…敢えて漠然とした問いかけをしてみたわけですが、実際に受験した自分の出来について、「どれだけ詳しく客観的な自己分析ができているか?」というところが、結果に関わらず非常に重要な事である。
というのも世の中には、いつも漫然と受験しては「今回は(比較的)良かった・出来が悪かった」などと場当たり的なことしか言えず、結局は"英検協会のお得意様"になっている人が沢山いるわけで…( ̄∀ ̄;)
今回の記事では、自己採点の結果、残念ながら合格ラインには届いていなさそう…という人を対象に、ガリレオ自身の過去の経験も踏まえ、着実に目標達成へと近づいて行くための学習方法を論じていきたい。
■ 自分の立ち位置と目標レベルの差
まず、今回の結果を踏まえて、素点ベースで良いので、各大問・Part毎に何問正解を目指すか明確にしよう。例えば、ガリレオの英検1級受験時の正解数の推移は以下の通り:
(2010年度→2013年度→2014年度・いずれも第3回検定・2014年度に合格)
- 語彙・熟語:11問→13問→18問 / 25
- 読解(空所補充):4 → 6 → 5 / 6
- 読解(内容一致):8 → 10 → 9 / 10
- リスニング
- Part 1:6 → 9 → 9 /10
- Part 2:5 → 9 → 7 / 10
- Part 3:2 → 2 → 4 / 5
- Part 4:1 → 2 → 1 / 2
- 作文:20 → 12 → 18 / 28
ガリレオの場合、まず読解は初回受験時から勝負できる手応えを感じていたので目標は9割。リスニングについては、全体として75%程度の正答率を目標とし、克服すべきは Part 3ということを意識していた。
一方、語彙問題については鬼門とは感じていたものの、単語集に頼るような勉強は違うと思っていたので、「15~16問取れれば御の字」くらいでいたら、自身の総合的な実力が高まるにつれて自然と正答率も上がっていった。
英作文は(昨年の IELTSでもやや苦戦したが)、自分の手応えと採点結果が(良い時も悪い時も)あまり整合しなかったので、ざっくりと「16点レベル以上のものが書けるように」という目標でいた。
実際に合格した 2014年度においては、満点を取れた partこそないものの(←ちょっと残念 ^^;)、それぞれ目標ラインにほぼ沿う形で得点できたことになる。
もっとも現在では CSEスコアによる採点・合否判定に変更されているため、より各技能でバランス良く得点する必要があるでしょうが、考え方・目標の立て方としては参考にしていただければ幸いです。
■ 己を知る
彼を知り己を知れば百戦殆うからず。彼を知らずして己を知るは一勝一負す。彼を知らず己を知らざれば戦う毎に殆うし。有名な「彼(敵)を知り己を知れば…」の故事は、「百戦殆うからず」の先まで見ると、上のような内容となっている。
知彼知己、百戰不殆。不知彼而知己、一勝一負。不知彼不知己、毎戰必殆。
-孫子
試験に置き換えて考えれば、「彼を知る」という部分は、それぞれの試験に応じた対策であり、受験前に行われるものが多くを占める。
一方、「己を知る」という方は、幸いにして試験で命を落とす危険性はほぼないので、受験後の自己採点のタイミングも大切な機会として活用したい。
とりわけ、高い目標級に初めて挑むような場合は、もちろん一発合格できれば言うことなしではあるが、「本番の空気の中で自分がどれほどの力を発揮できるのか?」というところは、実際に受験して初めて見えてくるものも多い。
孫子の教えに耳を傾ければ、己を知ることの重要性が特に強調されているのが感じられる。受験経験を今後に存分に活かすためにも、どの問題でどのくらいの差を埋めるのか?というところを明確にしていこう。
過去問や模試タイプの問題に取り組む際にも、細かいクリア目標を常々意識しておくことで、安定した結果を残すための指針が見えてくるはずです。
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