Thursday, 23 March 2017

発音に英国の風を吹かせる "ask-words"について

イギリス発音に見られる典型的な特徴として、アメリカ発音では / æ /(アとエの中間音)が現れるところで / ɑː /(口を大きく開いた「ア〜」)の発音になる単語がある。

ah sound

Askが代表例であることから "ask-words"と呼ばれるのだが、これは「いかにもイギリス発音!」という印象を与える発音のひとつと言えるだろう。これを知っておけばイギリス英語の発音の聴き取りが楽になるし、身につけておけば「発音がブリティッシュですね〜(*゚▽゚*)」と憧れられる(?)チャンスにも恵まれる可能性がある。

※何より、ガリレオは個人的にこの音の響きが好きなのだ。
asked/ ɑːst /と発音するイギリス人には "惚れてまう"( ̄m ̄;)

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さて前置きが長くなったが、ask-wordsの出現する環境をまとめておこう。

(1). / f, θ, s /の前:
after, half; bath, path; castle, class, fast, last, pass など

(2). 「/ m / + 子音」の前:
example, sample

(3). 「/ n / + 子音」の前:
advantage, answer, aunt, can't, dance, demand, France など

(4). (1)~(3)の派生語:
halves, paths など

(5). 例外:
rather, lather

※参考文献:
  • 『新装版 英語音声学入門』(竹林&斎藤, 2008, 大修館書店)
  • English Pronunciation in Use Intermediate Second Edition (Hancock 2012, CUP)

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Here is the Path to Wonderland
「典型的なイギリス発音」であるが故に、ノンネイティヴが真似るなら正しくやらないと、逆に「いかにも英国気取り」のようでかえってカッコ悪い。例えば catはイギリス発音でも / kæt /であり、これを /kɑːt /と言おうものなら「おめ、訛ってんぞ?」になる。


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