Tuesday, 31 July 2018

🇰🇷GSK (Galileo Studies Korean): 2018년 7월 月次報告

■ 主な学習内容

「テレビでハングル講座」ではヘヨ体の作り方がメイン。加えて「〜しません・できません」という否定・不可能の表現も学びました。

ハングル講座_テキスト_7月

ヘヨ体


陽母音語幹:語幹の最後の母音が「ㅏ, ㅗ」+ 아요

  • 알다「知る」:아요 알아요「知っています」
  • 놀다「遊ぶ」:아요놀아요「遊びます」
  • 가다「行く」:가요*「行きます」
  • 오다「来る」:아요 → 와요*「来ます」

陰母音語幹:語幹の最後の母音が「ㅏ, ㅗ 以外」+ 어요

  • 먹다「食べる」:어요먹어요「食べます」
  • 맛있다「美味しい」:맛어요 → 맛있어요「美味しいです」
  • 보내다「送る」:보보내요*「送ります」
  • 내리다「降りる」:내어요  내려요*「降ります」
*語幹の最後にパッチムがない場合は、脱落 or 合体により縮約形が作られる。

하다のヘヨ体:해요

  • 요리를 해요.「料理をします。」
  • 고양이를 좋아해요.「猫が好きです。」

否定・不可能の表現:안 / 못 + ヘヨ体

  • 좋다「良い」→ ヘヨ体:좋아요 → 否定: 좋아요「良くありません」
  • 믿다「信じる」→ ヘヨ体:믿어요 → 不可能: 믿어요「信じられません」

例文

이 가수를 아주 잘 알아요.「この歌手をとてもよく知っています。」
밥이 아주 마있어요.「ご飯がとても美味しいです。」
서울역에서는 내려요. 「ソウル駅では降りません。」

■ 考察

学習習慣の確立のコツ

ガリレオの語学学習において、この 7月に大きく変化したのは、しばらくサボっていた Duolingoの復活。しかも再開して一気に「17日連続学習」を達成したので、その方法をシェアしてみます。

ここで問題ですが、Dualingoのアプリでは、日々の学習ゴールを以下の4つから選択できます。さて、ガリレオはどれで設定しているでしょう?
  1. Casual: 1セット/日
  2. Regular: 2セット/日
  3. Serious: 3セット/日
  4. Insane: 5セット/日

ガリレオのような語学マニアは、さぞ insaneに取り組んでいるのだろう…と想像する人もいるかもしれませんが、実は再開するにあたって決めたのが casualでやること。

なんだよ (-_-;) と思うなかれ、「目標をバカみたいにショボくすること」こそが習慣化のコツ。
↓↓↓こちらのメンタリスト DaiGoさんの動画が参考になります↓↓↓


それを実践したことにより、いきなり17日学習が継続でき、週末で1回途切れた後も平日の習慣として確立されてきました。たとえ1日1セットずつだとしても、6月までの「ほぼ0」→ 7月に再開して「月間 24日」というのは大きな変化であるし、うまく軌道に乗ったのも「1セットやれば達成」というバカみたいにショボい目標にしたからこそ。

往々にして、語学を始めるといった新しい目標を立てる時には大風呂敷を広げてしまいがち。しかし、それは自分で挫折への道に突っ走るようなものである。それこそ「テレビでハングル語講座」にしても、4月にはテキストも買って毎週観ていた人が、7月も終わる今、果たしてどの程度 “生き残って” いるだろうか…?という話。

そういった人ほど、「流石にそれじゃ少なすぎ?」と、自分ですら物足りなさを感じるくらいのショボい目標がおすすめ。今回ガリレオ自身が身をもって実践し、実際に効果を発揮しているので、ぜひ試してみてください。

☆Here is the Path to Wonderland★

ちりつも



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Friday, 27 July 2018

English Grammar in Use =「ネタバレ文法問題集!?」実はオススメできない理由と本物の活用法|ガリレオ流・英語学習論

■ フェアな視点でぶった斬る!

English Grammar in Use 本棚の隅でホコリをかぶっていませんか?




↓↓↓動画リンク↓↓↓
https://youtu.be/h-CJtg2jVxY
※うまく再生できない場合は上記URLをご利用ください。

=====

本動画について:

  1. 「ネタバレ文法問題集」!?
  2. 「世界的ベストセラー」の
  3. 本物の活用法とは?
=====

世の英語教員は、ネイティヴ・ノンネイティヴ問わず、無批判に Grammar in Useを学習者に勧めるものだし、Amazonのレビューでも実に 86%が高評価をつけている。

しかし、それだけ素晴らしい英文法問題集がベストセラーとして売れているのならば、日本人の平均的な英語力はもっと高くても良いはずではないか。

飽きるのにも理由がある。
学習に取り入れる場合のオススメ活用法も解説!


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Friday, 20 July 2018

「わかりやすい」と言うバカ

授業動画のコメントや参考書のレビューで「わかりやすい」とだけ言うのは、三流芸人の食レポくらいバカを晒す行為である。

わざわざそんな一言を残すくらいなら、イイねボタンをポチッと押すだけの方が効率的。

人間の記憶というのはインプットでは定着せず、アウトプットすることで脳に刻まれる。だから、せっかくコメント・レビューを残すのであれば、その「わかりやすい」説明で学んだ内容を、自分の言葉で要約・再構成してみよう。

  • 「OOはXXだということがわかりました!」
  • 「では△△の場合は◻︎◻︎ということですか?」

このようなコメントを心がけることで、本当の意味で学んだことを「自分のもの」にすることができる。

☆Here is the Path to Wonderland★

とても考えさせられました!


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Thursday, 19 July 2018

高校英文法×英語学|時制 3. 完了形 (2): 迷わず使い分けるための現在完了形 vs. 過去形|授業動画アップロード

■ 現在完了 vs. 過去形

迷わず使い分けるために!




↓↓↓動画リンク↓↓↓
https://youtu.be/kqCDsCpI-Cc
※うまく再生できない場合は上記URLをご利用ください。

ガリレオ研究室の掲げる「言語研究と語学学習の架け橋を目指して」というコンセプトのもと、高校英文法を英語学の視点から捉え直した解説動画をアップしていきます!

本動画について:

  • 現在完了形見出し / 過去形本文
  • 現在完了形出来事の入った / 過去形中身の出来事そのもの
  • 日本語の「〜(し)た」が難しさの原因だった!

日本人英語学習者が苦手としやすい「現在完了形」と「過去形」の使い分けについて解説。

実際に英語で話す時の視点に立ち、「ある過去の出来事について【話題導入】をしたいのか、【詳細情報】を伝えたいのか?」に応じて適切な時制を迷わず選択できるような考え方をお伝えします。

時制の用法に迷う原因となる日本語の仕組みや、中学英語で習った "Have you ever ~?"に対する "Yes, I have."という答え方が現実の会話では不自然・不親切であるという事実も暴く!

=====
チャンネル登録・高評価もよろしくお願いしますm(_ _)m




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Thursday, 12 July 2018

英語多読100万語ってどのくらい?

■ ジェラトーニが教えてくれました♪

英語多読学習の目標として、よく「100万語」ということが言われます。
ガリレオ個人的には別に気にしたこともなかったのですが、先日ふと調べてみたところ、ちょうど  Harry Potterシリーズ全巻の総語数が 1,084,170語であるとのことでした。

それで、「100万語」の具体的なゴールの一例を示してみようと、家にあるハリポタの本を積み重ね、何か高さの比較になるものはないかと思っていた時に閃いたのが…

Harry Potter and Gelatoni
ジェラトーニぬいぐるみ(S)とだいたい同じ

要は、東京ディズニーシーで多くのゲストが抱っこして歩いている、普通サイズのジェラトーニ。かなり大雑把ですが、洋書を積んでいって彼くらいの高さになれば、100万語の多読を達成できている可能性があるということですね。

もっとも、「目指せ100万語!」と壁に貼り、ハチマキを締めて取り組むようなことではありません。前回の記事の動画でも語っている通り、純粋に楽しんで進めていくうちに、気がついたら100万語でも 1,000万語でも読んでいた…となるのが本当の多読のあり方と言えるでしょう。

ただ、多読学習に取り組んでおり、お家にジェラトーニをお迎えしていれば、試しに積んで比べてみるのも面白いかと(^^)
※ ちなみに、ステラ・ルーでも(耳を除いて)ほぼ一緒;ダッフィーとシェリー・メイは若干大きめです。

★Here is the Path to Wonderland☆

あぁ、これ、だいたいジェラくらいじゃない?…って、秒で思いついたという(笑)


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Friday, 6 July 2018

多読学習に"graded readers"をあまり好まない理由|ガリレオ流・英語学習論

■「Graded readersすらも読めなかった…」と嘆く前に!

~実はあなたのせいじゃない?~



↓↓↓動画リンク↓↓↓
https://youtu.be/9EB1QzpvPsI
※うまく再生できない場合は上記URLをご利用ください。

=====

本動画について:

  1. Graded readersとは?
  2. 「やさしい英語」の落とし穴
  3. これを1日1錠飲めば、健康な生活が…
  4. 英語人生を変える1冊
=====

英語の多読学習で一般的に勧められる graded readersだが、実は「やさしく書き直された英語」を読んでいても得られないものがある。

高校3年生の時に Harry Potter and the Chamber of Secretsを原書で読んで「英語人生」を変えたガリレオの実感に基づく、本物の英語多読学習論。

★Here is the Path to Wonderland☆

運命の1冊と出会い、素晴らしき物語の世界へ旅立とう!


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Wednesday, 4 July 2018

日本語教育を広めた方が早い?〜日韓・語学教育比較論〜

「テレビでハングル講座」に出演中の Puffy 亜美さん(由美じゃない方)が最近、番組内やファンクラブHPで「憧れの K-popアイドルの方が日本語上手くなってきちゃって、自分が韓国語を勉強するモチベが…(^_^;」的なことを話しているのですが、こと語学教育の分野に関しては、韓国は取り組み方の熱量が非常に高いし、実際に成果も上げている。

韓国語人口の少なさという背景もあり、世界的に売り出していくことを見越して、韓国では K-popグループを編成する際には、歌やダンス・演劇のトレーニングだけでなく、語学(英語・日本語・中国語など)にも取り組ませ、ワールドツアーではメンバーの語学スキルに応じてリードボーカルを変更したり、同じグループでも、韓国語で歌うユニットと北京語で歌うユニットを用意する程のことまで行なっているという。
(参考:Robert Kyncl with Maany Peyvan, Streampunks: How YouTube and the New Creators are Transforming Our Lives)

多くの人の憧れの的(であろう)アイドルが、きちんと勉強して世界的に人気を博すベースとなるだけの語学力を身につけ、そしてそれが「当たり前」という風潮を作る、というのは、国全体の語学教育にとっても大いにプラスの効果を及ぼしていることであろう。

翻って日本社会を見てみると、ちょっと英語でインタビューや記者会見を行なった芸能人や有名人がいれば、まるで珍獣でも発見されたかのような反応を示し、また "出川イングリッシュ"のようなものを笑いのネタにしながらも、多くの人の実態は文字通り「目クソ鼻クソを笑う」というものである。

このような現状を踏まえて考察すると、日本国内で語学学習の「王道」のように考えられている方法は、ことごとく疑ってみた方が良いのではないか。もちろん、それを愚直にやり続けて検定試験の類を「攻略」し、それなりの実力を有している風な輩たちもおり、そういった連中が自分の "勉強法"を説いたりしているが、果たしてそこに本当に妥当性・再現性はあるのか?

ガリレオ自身が韓国語学習を始めてみて実感しているが、日本語⇔英語の差異と韓国語⇔英語の差異はほぼ同じと考えて良い。つまり外国語としての学習上の難しさは大差ないはずであるのに、成果に関しては大きく水をあけられている。また、英語以外の外国語学習に目をやっても、韓国では「英語学習での成功体験をベースに他言語に進んでいる」のに対し、日本では「英語がダメだったから、他の言語に逃げ込んでみる」感じの学習者が多く見られる。

実際に語学力を着実に伸ばし続けている、成功体験を持っている人たちが「何をどのように・どのくらい学習しているのか」を研究すると共に、単に個人の経験談を鵜呑みにして猿真似するのではなく、【その人たちの学習に共通する因子は何か?】概念化・抽象化して取り出した上で、(周りのみんながやっているから、ではなく)本当に有効性の高さが認められる方法を、自分の学習の中に落とし込んでいく姿勢こそが大切なのである。

★Here is the Path to Wonderland☆

そのためにも、韓国人の語学学習のプロセスについてもっと詳しく調べ、有益な情報は今後もシェアしていきたいと思っています。




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Tuesday, 3 July 2018

Winnie-the-Pooh 新訳・解説プロジェクト Chapter 1 対訳

■ Chapter 1 ガリレオ訳

In which we are introduced to Winnie-the-Pooh and some Bees, and the stories begin

ここでは、ウィニー・ザ・プーやミツバチたちに、
こんにちは。お話がはじまるよ。


teddy bear_image

ら、ティディベアくんが降りてくるよ ー バム、バム、バム ー 頭の後ろを階段にぶつけながら、クリストファー・ロビンに手を引かれてね。

Here is Edward Bear, coming downstairs now, bump, bump, bump, on the back of his head, behind Christopher Robin.

降りて来る方法は、これしか知らないんだ。だけど、たまには思うみたい。本当は他にも降り方があるんじゃないかなぁって。もしも、ほんのちょっと、バムバムぶつかるのをやめて、考えてみることさえできればいいんだけど。

It is, as far as he knows, the only way of coming downstairs, but sometimes he feels that there really is another way, if only he could stop bumping for a moment and think of it.

だけどそれから、きっとこれしかないのかな、と思うんだよ。

And then he feels that perhaps there isn’t.

まぁともかく、ほら、降りてきたから、紹介するね。ウィニー・ザ・プーです。

Anyhow, here he is at the bottom, and ready to be introduced to you. Winnie-the-Pooh.

はじめてこの名前を耳にしたときには、ちょうど、きみも言おうとしていたところだろうけど、クリストファー・ロビン聞いてみたんだよ。「でも男の子なんじゃないの?」ってね。

When I first heard his name, I said, just as you are going to say, ‘But I thought he was a boy?

「そうだよ。」
「じゃあ、ウィニーって呼ぶのは変じゃない?」
「呼んでないよ。」
「でも今さー」
「ウィニー・ザ〜ァ・プーだよ。『ザ〜ァ』ってどんな意味か知らない?」

‘So did I,’ said Christopher Robin.
‘Then you can’t call him Winnie?'
‘I don’t.’
‘But you said –’
‘He’s Winnie-ther-Pooh. Don’t you know what “ther” means?’

「あぁ、そうか、それならわかった。」と、わたしは急いで言ったんだ。きみもそうしてくれるといいんだけど。説明してもらえるのは、これっきりでおしまいだからね。

‘Ah, yes, now I do,’ I said quickly; and I hope you do too, because it is all the explanation you are going to get.

ウィニー・ザ・プーは、降りてくると、何かゲームをして遊びたいというときもあるし、暖炉の前に静かに座って、お話を聞きたいというときもあるんだけど、今夜はー

Sometimes Winnie-the-Pooh likes a game of some sort when he comes downstairs, and sometimes he likes to sit quietly in front of the fire and listen to a story. This evening—

「お話はどう?」とクリストファー・ロビンが言いました。
「お話って?」
「よかったら、プーにお話をしてあげてくれないかなぁ。」
「うまくできるといいんだけど。どんなお話がいいんだい?」
「じぶんの出てくる話。プーって、そんなクマだから。」
「そっか、わかった。」
「じゃあ、お願いできる?」
「やってみよう。」
そんなわけで、はじめてみたよ。

‘What about a story?’ said Christopher Robin.
What about a story?’ I said.
‘Could you very sweetly tell Winnie-the-Pooh one?’
‘I suppose I could,’ I said. ‘What sort of stories does he like?’
‘About himself. Because he’s that sort of Bear.’
‘Oh, I see.’
‘So could you very sweetly?’

‘I’ll try,’ I said.
So I tried.

*     *     *     *     *

かし、むかしの、おおむかし、だいたい先週の金曜日のこと、ウィニー・ザ・プーは森の中でたったひとり、サンダースという名の下に暮らしていました。
(「『名の下に』ってどういうこと?」クリストファー・ロビンが聞きました。
「金色の文字で、そんな名前の書かれた表札が、玄関扉の上にあってね、その下で暮らしていたんだよ。」
「プーがよくわかんなかったみたいだから。」
「もうわかったよ。」と、うなるような低い声で返事が聞こえてきたので、
「じゃあ、続けるよ。」と、わたしは言いました。」)

Once upon a time; a very long time ago now, about last Friday, Winnie-the-Pooh lived in a forest all by himself under the name of Sanders.
(‘What does “under the name” mean?’ asked Christopher Robin.
‘It means he had the name over the door in gold letters and lived under it.’
‘Winnie-the-Pooh wasn’t quite sure,’ said Christopher Robin.
‘Now I am,’ said a growly voice.
‘Then I will go on,’ said I.)

ある日、プーが外を歩いていると、森の真ん中の原っぱに出ました。そこの真ん中には大きなナラの木があって、その木のてっぺんからは、ブンブン・ブンブンと、せわしない音が聞こえています。

One day when he was out walking, he came to an open place in the middle of the forest, and in the middle of this place was a large oak-tree, and, from the top of the tree, there came a loud buzzing-noise.

ウィニー・ザ・プーは、木の根もとに腰をおろすと、両方の前足でほおづえをついて、考えはじめました。

Winnie-the-Pooh sat down at the foot of the tree, put his head between his paws, and began to think.

まず、プーは、こんなふうにひとりごとを言ったんだ。
「あのブンブンには、わけがある。あんなにブンブン・ブンブンと、何かあるのに違いない。ブンブン聞こえてくるときは、誰かがブンブンいっている。ぼくの知ってるところでは、ブンブンいうのはただひとつ。ミツバチだからにきまってる。」

First of all he said to himself: ‘That buzzing-noise means something. You don’t get a buzzing-noise like that, just buzzing and buzzing, without its meaning something. If there’s a buzzing-noise, somebody’s making a buzzing-noise, and the only reason for making a buzzing-noise that I know of is because you're a bee.’

そして、プーはまたしばらく考えて、
「なぜミツバチがいるかって、ぼくの知ってるところでは、はちみつ作るためなのさ。」と言い、立ち上がると、
「どうしてはちみつ作るって、もちろんぼくが食べるため。」
そんなわけで、プーはさっそく木に登りはじめました。

Then he thought another long time, and said: ‘And the only reason for being a bee that I know of is making honey.'
And then he got up, and said: 'And the only reason for making honey is so as I can eat it.' So he began to climb the tree.

登って、登って、また登って、そして登っているうちに、プーはちょっとした歌をうたい始めました。こんなふうにね:

He climbed and he climbed and he climbed and as he climbed he sang a little song to himself. It went like this:

ふしぎだね
クマが ハチミツ 好きなこと
ブン!ブン!ブン!
なんで こんなに 大好きか 
Isn't it funny
How a bear likes honey?
Buzz! Buzz! Buzz!
I wonder why he does?

それから、またちょっと登って…またちょっと…そしてまたほんのちょっと登りました。その時には、プーの頭の中にはもうひとつの歌ができていたんだ。

Then he climbed a little further . . . and a little further . . . and then just a little further. By that time he had thought of another song.

とてもおかしな 話だけれど もしもクマがハチならば
巣をつくるのは 木の
そうしたら(ハチがクマならば)
こんなに木登り しなくていいのに 
It’s a very funny thought that, if Bears were Bees,
They’d build their nests at the bottom of trees.
And that being so (if the Bees were Bears),
We shouldn't have to climb up all these stairs.

このあたりで、プーはもう疲れてきていたんだね。だから、こんな「歌い文句」になってしまったんだ。だけど、もうすぐそこまでってところまでは登ってきていた。あとは、あの枝に乗ることさえできれば…

He was getting rather tired by this time, so that is why he sang a Complaining Song. He was nearly there now, and if he just stood on that branch . . .

ボキッ!

Crack!

「わぁ、たすけて!」とプーは声をあげると、3メートルくらい下の枝へと落っこっていって、

‘Oh, help!’ said Pooh, as he dropped ten feet on the branch below him.

「こんなことしなければー」なんて言いながら、6メートルくらい下の次の枝へとはずんでいって、

‘If only I hadn’t—’ he said, as he bounced twenty feet on to the next branch.

「だって、やりたかったのは、」って説明してるうちに、頭と足がひっくり返っちゃって、9メートルくらい下の枝にぶつかって、「やりたかったことはねー」

‘You see, what I meant to do,’ he explained, as he turned head-over-heels, and crashed on to another branch thirty feet below, ‘what I meant to do—’

「もちろん、そりゃあちょっとー」と、失敗してしまったのを認めながら、次の6本の枝をズザザッとすべり落ちていったんだ。

‘Of course, it was rather—’ he admitted, as he slithered very quickly through the next six branches.

「思うに、それもこれも、」みたいに考えながら、最後の枝にさよならすると、ごろごろごろところがって、ハリエニシダの茂みにシューッとすべりこんだ。「それもこれも、こんなにハチミツが好きなせいなんだ。あ、いたいっ!」

‘It all comes, I suppose,’ he decided, as he said good-bye to the last branch, spun round three times, and flew gracefully into a gorse-bush, ‘it all comes of liking honey so much. Oh, help!’

プーはハリエニシダの茂みからはい出すと、鼻からトゲを払い落として、それからまた考えはじめました。そのとき、まっ先に頭に浮かんだのが、クリストファー・ロビンだったのです。

He crawled out of the gorse-bush, brushed the prickles from his nose, and began to think again. And the first person he thought of was Christopher Robin.

(「それって、ぼく?」と、クリストファー・ロビンは、とても信じられないといったような声で聞いてきました。
「あぁ、きみさ。」
クリストファー・ロビンは何も言いませんでしたが、その目はだんだんと大きくなり、その顔はだんだんと赤くなっていきました。)

(‘Was that me?’ said Christopher Robin in an awed voice, hardly daring to believe it.
‘That was you.’
Christopher Robin said nothing, but his eyes got larger and larger, and his face got pinker and pinker.)


んなわけで、ウィニー・ザ・プーは、なかよしのクリストファー・ロビンのところへ訪ねていったのでした。森の中の少し離れたところ、緑のドアのある木に住んでいたのです。

So Winnie-the-Pooh went round to his friend Christopher Robin, who lived behind a green door in another part of the Forest.

「おはよう、クリストファー・ロビン。」
「おはよう、プー。」

‘Good morning, Christopher Robin,’ he said.
‘Good morning, Winnie-ther-Pooh,’ said you.

「あの、もしかして、風船みたいなもの、持ってないかなぁ?」
「風船?」
「うん。来るとき、こんなふうに思ったんだ。『クリストファー・ロビンのとこになら、風船みたいなものがあるんじゃないかなぁ?』って。風船のことを考えながら、こんなことを思って、それで、どうだろうなぁって。」
「風船なんて、どうするの?」

‘I wonder if you’ve got such a thing as a balloon about you?’
‘A balloon?’
‘Yes, I just said to myself coming along: “I wonder if Christopher Robin has such a thing as a balloon about him?” I just said it to myself, thinking of balloons, and wondering.’
'What do you want a balloon for?’ you said.

ウィニー・ザ・プーはあたりを見回して、誰もこっそり聞いてたりなんかしないか確かめると、前足を口にあてて、ひそひそ声で言いました。「ハチミツ!」

Winnie-the-Pooh looked round to see that nobody was listening, put his paw to his mouth, and said in a deep whisper: ‘Honey!’

「だけど、ハチミツは風船じゃとれないよ?」
「とれるさ、ぼくなら。」

‘But you don’t get honey with balloons!’
I do,’ said Pooh.

さて、たまたまなんだけどね、その前の日に、きみは友だちのピグレットの家のパーティーに行って、風船をもらってきていたんだ。大きな緑色の風船だったよね。それから、ラビットの親戚のひとりは、大きな青い風船をもらったんだけど、忘れて帰っちゃったんだ。パーティーに行くには、まだまだ小さすぎたからね。そんなわけで、緑のも青のも持って帰ってきたってわけだ。

Well, it just happened that you had been to a party the day before at the house of your friend Piglet, and you had balloons at the party. You had had a big green balloon; and one of Rabbit’s relations had had a big blue one, and had left it behind, being really too young to go to a party at all; and so you had brought the green one and the blue one home with you.

「どっちがいい?」ってきみが聞いてみると、プーは、ほおづえをついて、じっくり考えた。

‘Which one would you like?’ you asked Pooh.

「こういうことなんだ」とプーは言いました。「風船でハチミツをとるのには、ミツバチたちに気づかれないようにすることが、とってもたいせつでしょ。それで、もし緑色の風船をもっていけば、木とまちがえて、気がつかないかもしれないし、青い風船にすれば、空とまちがえて、気がつかないかもしれない。問題は、どっちの方がありそうかなぁってことなんだ。」

‘It's like this,’ he said. 'When you go after honey with a balloon, the great thing is not to let the bees know you’re coming. Now, if you have a green balloon, they might think you were only part of the tree, and not notice you, and if you have a blue balloon, they might think you were only part of the sky, and not notice you, and the question is: Which is most likely?’

「でも、風船の下のきみが、気づかれちゃうんじゃない?」

‘Wouldn't they notice you underneath the balloon?’ you asked.

「気がつくかもしれないし、つかないかも。ハチの気持ちはわかりっこないからね。」ウィニー・ザ・プーは、そう言ってちょっと考えると、「小さい雨雲のふりをしてみるよ。そうすれば、きっとだませる。」と言いました。

‘They might or they might not,’ said Winnie-the-Pooh. ‘You never can tell with bees.’ He thought for a moment and said: ‘I shall try to look like a small black cloud. That will deceive them.’

「それじゃあ、青いほうだね。」ってきみが言って、{そういうことに決まったんだ/それで決まりになったよ}。

‘Then you had better have the blue balloon,’ you said; and so it was decided.

さて、ふたりは青い風船を持って出かけていきました。きみは、いつもみたいに、もしものことを考えて、おもちゃの鉄砲も持ったんだよね。それからウィニー・ザ・プーは、自分の知っていたとってもどろんこのところに行って、ころころごろごろころがって、体じゅう真っ黒になったんだ。それから、風船を大きくなるだけ大きくふくらませると、ふたりで糸をつかんでいたのを、きみはパッと手を離したから、クマのプーはフワ〜っと空に浮かんでいき、あそこで止まったんだ。木のてっぺんと同じ高さで、6メートルちょっと離れたところでね。

Well, you both went out with the blue balloon, and you took your gun with you, just in case, as you always did, and Winnie-the-Pooh went to a very muddy place that he knew of, and rolled and rolled until he was black all over; and then, when the balloon was blown up as big as big, and you and Pooh were both holding on to the string, you let go suddenly, and Pooh Bear floated gracefully up into the sky, and stayed there -- level with the top of the tree and about twenty feet away from it.

「やったー!」と、きみは声をあげました。
「いい感じでしょ?」プーも、下にいるきみに声をかけます。「ぼく、どんなふうに見える?」
「風船にぶら下がったクマみたい。」
「じゃなくって…」プーが声を曇らせます。「青空に浮かんだ、小さな黒い雲みたいに見えない?」
「あんまり…」
「あぁ、まぁ、ひょっとすると、浮かんでみたら、また違うのかも。それに、言ったでしょ、ハチの気持ちはわかりっこないからね。」

‘Hooray!’ you shouted.
‘Isn't that fine?’ shouted Winnie-the-Pooh down to you. ‘What do I look like?’
‘You look like a Bear holding on to a balloon,’ you said.
‘Not,’ said Pooh anxiously, ‘— not like a small black cloud in a blue sky?’
‘Not very much.’
‘Ah, well, perhaps from up here it looks different. And, as I say, you never can tell with bees.’

プーを木のもとへ吹き寄せてくれる風がなかったので、プーはそこにただ浮かんでいるだけでした。ハチミツは見えるし、においもする。だけど、届きそうにないのです。

There was no wind to blow him nearer to the tree, so there he stayed. He could see the honey, he could smell the honey, but he couldn’t quite reach the honey.

しばらくして、プーが、下のきみに聞こえるくらいのひそひそ声で呼びました。
「クリストファー・ロビン!」
「なんだぁい!」
「どうも、ミツバチたち、何かあやしんでいるみたいなんだ!」
「どんなことを?」
「わかんない。だけどなんとなく、あやしんでいるふうなんだ。」
「ひょっとして、きみがハチミツをねらってるって思ってるんじゃない?」
「そうかも。ハチの気持ちはわかりっこないけどね。」

After a little while he called down to you.
‘Christopher Robin!’ he said in a loud whisper.
‘Hallo!’
‘I think the bees suspect something!’
‘What sort of thing?’
‘I don’t know. But something tells me that they're suspicious!’
‘Perhaps they think that you’re after their honey?’
‘It may be that. You never can tell with bees.’

それからまた少しのあいだ、ふたりは黙っていたんだけど、プーがもう一度きみを呼びました。
「クリストファー・ロビン!」
「なぁに?」
「おうちに傘はある?」
「あるはずだよ。」
「じゃあ、持ってきてくれる?そして、傘さしながら、このへんを行ったり来たりして、たまにぼくのほうを見上げて、『ちぇっ、雨みたいだ』って言ってくれないかなぁ。そうやってくれたら、このハチをだますの、うまくいくんじゃないかって思うんだけど。」

There was another little silence, and then he called down to you again.
‘Christopher Robin!’
‘Yes?’
‘Have you an umbrella in your house?’
‘I think so.’
‘I wish you would bring it out here, and walk up and down with it, and look up at me every now and then, and say “Tut-tut, it looks like rain.” I think, if you did that, it would help the deception which we are practicing on these bees.’

まぁ、それを聞いて、心の中では笑ったよね。「おばかなクマ公!」って。でも、プーのことがだいすきだから、口に出して言ったりはしなかったのさ。それから、きみは家に傘を取りに帰った。

Well, you laughed to yourself, ‘Silly old Bear !’ but you didn’t say it aloud because you were so fond of him, and you went home for your umbrella.

「あぁ、戻ってきた。」木のところに戻ってくるとすぐに、プーが呼びかけてきました。「心配しはじめてたんだ。ミツバチたちが、もう間違いなくあやしんでいるって、わかっちゃったから。」

‘Oh, there you are!’ called down Winnie-the-Pooh, as soon as you got back to the tree. ‘I was beginning to get anxious. I have discovered that the bees are now definitely Suspicious.’

「傘、さしてみようか?」
「うん、でもちょっと待って。うまくやらなくちゃ。だますのに、カギになるのは、女王バチだから。どれが女王バチか、そこからわかる?」
「わかんないよ。」
「そっかぁ。まぁ、じゃあ、傘さして、『ちぇっ、雨みたいだ』って言いながら歩き回ってみて。そしたらぼくも、ちょっとした雲の歌でもうたって、できるだけのことをやってみるから。雲がうたいそうなやつ…いくよ!」

‘Shall I put my umbrella up?’ you said.
‘Yes, but wait a moment. We must be practical. The important bee to deceive is the Queen Bee. Can you see which is the Queen Bee from down there?’
‘No.’
‘A pity. Well, now, if you walk up and down with your umbrella, saying, “Tut-tut, it looks like rain,” I shall do what I can by singing a little Cloud Song, such as a cloud might sing.... Go!’

こうして、きみがそのへんを歩き回ったり、雨になるのかなぁと空を見上げてみたりしていると、ウィニー・ザ・プーはこんな歌をうたいました:

So, while you walked up and down and wondered if it would rain, Winnie-the-Pooh sang this song:

雲は うきうき 青い空
いつも うたうよ 高らかに
雲は うきうき 青い空
小さい雲は 得意げさ 
How sweet to be a Cloud
     Floating in the Blue!
Every little cloud
Always sings aloud.

‘How sweet to be a Cloud
     Floating in the Blue!’
It makes him very proud
To be a little cloud.

ミツバチたちは、相変わらず、あやしんだ様子でブンブン・ブンブン言っていました。それどころか、何匹かは巣をぬけ出して、2番をうたいだした雲の周りをぐる〜っと飛びまわり、その一匹なんか、雲の鼻先にちょんと止まって、また飛んでいったのです。

The bees were still buzzing as suspiciously as ever. Some of them, indeed, left their nests and flew all round the cloud as it began the second verse of this song, and one bee sat down on the nose of the cloud for a moment, and then got up again.

「クリストファ — わぁっ! — ロビン」
「なぁに?」
「考えてたんだけどね、とっても大変なことに気がついちゃったんだ。これ、『ハチちがい』なんだよ。」
「そうなの?」
「まったくの別バチ。だから、作るのだって別ミツだと思うんだけど、どうかな?」
「そんなもんかな?」
「うん。だから、降りようと思う。」
「どうやって?」

‘Christopher — ow! — Robin,’ called out the cloud.
‘Yes?’
‘I have just been thinking, and I have come to a very important decision. These are the wrong sort of bees.
’Are they?’
‘Quite the wrong sort. So I should think they would make the wrong sort of honey, shouldn't you?’
‘Would they?’
‘Yes. So I think I shall come down.’
‘How?’ asked you.

ウィニー・ザ・プーは、このことまで考えていなかったんだ。もし糸を離せば、落っこちる—ドスン!—そんなことにはなりたくなかった。だから、プーは長いこと考えて、そしてこう言った。

Winnie-the-Pooh hadn't thought about this. If he let go of the string, he would fall — bump — and he didn’t like the idea of that. So he thought for a long time, and then he said:

「クリストファー・ロビン、鉄砲で風船を撃って。鉄砲持ってる?」
「もちろんあるさ。だけど、そしたら、風船がだめになっちゃうよ。」
「だけどそうしてくれないと、手を離さなくちゃいけなくなって、ぼくがだめになっちゃう。」

‘Christopher Robin, you must shoot the balloon with your gun. Have you got your gun?’
‘Of course I have,’ you said. ‘But if I do that, it will spoil the balloon,’ you said.
'But if you don’t’ said Pooh, ‘I shall have to let go, and that would spoil me.’

こう言われて、きみもどういうことかわかったから、風船をよ〜くねらって、撃った。

When he put it like this, you saw how it was, and you aimed very carefully at the balloon, and fired.

「うわっ!」
「はずしちゃった?」
「はずしたってわけでもないけど…風船には当たってない。」
「ごめんね。」と謝ってから、きみはもう一度撃った。今度は風船に命中して、ゆっくり空気が抜けて、ウィニー・ザ・プーはふわりふわりと地面に降りてきました。

‘Ow!’ said Pooh.
‘Did I miss?’ you asked.
‘You didn't exactly miss,’ said Pooh, ‘but you missed the balloon.’
‘I’m so sorry,’ you said, and you fired again, and this time you hit the balloon and the air came slowly out, and Winnie-the-Pooh floated down to the ground.

だけど、あんなにず〜っと風船の糸につかまっていたものだから、プーの両腕はすっかりこわばってしまって、1週間以上も空に向かってピンと伸びきったまんまでした。それで、ハエが飛んできて鼻先にとまるたびに、「プー」と吹き飛ばさなければならなかったのです。だから、わたしは思うんだけどーはっきりとはわからないけどねーそれが、いつも「プー」と呼ばれるようになった理由なんじゃないかな?

But his arms were so stiff from holding on to the string of the balloon all that time that they stayed up straight in the air for more than a week, and whenever a fly came and settled on his nose he had to blow it off. And I think — but I am not sure — that that is why he was always called Pooh.

*     *     *     *     *

「それでおしまい?」とクリストファー・ロビンが尋ねました。
「このお話はね。他にもあるんだよ。」
「プーとか、ぼくのお話?」
「それにピグレットや、ラビットや、みんなのお話さ。覚えていないかい?」
「ちゃんと覚えてるよ。でも、思い出そうとすると、忘れちゃうんだ。」
「ある日、プーとピグレットがヘッファランプをつかまえようとして—」
「つかまえられなかったんでしょ?」
「そのとおり。」
「プーにはできなかったんだ、頭がよくないからね。ぼくは、つかまえた?」
「あぁ、そのことがお話の中に出てくるよ。」
クリストファー・ロビンはうなずきました。

‘Is that the end of the story?’ asked Christopher Robin.
‘That's the end of that one. There are others.’
‘About Pooh and Me?’
‘And Piglet and Rabbit and all of you. Don't you remember?’
‘I do remember, and then when I try to remember, I forget.’
‘That day when Pooh and Piglet tried to catch the Heffalump —‘
‘They didn’t catch it, did they?’
‘No.’
‘Pooh couldn’t, because he hasn’t any brain. Did I catch it?’
‘Well, that comes into the story.’
Christopher Robin nodded.

「ちゃんと覚えてるよ。プーがそうでもないってだけなんだ。だから、何度も話してもらいたがるんだよ。だって、そうすれば、ただ思い出すのとは違って、本当のお話になるもん。」
「お父さんも、そう思うな。」

‘I do remember,’ he said, ‘only Pooh doesn’t very well, so that’s why he likes having it told to him again. Because then it’s a real story and not just a remembering.’
‘That's just how I feel,’ I said.

クリストファー・ロビンは、ふぅ〜っと息をつくと、クマの足をつかんで、引きずりながらドアの方に歩いて行きました。そしてドアのところで振り返ると、「お風呂、見に来る?」と聞きました。
「たぶんね。」

Christopher Robin gave a deep sigh, picked his Bear up by the leg, and walked off to the door, trailing Pooh behind him. At the door he turned and said, ‘Coming to see me have my bath?’
‘I might,’ I said.

「ぼくが撃ったとき、プーに痛い思いをさせたりしなかったよね?」
「ちっとも。」

‘I didn't hurt him when I shot him, did I?’
‘Not a bit.’

クリストファーロビンはうなずくと、部屋から出て行きました。そしてすぐに、—バム、バム、バム—ウィニー・ザ・プーが、クリストファー・ロビンのあとについて、階段を上っていく音が聞こえてきたのでした。

He nodded and went out, and in a moment I heard Winnie-the-Pooh — bump, bump, bump — going up the stairs behind him.

※拙訳;本記事掲載の訳は、推敲の上、加筆修正を施す可能性があります。



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