Thursday, 31 October 2013

俺達のHalloweenは始まったばかりだっ!!

Happy Halloween!



…もう最近のイベントごとは、肝心の当日には半ば終わりかけのような雰囲気だったりしますが(-ω-;)
Halloweenの -eenとは eveningのことで、10月31日の「日没から」が本当の始まりですよ!

ちなみに、eveningを「夕方」・nightを「夜」だと思っている人は、ちょっと誤解があります:
  • evening: 日没〜寝るまでの時間
  • night: 日没〜翌日の日の出までの時間(寝てる間の認識が強い)
ですので20時以降くらいに会った人にも "Good evening!"と言うのであり、"Good night."は「翌日の朝以降までもう会わないだろう」という想定の相手に対しての「おやすみなさい」の意味にしかならないわけなのです。

また、in the eveningと at nightのように、前置詞や theがつくかどうかの違いも「時間ではなく意識の違い」なのです。
すなわち、eveningは「まだ活動する時間」なので、幅があり・更に細分化できるという感覚が働き、空間イメージの inで表され、特定の時を表す場合は theが必要です。
一方 nightは「もう寝るだけの時間」なので、静的で動きのない時間と認識され、点的イメージの atで導かれ、waterのように「どこを取っても一緒」という性質のものとして無冠詞で用いられます。
だからこそ、「動き」のイメージがある文脈では nightにも inを使ったり theが付いたりします
(1) She called me in the dead of night. 
「彼女は真夜中に電話してきた。」
(2) I had to study through the night.
「一晩中勉強しなければならなかった」

★Here is the Path to Happy Halloween☆

Halloweenは10月31日の日没から本気を出していこう!(笑)
eveningと nightの差は「時間」ではなく「意識」!!



Sunday, 27 October 2013

オンライン英文法講座「英語のみかた」公開!

英語のみかた」(オンライン文法教材)公開!

この度、Knowledge Serveさんの方で、以前あたしが「パンドラの箱」と呼んだ文法教材を公開していただきました。実際、講座開講オファーをいただいてから公開までにまるっと3ヶ月かかったわけですが、それだけに内容は精査したものとなっており、従来の「学習英文法」とは全く異色の、あたしだからこそ作れる教材として公開に至らせることができました(^^)v

月額 ¥3,400で教材が閲覧可能・分からない点は【講師への質問】機能を用いてメッセージを送っていただくことにより、メールにて回答させていただきます!
(また、お試し受講として、1章1節が★無料★で閲覧いただけます!)
「ここが知りたい!」語法・文法という章では特に、受講生のみなさんからの質問を受けた英語の語法や文法上の疑問点に答えていくという、オンラインならではの双方向的な教材作りを目指していきたいと思いますので、ご興味のある方は以下のバナー:

ネット講座ナレッジサーブ広告

より、ぜひご受講ください!(教材の内容は今後ますます充実させていく予定です。)

様々な媒体を活かし、生かされる

「ことばとは音と文字を結びつけるシステムである」という言語観のもとに、

といったように、各プラットフォームの特性を考えて様々な角度から英語を教えていけるというのは、面白いと同時に感謝ですね。これらをさらに有機的につなげたことも考えていけるよう、工夫していきたいと思います(・ω・)/

★Here is the Path to Wonderland☆

社会とはジグソーパズルみたいなもんである。




Monday, 14 October 2013

生レッスンの手応え

第2回目の授業にして、開始時間5分前頃から生徒たちが「授業開始同時小テスト」の課題例文をブツブツつぶやきながら準備をしている…美しい!


Tuesday, 8 October 2013

それぞれの、立場。いろいろな、意見。

社会を構成する人々には「それぞれの立場」があり、各々が「いろいろな意見」を持っています。
例えば、詐欺師には「人を騙してカネを巻き上げなければならない立場」があり、「自分が困っているときは、他人から騙し取って良い」という意見を持っている…のかどうかはわかりませんが(-ω-;)

☆Here is the Path to Wonderland★
それぞれの立場や意見を尊重して、心を広く持たないといけませんよねぇ( ̄ω ̄)
ねぇ、Matさん。


Sunday, 6 October 2013

カタカナ英語に合わせて踊りましょう!と呼びかける "人気” 英語教員

あたしの講師登録先の1つで、(現状は)かなりの"人気"を集めていらっしゃる講師が、Facebookのコミュニティーで、「AKB48の『恋するフォーチュンクッキー』に合わせて講師やスタッフが踊る promotion movieを作りませんか?」などと、「真剣に考えて」提案してきた:

これは真面目に考えて投稿することにいたしました。
決して冗談ではございませんです。
本日新聞に載っておりましてはじめて知りました。ただ今 日本国を席捲しておるらしい AKB48 のこの踊り。 
公式認定を目指して地方自治体も参加。
スタッフの方中心になって 私たちも参加してみませんか。とっても良い宣伝になると思うのです。
各国に散らばっている講師に自分で自分を撮影してもらって送ってもらい[事務局に]編集してもらう。勿論 スタッフも踊る [...] み~んなたのし~くにこやかに踊る のです。[...] これでしたら ちょっとずつですが 新人講師の方々の楽しい素敵な一面をみなさんに見ていただく良い機会になるのではないか 会社イメージUPにつながり認知度もUP になるのではないか と真剣に考えております。
因みに 公式認定された動画をいくつか紹介しておきます。
http://www.youtube.com/watch?v=lXs96toe-B8
http://www.youtube.com/watch?v=Bi4Ikk835Bs
http://www.youtube.com/watch?v=OjfxJ2HP_d8
公式認定されなくても注目度大ですのでCM効果は絶大と考えます。
勿論 必要でしたら私も夫と踊りますです。実はこういうの大スキなのです。
ご賛同の方 いいね をぜひぜひお願いいたします
http://www.youtube.com/watch?v=ZCNiY-j6VsI
※一部、固有名の出ている箇所を修正・削除しましたが([...]で表記)、それ以外は原文。


それに対してあたしが送ったメッセージは以下の通り:
Hirohito Kanazawa 
 [XX]さま
はじめまして、Hirohitoです。最近Facebookアカウントを取得し、当コミュニティーに参加させていただきました。
さて、この件、初対面で非常に不躾かもしれませんが、実現の方向に「行かないように」懸念を示しておきたいと思います。
私が気にしているのは、この曲がカタカナ英語満載であるということ。サビの「フォーチュンクッキー」に対する音符・リズムの乗せ方が、"fortune cookie(s)"よりもやはり多く、カタカナ語の音節構造に基づいています。
もっと目立つところでは、「リズム」という歌詞が完全3拍になっている箇所がありました。
[...] オンライン「語学」サービスですし、やはり英語のニーズが高い事情もありますよね。
そこを運営しているスタッフや、教えている講師が、単なる流行に飛びついて、カタカナ英語に合わせて踊っているのは好ましいように思わないというのが私の意見です。
もちろん、そこを逆利用して、「途中で "fortune cookie(s)"や"rhythm"の発音解説を挟む」とかするのであれば、語学サービスとして真っ当な宣伝効果になると思います(^^)v
今回の[XX]さまのアイディアにつきまして、他の方がどのように思われるか分かりませんが、ことばを扱うプロ集団としての誇りを持った決断がなされることを期待します。
Hirohito
議論の結果としては、あたしのコメントに他の講師の方がイイネをくださり、翌日気がついたら、提案を出した"人気"講師様は上の投稿を削除していましたとさ。

(考えを改めて投稿を削除してくださるのは良いのですが、コメントに対する個別の返信もなく無言でなかったことにするのはどうかと。ことばを教える立場なら、「ことばを発信することのリスク」に対する責任をわきまえてほしいところです。)

★Here is the Path to Wonderland☆

一人ひとりが、まともな授業をして生徒の力を伸ばす。
それ以上の宣伝はないと思うよ。





Saturday, 5 October 2013

自己紹介などするな。

と、いうわけで(←どういうわけだ!?)大学派遣でのTOEIC講座の担当が決まり、とりあえず年内はそちらの講座とオンラインレッスンで教えていく運びになりました。

今週、講座の初回授業に行ってきました(^^)v
Name cardを作成してもらう以外には、第1回だろうが生徒に自己紹介をしてもらうこともなく、口元を凝視しての発音矯正やら、教室を出るラスト1秒まで教え込む("grasp the door handle"という表現が出てきたのでね)といったトップギアで楽しんできました!

教師の名刺は

で、あたしの方も、せいぜい怪しいもの…

…だろうけれども…

怪しいものが「怪しいものではございません」とやたら言っても、かえって怪しいだけなので(-ω-;

名前を言ったくらい?TOEIC教えるのに、自分のスコアすら触れなかったわ(笑)


でも思うに、ご立派な経歴を自己紹介した講師が、いざ口を開いてみたらカタカナ英語だったら「オイオイ…」となるわけで。
授業で口にする英語と、授業内容以上の自己紹介はないと思うのです。

受講生のみなさん、どうぞよろしくお願いしますね♪

☆Here is the Path to Wonderland★

研究者の名刺は論文であり、
芸術家の名刺は作品であり、
教師の名刺は授業である。



Wednesday, 2 October 2013

システムが人間の上に君臨してはならない―Ivica Osim

システムが人間の上に君臨してはならない

元サッカー日本代表監督のオシム氏は数々の名言を残しています。(参考:Ivica Osim-サッカーの名言
専門分野は全く違えど、教え子はもちろんのこと、その分野に関わる人々全体に影響を及ぼす「高度なことばの使い手」という意味ではあたしにとっても大いに参考になる、尊敬する人の一人です。

そんなオシム語録の中で、英語教育業界においても同様のことが言えると思い、今回紹介するのがタイトルに挙げた「システムが人間の上に君臨してはならない」という言葉。

サッカーで言うシステムとは、各ポジションの選手を何人ずつどのように配置するかのことで、各チームの戦術に確かに大きな影響を与えます。
しかし、例えば「攻撃的なシステムで戦う」ということを決める前に、やはりチーム内の選手の特長を考えなければいけない。選手の良さを引き出しあえるように配置を考えるのであって、その逆ではない、という趣旨で、オシム氏が監督時代に語ったものです。

メソッドが学習者の上に君臨してはならない

同様のことが、英語教育業界でも起こっていると思います。

なんちゃらメソッド」だの「かんちゃら学習理論」というのがもてはやされ、「それに従って学習するだけでXヶ月後には英語がペラペラに!」なることになっています。
もっと卑近な例を挙げれば、「今までの日本の英語教育は文法と和訳ばっかりやってきたから話せるようにならない。もっと会話・コミュニケーション重視の英語教育をやらなきゃだめだ。」なんて言説は、聞き飽きるほど巷にあふれています。

上に挙げた例って、まさに「システムを人間の上に君臨させている」のではないでしょうか? もちろん、ある学習法に沿って一定期間学習をすると、一定の成果をあげる学習者が出てくること自体を間違っているというつもりはありません。

しかし、サッカーで「どんなチームでも絶対に勝てる最強のシステム」が存在しないのと同様、「どんな人でも絶対に英語が身につく最強の学習法」も存在しないでしょう。
サッカーのシステムに関しては、すぐに納得してくれる人が多いかと思うのですが、なぜか英語学習の方では、「Aのやり方で勉強しても続かなかった。Bのやり方に代えたけど伸びなかった。今度はCでやっているけど、どうもピンとこない…」という風に迷子になっていく人が非常に多いように感じています。

選手=学習者としては

「どのチームに行けば・どんなシステムなら・どのポジションなら」自分が活躍できるだろう…?ということばっかり考えて、練習しないサッカー選手がいたら、やることの順番がおかしいでしょ!とツッコミたくなりませんか?
サッカーそのものが上手ければ、結局どんな戦術を採ろうとも、「ボールを相手ゴールの中に蹴りこむ」という共通の目的の中で、何かしら活躍できるポジションを見つけられるはずです。

同様に、「どんな勉強法なら最短で英語が身につくか?」なんてことを探るより、英語の基礎練習をする方が先でしょう。英語における共通の目的とは、「相手の考えを理解し、自分の考えを伝える」ということに集約されると考えて大きな異論はないと考えます。

そうすると、基礎練習とは:

  • 単語」を覚え
  • その単語を並べるルールである「文法」を習得し
  • 作り出した文が相手に伝わるように「発音」を正しいものに近づける
…といったことに他ならないわけです。

監督=教師としては

オシム氏はプロチームの監督だったわけですが、英語教師はもっと、ユース世代などの指導者の立場に近いのではないかとあたしは考えています。
というのも、プロサッカーチームの監督は「サッカーができる人」を相手に教えるわけですが、英語教師は「(基本的には)英語ができない人」を教えるのが仕事になるわけですから。

こと英語教員というのは、「自分がこうやって英語を身につけた!」とか「自分がこう教えてきたら、多くの生徒でうまくいった!」ということに拘泥して、自分の「指導法」とやらに生徒を合わせようとすることが多いような印象があります。

しかしながら、ゴールキーパーに「点取ってこい!」と指示する監督がいたらバカだと思うのであれば、自分がもしそのように指導していたら、自分もバカだと自覚しましょうね。

☆Here is the Path to Wonderland★

最終的には、自分のサッカー/英語への向き合い方を見せて、選手/生徒が何を感じ取るか、だと思う。