オーストラリアの Charles Sturt Universityが11人の中年男性を対象に行った実験によると、午後7時〜9時に高負荷の運動を30分(実験では「1分間全力で自転車を漕ぐ→4分休憩」を6セット)を行った後の食欲ホルモンの分泌および睡眠の質を調べた結果、一般的に信じられているような睡眠への悪影響はみられず、食欲を増進させる効果を持つホルモン ghrelinが大幅に減少した。
実験のサンプル数が少ないため、一般的な結論を導くには至らないが、この実験では運動時のパフォーマンスが、朝(午前6時〜7時)よりも昼(午後2時〜4時)や夜(午後7時〜9時)の方が高いことも観察された。
性別や年齢というファクターだけでなく、体内時計 (chronotype)の特徴によっても違うんじゃないの?という印象はありますが、ベストな運動タイミングを考える上で参考になるかもしれないし、必ずしも運動は朝方にしなければならないものではない、ということがわかれば、習慣化もしやすくなるでしょう。
POLYGLOTSから - Evening exercise does not negatively affect sleep, may also reduce hunger https://www.news-medical.net/news/20190221/Evening-exercise-does-not-negatively-affect-sleep-may-also-reduce-hunger.aspx #polyglots
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【本物の英語教師】ガリレオ:University College London (Linguistics MA)留学 (2021/22)
Dissertation in Linguistics 90点 (High Distinction)・受講した授業すべて Distinctionの成績を収める。
IELTS 8.0・英検1級・TOEIC 985点取得
言語研究と語学学習の架け橋を目指し教育活動中
Thursday, 28 February 2019
Sunday, 24 February 2019
【ガリレオ研究室】「生徒のレビュー」更新!
「医学英語の学習・留学生に英語で授業できる力を養う」という学習目標に向けて、ガリレオ研究室のレッスンを継続受講してくださっている Hiroさんより、2回目のレッスンレビューを頂きました。
以前はいろいろなオンラインの英会話レッスンを渡り歩くものの継続できなかったという Hiroさん。ガリレオ研究室にたどり着いて、長く続けられている理由とは…?
→ 生徒のレビューを読む
■ 大きな目標を達成するために、負荷の高いトレーニングを小さく積み重ねていく。
初回体験レッスンで「留学生に英語で授業できるように」という Hiroさんの目標を伺い、専門分野の英語テキストがあるという話だったので、その時点でそれをベースにレッスンを組み立てる方針を決定した。重要キーワードや事例がテキストでどのような英語表現で解説されているかを確認し、言い換え例も示しながら音読 → read and look up → 暗唱と進めていき、その後は Ted-Edで専門分野と関連度の高い動画を教えていただいてリスニング演習 →スクリプトの read and look up・暗唱と、認知的負荷の高いレッスンを毎回続けている。
そんな中でも、Hiroさんは毎回しっかりと予習をして授業に臨んでくださっており、最初はセンス・グループごとに区切って少しずつ長くする練習をしていましたが、今では1パラグラフ単位での暗唱にも(一定の発音クオリティを保ちつつ!)挑めるほどになっています。
これから当面の目標は、医学英語以外にも対応+学習成果の確認ということで、英検準1級の受験を目指していく運びとなりましたが、短期記憶に保持しておける英文の量が長くなったことで、リスニングや二次面接試験のスピーキングにおいても役立つベースの力となっていくことでしょう。
☆Here is the Path to Wonderland★
Hiroさんご本人は「40歳を過ぎて、だんだん頭が固くなってくる年齢ですが…」とも書かれていますが、新しい挑戦をするのに年齢は関係ありません。これからの人生で、「今日」が一番若いのですから。Skypeレッスン初回(x2)体験実施中!
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Saturday, 2 February 2019
Winnie-the-Pooh 新訳・解説プロジェクト Chapter 3 対訳
■ Chapter 3 ガリレオ訳
Chapter 3, In which Pooh and Piglet go hunting and nearly catch a Woozle
ここでは、プーとピグレットが狩りに出かけて、 もうちょっとでズルイタチをつかまえそうになるよ。
ピグレットは、ブナの木の真ん中の、それはそれは立派なお家に住んでいてね。そのブナの木というのは森の真ん中に生えていて、ピグレットはそのお家の真ん中で暮らしていましたとさ。家の隣には割れた木の板があって、そこには「ハイルナー・W」と書かれていました。クリストファー・ロビンが「それってなんなの?」って尋ねたことがあったんだけど、ピグレットが言うには、おじいちゃんの名前で、もうずぅ〜っと長いこと家族に伝わってきていたんだって。クリストファー・ロビンは、「ハイルナー・W」なんて名前の人はいないよって言ったんだけど、ピグレットは、「いるよ、だっておじいちゃんがそうだったんだもの。それに、この名前っていうのは『ハイルナー・ウィル』を縮めたもので、しかもそれは『ハイルナー・ウィリアム』を縮めたものなんだよ。」と答えました。なんでも、ピグレットのおじいちゃんは、ひとつ無くしてしまったときのために、名前をふたつ持っていたんだそうです。叔父さんを継いで「ハイルナー」、それに次いで「ウィリアム」ってね。
「ぼくにもふたつ名前があるなぁ。」クリストファー・ロビンは、ふぅ〜んといった感じで言いました。
「でしょ?それが証拠だよ。」とピグレットが答えます。
ある晴れた冬の日、ピグレットはお家の前の雪かきをしていたんだけどね、ちょっと顔をあげてみると、そこにはウィニー・ザ・プーがいたんだよ。プーはぐるぐるとまわりを歩き回っていて、何か違うことを考えているみたいでね、ピグレットが呼びかけても、まだ歩き続けていったんだ。
「ね〜ぇ!」とピグレットが声をかけました。「いったい、なにやってんの?」
「狩り。」
「なんの?」
「なにかを追ってるんだ。」ウィニー・ザ・プーは、とても謎めいたふうに答えました。
「なにを?」とピグレットは聞いて、プーのそばまで寄って行きました。
「ちょうどそれを、ぼくに聞いていたんだ。なんだろう?ってね。」
「それで、きみは何て答えると思う?」
「追いつくのを待たなきゃいけないみたい。」ウィニー・ザ・プーはそう言うと、「ほら、そこを見て」と、前の地面を指さしました。「なにが見える?」
「跡だね…足跡だ。」ピグレットは、ドキドキしてちょっと甲高い声をあげました。「ねぇ、プー!そ、そ、それって、ズルイタチかな?」
「そうかも。」プーが答えます。「そういうときもあるし、そうじゃないときもあるんだ。足跡じゃあ、わかりっこないからね。」
そう言うと、プーはまた足跡を追って行きはじめたんだ。ピグレットは、ちょっとプーの後ろ姿を見ていたんだけど、走ってついて行きました。ウィニー・ザ・プーは、急にピタッと立ち止まると、ふしぎだなぁって様子で、足跡の方にしゃがみこんでいます。
「どうしたの?」
「とってもおかしいんだけど、動物は2匹になったみたい。こいつの…なにかはわからないけど…ところに、もう1匹…なにかわからないけど…やって来てね、今はその2匹で一緒に進んでいるんだよ。ピグレット、もし良かったら、ついて来てくれない?モウジュウだったらいけないから。」
ピグレットは、少し格好つけた様子で耳をかくと、金曜日まではやることがないから、喜んでついて行くよ、それが本当にズルイタチだったらいけないから、って言ったんだ。
「つまり、2匹のズルイタチだったら…ってことだよね?」とプーは聞いたんだけど、ピグレットは、ともかく金曜日まではやることがないからって答えて、こうしてふたりは進んでいきました。
ちょうどここにはマツの小さな木立があってね、2匹のズルイタチは…もしズルイタチだったのなら、という話だけどね、この木立のまわりを周っていたみたいなんだ。だから、プーとピグレットも追いかけて行ったのさ。ピグレットは、時間つぶしに、ハイルナー・Wおじいちゃんが狩りの後のこりほぐしに何をしたのかとか、ハイルナー・Wおじいちゃんが、年をとっていきぎれにどれだけ悩まされたかとか、他にもおもしろそうな話をプーにしていてね、プーはというと、おじいちゃんってどんなものなのかなぁ?とか、ひょっとすると、今追いかけているのは、2匹のおじいちゃんなんじゃないかなぁ?とか、もしそうなら、1匹家に連れて帰って飼わせてもらえないかなぁ?とか、クリストファー・ロビンはなんて言うかなぁ?なんて考えていたんだよ。それでもまだ、足跡はふたりの前に続いていたんだけどね…
急にウィニー・ザ・プーは立ち止まると、それからドキドキした様子で目の前を指差して言いました。「見て!」
「なに?」ピグレットはビクッとして答えたんだけど、でもそれから、別に怖がったんじゃないよ、というところを見せるために、もう数回、運動しているかのようにぴょんぴょんと跳んでみました。
「跡だよ!3匹目が元の2匹に加わったみたい。」
「プー!」ピグレットの声が大きくなります。「またズルイタチ?」
「いや、」とプーが答えました。「だって足跡が違うから。これは、2匹のズルイタチと、1匹の…言ってみれば…ズリイタチか、それとも、2匹のズリイタチってやつと、そうなると、ズルイタチが1匹ってことになるね。また追いかけていってみようよ。」
そうして、ふたりはまた歩き出したけど、ちょっと心配になっていたんだよ。前にいる3匹の動物が、どうもうなやつらかもしれないからね。それで、ピグレットは、ハイルナー・Wおじいちゃんが、他のどこかじゃなくて、ここにいてくれたらなぁって心の底から願ったんだ。プーはというと、ばったり、だけどたまたま、クリストファー・ロビンに会えたらいいのになぁって思ったんだ。もっとも、クリストファー・ロビンのことが大好きだから、なんだけど。それからいきなり、ウィニー・ザ・プーはまたまた立ち止まって、熱を冷ましたいかのように、鼻の頭をペロッとなめました。こんなにも体が熱くなって、どうしようって心配になったことなんて、生まれて始めてのことだったからね…4匹になった!
「ピグレット、わかる?足跡を見て!3匹の…たぶん、ズルイタチと、1匹の…ズリイタチ、かな。ズルイタチがもう1匹増えたんだ!」
どうやら、そうみたいなんだ。なんたって、足跡があるからね。こっちでまじわって、あっちでこんがらがって…でも、ところどころではとてもくっきりとした、4匹ぶんの足跡が。
「あ、あのさぁ、」ピグレットも自分の鼻の頭をペロッとなめてみたんだけど、ほとんどなんの役にも立たないとわかって、こう言いました。「あ、あのさぁ、ちょっとその、思い出したんだけどね。昨日やり忘れてて、明日になったらもうできないことがあったんだ。だから、その、悪いんだけど、どうしても今うちに帰ってやらなくっちゃ。」
「お昼のあとにやろうよ。ぼく、いっしょに行くから。」と、プーが答えます。
「お昼すぎにできるようなことじゃないんだ。」ピグレットは急いで言いました。「朝のうちにしなくちゃいけない、まさに朝にうってつけのことなんだもん。それも、できることなら時間だってー今何時だと思う?」
「だいたい12時くらいかな。」太陽を見上げながら、プーは答えました。
「そうそう、だから、今言ってたみたいに、12時から12時5分の間にやらなくちゃ。だからね、プー、本当に申し訳ないんだけど、ぼくはもうーあれ何?」
プーは空を見上げて、それから、もういちど口笛が聞こえてきたので、大きなナラの木の枝の間をよく見てみると、友だちの姿が見えました。
「クリストファー・ロビンだ。」
「あぁ、じゃあ、もう大丈夫だね。」とピグレットは答えました。「クリストファー・ロビンといっしょなら、すっかり安全だもんね。それじゃあ。」そう言って、ピグレットはトトトッとできるだけ早足で家に帰って行きました。危ない橋を渡らずにすんで、それはもう大喜びでね。
クリストファー・ロビンは、ゆっくりと木から降りてきました。
「おばかさん、いったい何をやってたの?最初にひとりで木立の周りをぐるぐる2回まわって、そしたらピグレットが走って追いかけてきたから、いっしょにもう一周まわってさ。それからまた、4回目でまわろうとしてたけどー」
「ちょっとまって。」ウィニー・ザ・プーは、前足をあげてクリストファー・ロビンの話を止めました。
プーは腰を下ろして考えました。考えられるだけ考え抜いたんだよ。それから、プーは足跡のひとつに自分の前足をあててみると…鼻をポリポリとかいて、立ち上がりました。
「そっか。」プーは言いました。
「やっとわかった。」プーは続けて言いました。
「ぼく、ばかで、だまされてたんだ。ぼくって、まったく知恵のないクマなんだ。」
「きみは、世界中でいちばんのクマだよ。」クリストファー・ロビンは、なぐさめるように言いました。
「ぼくが?」プーは元気を取り戻したように答えました。それから、急にすっかり元気になって、「ともかく、そろそろお昼どきだね。」と言いました。
そんなわけで、プーはお昼を食べに家に帰りましたとさ。
→【参考】英語原文はこちらのサイト(外部)に掲載されています。
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「でしょ?それが証拠だよ。」とピグレットが答えます。
ある晴れた冬の日、ピグレットはお家の前の雪かきをしていたんだけどね、ちょっと顔をあげてみると、そこにはウィニー・ザ・プーがいたんだよ。プーはぐるぐるとまわりを歩き回っていて、何か違うことを考えているみたいでね、ピグレットが呼びかけても、まだ歩き続けていったんだ。
「ね〜ぇ!」とピグレットが声をかけました。「いったい、なにやってんの?」
「狩り。」
「なんの?」
「なにかを追ってるんだ。」ウィニー・ザ・プーは、とても謎めいたふうに答えました。
「なにを?」とピグレットは聞いて、プーのそばまで寄って行きました。
「ちょうどそれを、ぼくに聞いていたんだ。なんだろう?ってね。」
「それで、きみは何て答えると思う?」
「追いつくのを待たなきゃいけないみたい。」ウィニー・ザ・プーはそう言うと、「ほら、そこを見て」と、前の地面を指さしました。「なにが見える?」
「跡だね…足跡だ。」ピグレットは、ドキドキしてちょっと甲高い声をあげました。「ねぇ、プー!そ、そ、それって、ズルイタチかな?」
「そうかも。」プーが答えます。「そういうときもあるし、そうじゃないときもあるんだ。足跡じゃあ、わかりっこないからね。」
そう言うと、プーはまた足跡を追って行きはじめたんだ。ピグレットは、ちょっとプーの後ろ姿を見ていたんだけど、走ってついて行きました。ウィニー・ザ・プーは、急にピタッと立ち止まると、ふしぎだなぁって様子で、足跡の方にしゃがみこんでいます。
「どうしたの?」
「とってもおかしいんだけど、動物は2匹になったみたい。こいつの…なにかはわからないけど…ところに、もう1匹…なにかわからないけど…やって来てね、今はその2匹で一緒に進んでいるんだよ。ピグレット、もし良かったら、ついて来てくれない?モウジュウだったらいけないから。」
ピグレットは、少し格好つけた様子で耳をかくと、金曜日まではやることがないから、喜んでついて行くよ、それが本当にズルイタチだったらいけないから、って言ったんだ。
「つまり、2匹のズルイタチだったら…ってことだよね?」とプーは聞いたんだけど、ピグレットは、ともかく金曜日まではやることがないからって答えて、こうしてふたりは進んでいきました。
ちょうどここにはマツの小さな木立があってね、2匹のズルイタチは…もしズルイタチだったのなら、という話だけどね、この木立のまわりを周っていたみたいなんだ。だから、プーとピグレットも追いかけて行ったのさ。ピグレットは、時間つぶしに、ハイルナー・Wおじいちゃんが狩りの後のこりほぐしに何をしたのかとか、ハイルナー・Wおじいちゃんが、年をとっていきぎれにどれだけ悩まされたかとか、他にもおもしろそうな話をプーにしていてね、プーはというと、おじいちゃんってどんなものなのかなぁ?とか、ひょっとすると、今追いかけているのは、2匹のおじいちゃんなんじゃないかなぁ?とか、もしそうなら、1匹家に連れて帰って飼わせてもらえないかなぁ?とか、クリストファー・ロビンはなんて言うかなぁ?なんて考えていたんだよ。それでもまだ、足跡はふたりの前に続いていたんだけどね…
急にウィニー・ザ・プーは立ち止まると、それからドキドキした様子で目の前を指差して言いました。「見て!」
「なに?」ピグレットはビクッとして答えたんだけど、でもそれから、別に怖がったんじゃないよ、というところを見せるために、もう数回、運動しているかのようにぴょんぴょんと跳んでみました。
「跡だよ!3匹目が元の2匹に加わったみたい。」
「プー!」ピグレットの声が大きくなります。「またズルイタチ?」
「いや、」とプーが答えました。「だって足跡が違うから。これは、2匹のズルイタチと、1匹の…言ってみれば…ズリイタチか、それとも、2匹のズリイタチってやつと、そうなると、ズルイタチが1匹ってことになるね。また追いかけていってみようよ。」
そうして、ふたりはまた歩き出したけど、ちょっと心配になっていたんだよ。前にいる3匹の動物が、どうもうなやつらかもしれないからね。それで、ピグレットは、ハイルナー・Wおじいちゃんが、他のどこかじゃなくて、ここにいてくれたらなぁって心の底から願ったんだ。プーはというと、ばったり、だけどたまたま、クリストファー・ロビンに会えたらいいのになぁって思ったんだ。もっとも、クリストファー・ロビンのことが大好きだから、なんだけど。それからいきなり、ウィニー・ザ・プーはまたまた立ち止まって、熱を冷ましたいかのように、鼻の頭をペロッとなめました。こんなにも体が熱くなって、どうしようって心配になったことなんて、生まれて始めてのことだったからね…4匹になった!
「ピグレット、わかる?足跡を見て!3匹の…たぶん、ズルイタチと、1匹の…ズリイタチ、かな。ズルイタチがもう1匹増えたんだ!」
どうやら、そうみたいなんだ。なんたって、足跡があるからね。こっちでまじわって、あっちでこんがらがって…でも、ところどころではとてもくっきりとした、4匹ぶんの足跡が。
「あ、あのさぁ、」ピグレットも自分の鼻の頭をペロッとなめてみたんだけど、ほとんどなんの役にも立たないとわかって、こう言いました。「あ、あのさぁ、ちょっとその、思い出したんだけどね。昨日やり忘れてて、明日になったらもうできないことがあったんだ。だから、その、悪いんだけど、どうしても今うちに帰ってやらなくっちゃ。」
「お昼のあとにやろうよ。ぼく、いっしょに行くから。」と、プーが答えます。
「お昼すぎにできるようなことじゃないんだ。」ピグレットは急いで言いました。「朝のうちにしなくちゃいけない、まさに朝にうってつけのことなんだもん。それも、できることなら時間だってー今何時だと思う?」
「だいたい12時くらいかな。」太陽を見上げながら、プーは答えました。
「そうそう、だから、今言ってたみたいに、12時から12時5分の間にやらなくちゃ。だからね、プー、本当に申し訳ないんだけど、ぼくはもうーあれ何?」
プーは空を見上げて、それから、もういちど口笛が聞こえてきたので、大きなナラの木の枝の間をよく見てみると、友だちの姿が見えました。
「クリストファー・ロビンだ。」
「あぁ、じゃあ、もう大丈夫だね。」とピグレットは答えました。「クリストファー・ロビンといっしょなら、すっかり安全だもんね。それじゃあ。」そう言って、ピグレットはトトトッとできるだけ早足で家に帰って行きました。危ない橋を渡らずにすんで、それはもう大喜びでね。
クリストファー・ロビンは、ゆっくりと木から降りてきました。
「おばかさん、いったい何をやってたの?最初にひとりで木立の周りをぐるぐる2回まわって、そしたらピグレットが走って追いかけてきたから、いっしょにもう一周まわってさ。それからまた、4回目でまわろうとしてたけどー」
「ちょっとまって。」ウィニー・ザ・プーは、前足をあげてクリストファー・ロビンの話を止めました。
プーは腰を下ろして考えました。考えられるだけ考え抜いたんだよ。それから、プーは足跡のひとつに自分の前足をあててみると…鼻をポリポリとかいて、立ち上がりました。
「そっか。」プーは言いました。
「やっとわかった。」プーは続けて言いました。
「ぼく、ばかで、だまされてたんだ。ぼくって、まったく知恵のないクマなんだ。」
「きみは、世界中でいちばんのクマだよ。」クリストファー・ロビンは、なぐさめるように言いました。
「ぼくが?」プーは元気を取り戻したように答えました。それから、急にすっかり元気になって、「ともかく、そろそろお昼どきだね。」と言いました。
そんなわけで、プーはお昼を食べに家に帰りましたとさ。
※本記事掲載の訳は、推敲の上、加筆修正を施す可能性があります。
(c) 翻訳: Hirohito KANAZAWA
(c) 翻訳: Hirohito KANAZAWA
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