Wednesday, 28 November 2018

「〜を求めよ。」←"何や、偉そうに🤬" なのか?

Pixabay_learn-mathematics-child-girl-230014

数学に多い「〜を求めなさい/求めよ。」という問題文が、いかにも上から目線で気にくわない…と学生が言ったり、お笑いのネタになったりする。

しかしガリレオに言わせれば、
教師「〜しなさい。」→ 生徒「はい‼️
となるのが自然で何の不思議もない、という関係を築けない程度の輩が教壇に立つんじゃねぇ、という話。

生徒に「偉そうに・上から目線」と思われるというのは、そこまで「上」であると認識されていないから。要するに、You are not considered respectable. ということである。

☆Here is the path to Wonderland★

よかろう、ならば超えてみよ( ̄∇ ̄)


Skypeレッスン初回(x2)無料体験実施中!

Galileo's English Lab_logo

お問い合わせはこちら

Thursday, 22 November 2018

Winnie-the-Pooh 新訳・解説プロジェクト Chapter 2 対訳

■ Chapter 2 ガリレオ訳

Chapter 2, In which Pooh goes visiting and gets into a tight place

ここでは、プーがラビットの家におじゃましに行って、すっかりはまってしまうよ。

Pooh_ch.2

んなには、ウィニー・ザ・プー、または、もっと簡単にプーって名前で知られているティディベアくんは、ある日、満足げに鼻歌を歌いながら、森の中を歩いていました。ちょうどその朝に、ちょっとした歌ができあがったんだ。鏡の前で、いつもの「ふとり体操」をしていたときにね。できるところまでグ〜ッと背伸びをながら、「チャ・ラッ・ラー、チャ・ラッ・ラー」、次に前にかがんで、つま先にタッチしようとして、「チャ・ラッ・ラー、チャ・ラッ…アッ、アイタッ…ター!」って、やってたんだよ。朝ごはんのあと、プーはひとりでなんどもなんども歌っていたから、もうすっかり覚えられたんだね。だから今、はじめから終わりまで、まちがえずにちゃんと歌っていたのさ。こんなふうにね:
チャ・ラッ・ラー、チャ・ラッ・ラー、
チャ・ラッ・ラー、チャ・ラッ・ラー、
ラム・タム・ティードゥー・ラム・タム。
ティードゥー・リィードゥー、ティードゥー・リィードゥー、
ティードゥー・リィードゥー、ティードゥー・リィードゥー、
ラム・タム・タム・ティードゥー・ラム。
さてと、プーは、この歌をひとりで歌って、「他のみんなは何をしているのかなぁ?」「他のだれかになれたら、どんな気分かなぁ?」なんて考えながら、楽しそうに歩いていたんだけど、とつぜん、砂の土手のところに出くわしたんだ。そして、その土手には、大きな穴が空いていたんだよ。

「あぁ!」とプーは言いました。(ラム・タム・ティードゥー・ラム・タム♪)「もしぼくが、なにかのなにかをわかっているとしたらね、ここに穴があるのは、ラビットがいるってことだ。それで、ラビットは『おともだち』で、」って話し続けて、「おともだちってことは、『食べもの』とか『ぼくの歌をきいてくれる』とか、そういったことだよね。ラム・タム・タム・ティードゥー・ラム♪」

そうして、プーはしゃがんで、頭を穴の中につっこむと、呼びかけてみたんだ。
「誰かいますかぁ?」
急に「サッ彡」て音が穴の中から聞こえてきたんだけど、そのあとはシーンとなりました。
「『誰かいますかぁ?』って言ったんですけどぉ!」と、プーはとっても大きな声で聞いてみました。
「いないよ!」という声がして、そしてそれから、「そんなに大きな声で怒鳴らなくったっていいってもんだ。最初っから、ちゃあんと聞こえてるんだからな。」
「もう!」と声をあげてから、プーは「ほんとに、ここには、ぜんぜんだぁ〜れもいないんですかぁ?」って聞いてみた。
「だぁ〜れも。」

ウィニー・ザ・プーは、穴から頭を抜いて、しばらく考えてみてから、こんなふうに思ったんだ。「だれかがいるに決まってるよ。だって、だれかが『だぁ〜れも。』って言ったはずだもん。」だから、プーはまた頭を穴の中に入れて、「やぁ、ラビット、きみじゃないの?」って言ってみました。
「いいや」と、今度はまた違った感じの声で、ラビットが答えました。
「でも、ラビットの声だよね?」
「そうは思わんよ。」と、ラビットは答えます。「そんなつもりじゃないからな。」
「う〜ん」と、プーは言いました。

穴から頭を抜いて、プーはもう1回考えてみました。そして、また頭を戻して、
「えっと、じゃあ、すみませんけど、ラビットがどこにいるか、教えてくださいませんか?」
「友だちの、クマのプーに会いに出かけてったよ。大の親友でね…」
「だけど、ここにいるのが、ぼくですよ!」プーはとっても驚いて言いました。
「どんな『ぼく』なんだ?」
「クマのプーです。」
「それ、本当かい?」と、ラビットは、もっと驚いて言いました。
「ほんとに本当。」
「おぉ、えーっと、それなら、入ってこいよ。」

そんなわけで、プーは、よいしょ、こらしょ、どっこいしょ、と穴を通っていって、そして、やっとこさ中に入りました。
「本当に言った通りだったんだな。」ラビットは、プーを頭のてっぺんから足の先まで見回しながら、「まちがいなく、きみだ。よく来たな。」
「だれだと思ったの?」
「あぁ、いや、よくわからなかったんだがな。ただ、森がどんなとこか、知ってるだろ。だれでもかれでも、うちの中に招くってわけにもいかねぇんだ。気をつけなくっちゃな。何かちょっとつまむかい?」

プーは、いつも午前11時に何かつまむのが大好きだから、ラビットがお皿やらコップやら取り出してくれるのをみて、とっても嬉しくなったんだね。それで、ラビットに「パンにはハチミツ?コンデンスミルク?」って聞かれたときには、すっかり舞い上がって「両方!」って言っちゃったんだけど、いやしんぼだと思われないように、「あ、でも、パンなんかは、どうぞおかまいなく。」って付け足したってわけさ。そのあとは、長〜いことな〜んにも言わずに…しばらくしてからやっと、なんだかべとべとした声で鼻歌を歌いながら立ち上がると、ニコニコ顔でラビットとあくしゅをして、もう行かなくっちゃ、と告げました。
「もう帰るのかい?」と、ラビットは、いちおう礼儀として聞きました。
「えっと…もうちょっといられるんだけどね、もし、その…だから、もしもきみが…」と、プーは食べものを置いておくところの方をじぃ〜っと見ています。
「実を言うとだね、」とラビットは切り出しました。「こっちもちょうど出かけるとこだったんだ。」
「あぁ、そうなんだ。じゃあ、ぼくももう行くね。バイバイ。」
「おぅ、それじゃあな。もし、本当におかわりがいらないんなら。」
「あるの?」プーはすぐに尋ねました。
ラビットは、そこらじゅうのお皿のふたを全部はずして言いました。
「いいや、もうない。」
「そうだと思ったよ。」と言ってプーはうなずくと、「それじゃ、バイバイ。もういかなくっちゃ。」

こうして、プーは穴からはい出て行こうとしました。前足でぐいっとひっぱって、後ろ足でうんしょと押し出して、ちょっとすると、まず鼻先が外に出て…次に耳が出て…次に前足が…次に肩が…そしてー

「あっ、だめだ!」プーは声をあげました。「戻ったほうがいいかな。」
「あぁもう!」プーはまた声をあげました。「やっぱり進まなくっちゃ。」
「どっちもムリだぁ!」プーはまたまた声をあげました。「あぁ、助けて!まったくもう!」

さて、そのうちに、ラビットも散歩に出かけたくなったんだけど、表の穴はふさがっているものだから、裏穴から外に出て、プーの頭の方へとまわってきて、見てみました。
「おい、つまっちゃったのか?」
「え、ううん。」プーは、なんでもないよといった感じで答えました。「ちょっとひと休みして、考えごとをして、歌を歌ってるだけだよ。」
「ほら、前足かしてみな。」
クマのプーが前足を差し出すと、ラビットはよいしょよいしょとひっぱってみたんだけどね…
「もぅ!いたいってば!」プーは大きな声をあげました。
「要するにだ、」ラビットが言います。「つまっちまってるんだな。」
「それもこれも」プーは機嫌をそこねて不満をもらしました。「表の穴をもっと大きく作っておかないからだよ。」
「それもこれも」と、ラビットもピシャリと言い返します。「食べ過ぎたからだ。そう思ってたんだがな、言いたくはなかったってだけの話だよ。どっちかが食べ過ぎてるよな、って。しかも、それがこっちじゃないってことはわかってたんだ。」とたたみかけて、「まぁまぁ、ともかく、クリストファー・ロビンを連れてきてやるよ。」と言いました。

クリストファー・ロビンは森の反対側の端に住んでいてね、ラビットと一緒にやって来て、プーの前半分を見ると、「おばかなプー」って、とってもやさしい声で言ったものだから、みんな本当に安心したんだよね。
「こんなふうに思いはじめてたんだけどね、」と、プーはちょっとだけべそをかきながら言いました。「ラビットが、もう表の穴を使えなくなっちゃうんじゃないかって。そんなことになったら、いやだよぅ。」
「それは俺も嫌だなぁ。」ラビットも言いました。
「表の穴をまた使うって?もちろんまた使えるさ。」
「そいつはよかった。」
「ひっぱり出せないとなるとね、プー、押し戻すってことになっちゃうかもだよ。」
ラビットは、あれこれ考えている様子でひげのところをポリポリかくと、こんな意見を述べました。いったんプーが押し戻されてしまうと、それはつまり中に戻るってことで、いやもちろん、プーといられて自分ほど喜ぶやつは他にいないだろうけれども、そうは言っても、しぜんのおきてってもんがあって、木の中で暮らすものもいれば、土の中で暮らすものもいて、それでー
「つまり、もうずぅ〜っと出られないってこと?」プーが聞きます。
「いや、つまりな、せっかくここまでは出てきたんだからさ、ムダにするのも惜しいんじゃないかってことだよ。」

クリストファー・ロビンはうなずきました。
「じゃあ、やれることはたったひとつだね。プーがやせるのを待つしかないよ。」
「やせるのって、どれくらいかかる?」心配そうにプーが尋ねます。
「だいたい1週間くらいかなぁ。」
「でも1週間もここにいられないよ!」
「ここにいるのはできるでしょ、おばかさん。むずかしいのは、出すほうなんだから。」
「本を読んで聞かせてやるよ。」ラビットが面白がって言いました。「あと、雪にならなきゃいいけどな。」と付け足すと、「それとな、プー、おまえさん、うちの中のけっこうな場所を取っちまってるってわけでさーその、後ろ足のほう、タオル掛けに使わせてもらうわけにはいかないかなぁ?っていうのもさ、ほら、ちょうどそこにあって…何にも使ってないわけで…タオルでもかけられたら、けっこう便利なんじゃねぇかってな。」
「1週間!」と、プーはがっくりして声をもらしました。「ごはんは?」
「かわいそうだけど、ごはんは抜きだね。」クリストファー・ロビンが答えます。「早くやせるためだよ。でも、本なら読んであげるからさ。」
プーはため息をつこうとしたけれど、それもできないって気がついたんだ。それくらい、すっかりはまっていたからね。それで、ポロリ、と、涙がひとつぶこぼれ落ちたんだ。
「じゃあ、心のささえになる本を読んでくれる?進退窮まったクマを、勇気づけて、なぐさめてくれるような。」

こうして1週間のあいだ、クリストファー・ロビンは、そういった本を北のほうのプーに向かって読んであげて、それからラビットは、自分のせんたくものを南のほうのプーにかけて…そしてその真ん中で、プーはお腹がちょっとずつほっそりしていくのを感じました。ついに、1週間の終わりに、クリストファー・ロビンが「よし!」とかけ声をかけました。
まずクリストファー・ロビンがプーの両方の前足をつかんで、次にラビットがクリストファー・ロビンをつかんで、それからラビットの友達やら親戚やらがみんなでラビットをつかんで、みんなで「せーの!」でひっぱって…
それでも長いこと、プーは「あー!」って言うばかりで…
その次は「おー!」になって…
するとついに、とつぜん、プーが「ポンッ!」っていったんだ。ほらちょうど、ビンからコルクの栓が抜けたときみたいにね。
だから、クリストファー・ロビンやラビットやラビットの友達や親戚は、すってんころりん後ろにひっくり返っちゃって…その上に乗っかってきたのが、ウィニー・ザ・プーだったのさー抜けたんだね!
こうして、プーはみんなに「ありがとう」のおじぎをすると、得意げに歌いながら、森のお散歩の続きを始めました。そんなプーの後ろ姿をやさしい目で見つめながら、クリストファー・ロビンはつぶやきましたとさ。「おばかなプー」ってね。

※本記事掲載の訳は、推敲の上、加筆修正を施す可能性があります。
(c) 翻訳: Hirohito KANAZAWA

→【参考】英語原文はこちらのサイト(外部)に掲載されています。


Skypeレッスン初回(x2)無料体験実施中!

Galileo's English Lab_logo

お問い合わせはこちら

Wednesday, 21 November 2018

ハムレットはデブ⁉️

Puffyのライブハウスツアー「謎にツーマンシリーズ~九州編~」の鹿児島・宮崎公演に参戦してきまして、帰りの移動日の空港に移動する前にできた空き時間に、みやざきアートセンターを訪れてみました。

みやざきアートセンター

その 4F libraryで出会った本が『ハムレットは太っていた!』(河合祥一郎, 2001, 白水社)


Hamletの 5幕2場の決闘の場面で、ハムレットの母親であるガートルドが、再婚相手であるハムレットの叔父クラウディアスに次の 1行目を言った後、ハムレットに向かって 2行目を言う(太字下線はガリレオによる):
He's fat and scant of breath.(太っていれば息が切れう)
Here, Hamlet, take my napkin, rub thy brows.(はい、ハムレット、私のハンカチで額をおふき)※坪内逍遥 訳
この fatの解釈は、シェイクスピア学者の間でも謎とされており、その事情を知っていたからこそ、上の本のタイトルが目に留まり読んでみたのですが、今まで知っていた内容から一歩進んだ考察が展開されており、思いがけない旅の収穫というものでした。

3行でまとめると:
  1. ここでの fatの解釈として「運動(練習)不足」と「汗かき」の説があるが、どちらも論拠に不充分な点がある。
  2. 現代英語でこそ、fatには「デブ」というマイナスイメージを伴うが、ルネサンス期には「肉付きの良い」というプラスイメージがあったと考えられる。
  3. Hamlet「葛藤」というテーマの中で、「強靭な肉体」と、それを上回る「高い精神・理性」の葛藤を捉えると、従来指摘されてきたように「ハムレットに fatという人物像はそぐわない」とも言い切れない。
という内容。

安井泉先生の「ことばのロマンスーことばから文化へー」(安井泉, 1997, 筑波大学「東西言語文化の類型論」特別プロジェクト研究報告書)を通して、Wooster大学の Waldo H. Dunn教授による "fat = 汗かき"説の流れは把握していましたが、上記 2~3の考察も興味深い。

確かに時代によって単語に付随するイメージは変化しうるものであり、例えば日本でも平安時代に「美人」と称された女性像が、現代社会で「彼女にしたいランキング No.1」に輝くか?といったら相当疑わしい。

同じように考えれば、「栄養価の高い食事を採れる」ことが貴重だった時代の作品を読む際に、現代英語の fatに伴うイメージを持ち込む妥当性を疑うことにも一理ある。この本で 上記 2.の論拠として挙げられていた例として、同時代の文学作品では、女性が自らの容姿の優れていることを自慢げに言うのに「私たち、今日も "fat and fair" でしょう?」という表現が使われていることを示している。

現代の、事あるごとにダイエットに励む女性からすれば卒倒するような単語の選択だが、「豊満な肉体美を持ち、容姿も美しい」といったニュアンスがあったと考えられる。

もちろん、百貫デブのハムレットが贅肉を揺らしながら決闘に臨んでいたら、それは悲劇ではなく喜劇になってしまうが、逞しく力強い肉体を持った男性というイメージを描くのは妥当であるようだと言えよう。

Hamlet_Illustration
マンガ版に描かれたハムレット
Hamlet New Current Illustrated Series/1 (1984, Academic Indusrties, Inc.)

☆Here is the Path to Wonderland★

ロンドンことば・文化探訪で大英図書館を訪ねて以来、旅行時 (Puffyのライヴ遠征も含む)にチャンスがあれば、ご当地の図書館に足を運ぶようにしています。

図書館なら郷土資料も揃っており、一般的な観光地に比べて格段に安上がりに過ごせるわりには得られるものが多い。滞在時間も自分で調節できるので、ちょっと時間が空いた時にも便利。

そこで出会う本というのも旅の縁。


Skypeレッスン初回(x2)無料体験実施中!

Galileo's English Lab_logo

お問い合わせはこちら

Friday, 16 November 2018

その単語を覚えることで、人類にどんな利益がもたらされますか?

■ 『3人のレンガ職人』(イソップ童話)から考える単語学習

laborer-390596_640_pixabayより

ある旅人が旅の途中、3人のレンガ職人に出会った。旅人が「ここで何をしているんですか?」と尋ねると、

  • 1人目は「見ればわかるだろう、この忌々しいレンガを積んでるのさ。腰は痛くなるし、手はこのとおり。」と、ひび割れて汚れた両手を差し出して見せた。
  • 2人目は「大きな壁を作っているんだよ。ここでこうやって仕事があるから、俺が家族を食わしていけるのさ。」と答えた。
  • 3人目は「俺たちは歴史に残る偉大な大聖堂を作っているんだ。ここで多くの人たちが祝福を受け、悲しみを癒すんだ。素晴らしいだろう!」と、活き活きと話した。

このような寓話から、「目標を持つことの大切さ」とか「経営者は大きなビジョンを示すことが云々」などといった、いかにもありきたりな内容を論ずる者も多いが、ガリレオの場合は単語学習に対する示唆を考えていきたい。

■ その単語を学ぶのは何のため?

電車にでも乗ろうものならすぐに、1人目の職人のように、単語帳を手に「忌々しいレンガを積むことを強いられている」高校生の姿を目にする。

彼らに「何をしているんですか?」と尋ねようものなら不審者極まりないので(^^; 実際には聞かないけれども、どういう答えが返ってくるかには興味があるところです。

「設計図も渡さずに、ひたすらレンガだけを集め積ませる」という行為の愚かしさは誰もが認めるところであろうが、従来型の日本の英語教育では未だにそれに近いことが強要され続けているのである。

少なくともせめて、2人目の職人のように、そのレンガ(=単語)が(実際の英文の中で)何のためにどう使われるのかを承知して/させておくことが不可欠。脳のメカニズムから考えても、意味があると感じられるものでないと記憶は保持されにくいことが分かっています。きちんと全体の設計図・完成予想図を手にした状態になれば、手元のレンガがどこでどう機能するのかが具体的にイメージできる。そうすれば覚えることに「意味」が見出せるようになり、実際に記憶にも残りやすくなる。

■ その単語を覚えることで、人類にどんな利益がもたらされますか?

「そんな大げさな…^^;」と思うかもしれませんが、意外と本気な話。

3人目の職人は「自己超越 (Self-Transcendence)」の段階と言って、自分だけでなく周り(世の中)がより良くなるためには?という意識が高いモチベーションにつながっている。多くの語学学習者にとっては苦痛の記憶しかなかったであろう単語学習も、自己超越目標を抱いて取り組めるようになれば世界が一転する。

そして、この問いに答えることは、案外難しいことでもなかったりするのです。

例えば医療従事者であれば、「この医療用語を覚えることで、海外の患者さんも診療できるようになる。そうすれば、より多くの人を健康に導けるんだ!」といったことが考えられる。

ファッションに興味がある人であれば「これを覚えれば、日本だけでなく海外の最新トレンドを追うことができ、そのことを通じて自らもインスタでオシャレの楽しさを世界中に発信していける。(更には、それを見た人が自己表現のヒントを得て、自分らしく生きるきっかけになる可能性だってある!)」といった感じでしょうか。

ガリレオの場合は、英単語はもちろんのこと、目下学習中のイタリア語・韓国語でも、「この単語を覚えるのにこんな工夫をしてみた・この単語はこのような知識と結びつけて記憶に残りやすくした」というような学習の過程を Facebook Pageなどで細かく発信しています。これも、世の中の学習者に参考にしてもらって、語学を武器に人生の可能性を拡げるための、そのほんのわずかな一端でも役立ってくれれば、という想いがあるから。

そしてこの想いがあるからこそ、自らの語学でありとあらゆる工夫を試し続けて行こうとするモチベーションにつながるわけだし、何よりもそれが楽しくて仕方なくなるのです♪

☆Here is the Path to Wonderland★

あぁ、兄2人の家は、どうせオオカミに吹っ飛ばされると思うんで…( ̄(oo) ̄)v


Skypeレッスン初回(x2)無料体験実施中!

Galileo's English Lab_logo

お問い合わせはこちら

Friday, 9 November 2018

高校英文法×英語学|準動詞 3. to不定詞 (発展編): 未来指向では50%足りない!~〇〇詞との密接な関係~|授業動画アップロード

■ 「未来指向」を完 全 論 破

〜そして美しき英文法知識の統合へ〜



↓↓↓動画リンク↓↓↓
https://youtu.be/WZeDqb-sQWs
※うまく再生できない場合は上記URLをご利用ください。

=====

本動画について(目次):

  • 0:17 「未来指向」でも良さそうだけど…
  • 1:32 Nice to meet you! って未来指向?
  • 2:32 完全論破(その1)
  • 3:02 完全論破(その2)
  • 3:30 【判断・認識】を表す to不定詞の用法 ←「未来指向」では説明不能!
  • 4:33 「行為に向かう(未来指向)」「判断・認識」=あの品詞と同じ2つの用法
  • 6:17 実証(その1)「行為に向かう」を表す to不定詞をパラフレーズすると…
  • 7:26 実証(その2)「判断・認識」を表す to不定詞と〇〇詞の時制のあり様を比較すると…
  • 9:14 to不定詞と〇〇詞の類似点まとめ
==========

参考文献:

Dixon, R.M.W. (2005) A semantic approach to English grammar (2nd ed.). New York: Oxford University Press.

Radden, G. and R. Dirven (2007) Cognitive English Grammar. Amsterdam and Philadelphia: John Benjamins.

佐藤芳明 (2016) 不定詞の意味論的再考:TAM-complexの視点から. 獨協大学外国語学部交流文化学科紀要 4号. 41-63.

==========

★新着レッスン動画を見逃さない!☆

チャンネル登録・高評価もよろしくお願いしますm(_ _)m






Skypeレッスン初回(x2)無料体験実施中!

Galileo's English Lab_logo

お問い合わせはこちら

Tuesday, 6 November 2018

否定疑問文の応答で迷わないコツ

英語の否定疑問文は、日本語ネイティヴにとっては発想の転換が必要で、咄嗟に答えようとすると間違えやすいものですが、「フルセンテンスで続ける」という発想を持つと惑わされにくくなります。

例:
(1) Don’t you like tomatoes?
Yes, I like tomatoes.
No, I don’t like tomatoes.

(2) You’ve never been to Okinawa?
Yes, I’ve been to Okinawa.
No, I’ve never been to Okinawa.

このように考えることを習慣化しておくことにより、Noと答えるからには必ず否定語 (not / never)が続くという意識がはたらくようになります。
※もちろん、実際にフルセンテンスで返答する必要はありません。

また、それでも会話中に逆に答えてしまったことに気がついた場合は、”No... oh, I mean, yes. I like tomatoes.“といったように、「ことばの消しゴム:"I mean"」で訂正すれば済む話。心理学的にも、間違えちゃいけないと思うほど間違えやすくなるので、対策法を知った上で気楽に構えていた方が得策です。

=====
余談ですが、”Don’t you like tomatoes?”というのは、中学時代の教科書に出てきて、なんか知らんけどクラスで流行った思い出の例文のひとつ。(まぁ年代がバレるんですけどね…)

はっきり言って中学の英語教科書は、例文がひとつふたつクラスの流行語になれば、半分くらい仕事したようなもんじゃないかな( ̄∇ ̄)

☆Here is the Path to Wonderland★

あ、トマトは好きですよ。



Skypeレッスン初回(x2)無料体験実施中!

Galileo's English Lab_logo

お問い合わせはこちら