた店員は「学習者レベルのやさしい英語」となるように意識的にレベルを下げるということができない矛盾…それでも諦めずに良いテキストを探そうとする必死さが、Claudiaの琴線に触れたと見える。
後に Claudiaはメールで
I really don't know what made me talk to and assist Yumiko at the bookstore last year; it is something I don't usually do as I don't like disturbing people; It must have been destiny or better, it was just meant to be!
[概要]: 普段なら知らない人に声をかけるなんてしないのだけど、あの時は何故か Yumikoには話しかけたの。運命というか、そうなって然るべきだったのね。と書いていたので、これはまさに運命によって導かれた Team Teachingといえよう(^_^)b
今回は更家さんも来てくれて、物語のページが開かれた場所に、物語を開き・紡いでいくメンバーが揃ってのひと時であった。
この3人での英語学習談義の具体的な内容は、また次の記事で紹介していきたい。
■ Claudiaのメール英文解説
1. what made me talk to assist Yumiko
意味としては「なぜ私が Yumikoに助言を申し出たのか」ということだが、英語としてより自然な発想では、このように「何が私をそうさせたのか」の使役構文で表現されることが圧倒的に多い。※参考クイズ:「なぜそんなに怒ったの?」を英訳しなさい。
△ Why did you get so angry?
→ 'You got so angry.'となった理由を問うている言い方。よって got angryした責任は youに帰されており、相手を責める or たしなめるような響きを持ってしまう。
◎ What made you so angry?
→ 'You got so angry.'となる状況を作り出した原因を問うている言い方。よって got angryしたのは何らかの外的要因が働いたことが前提とされており、英語表現としては相手を責めることのないニュートラルな尋ね方となっている。
2. disturb
ホテルに泊まった時、'DO NOT DISTURB'「起こさないでください」という札を見たり使ったことがあるかもしれない。disturbという単語は 'to interrupt someone'の意味で、「起こす」に限らず他人が何かをし(続け)ようとしているのを邪魔することを表す。Claudiaだけでなくイギリス人の基本的な行動様式としては、 disturbing peopleは避けるべきことと考えられているそうなので、実際かなり例外的な行動であったといえよう。
もっとも、声をかけてくれたおかげで、更家さん曰く「初めて英語の教材で楽しいと思った」 English Fileシリーズに出会えたわけなので、disturbどころか大変ありがたい話であったわけなのだが (^_^)v
3. or better
'A or B' の形は、A/Bに入るのが語であれ句であれ節であれ、二者択一の事項を表す。従って選択肢を確認すると、
- A = It must have been destiny「運命であったに違いない」
- B = it was just meant to be(4の解説参照)
4. it was just meant to be
LDOCE5の [something] was meant to be/happenの項には、used to say that you think a situation was certain to happen and that no one could have prevent it.
[概要]: ある状況が確実に起こり、誰もそれが起こることを妨げられ得なかった、と考えることを表すのに使う。と定義されている。
まさに、更家さんとの出会い→ガリレオとの Team Teachingという流れが、自分の意思を超えた何かに誘われた感覚が映し出された表現といえよう。
■Team Teaching受講について
レッスン詳細ページは、現在 Claudia先生の profileなどをまとめて準備を整えている途中ですが、受講希望の場合はお問い合わせを受け付けています。→ ガリレオ研究室 お問い合わせページ
効果的な連携の中で学んでいただけるように、初回カウンセリング (The Rabbit Hole)はガリレオが担当し、学習ニーズや目標をお伺いした上で、責任を持って Claudiaとの打ち合わせを行います。
現在、開校記念として初回カウンセリングは無料にて提供していますので、この機会にぜひお問い合わせください!
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■余談 (1)
Waterstonesの「看板猫」からの message:London訪問記念にということで、Claudiaが Watching the Englishという本をプレゼントしてくれた。
イギリス人の会話や行動における「暗黙の了解: Hidden Rules」を紹介・分析した本で、今回の【London ことば・文化探訪】を振り返るのにも非常に役立っている。
- イギリス留学を希望している
- 仕事でイギリス人を相手にする機会が多い
- イギリス英語を学びたい
ガリレオ研究室の Skype個別レッスンでテキストとして扱うこともできるので、希望の際はお申し出ください。
■余談 (2)
以前、ガリレオ研究室で準備中の Team Teachingページに掲載していた Tomaso Pellegrini先生につきましては、この 6月の大学卒業→就職に伴い、副業規定のため残念ながらガリレオ研究室の教師として活躍してもらうことはできなくなりました(T^T)それでも、ガリレオ自身が Tomasoからイタリア語を習っているので、その学習経験を追々ホームページコンテンツとして公開します。彼にはそちらのページに登場してもらう予定ですので、どうぞお楽しみに♪