■ 『3人のレンガ職人』(イソップ童話)から考える単語学習
ある旅人が旅の途中、3人のレンガ職人に出会った。旅人が「ここで何をしているんですか?」と尋ねると、
- 1人目は「見ればわかるだろう、この忌々しいレンガを積んでるのさ。腰は痛くなるし、手はこのとおり。」と、ひび割れて汚れた両手を差し出して見せた。
- 2人目は「大きな壁を作っているんだよ。ここでこうやって仕事があるから、俺が家族を食わしていけるのさ。」と答えた。
- 3人目は「俺たちは歴史に残る偉大な大聖堂を作っているんだ。ここで多くの人たちが祝福を受け、悲しみを癒すんだ。素晴らしいだろう!」と、活き活きと話した。
このような寓話から、「目標を持つことの大切さ」とか「経営者は大きなビジョンを示すことが云々」などといった、いかにもありきたりな内容を論ずる者も多いが、ガリレオの場合は単語学習に対する示唆を考えていきたい。
■ その単語を学ぶのは何のため?
電車にでも乗ろうものならすぐに、1人目の職人のように、単語帳を手に「忌々しいレンガを積むことを強いられている」高校生の姿を目にする。彼らに「何をしているんですか?」と尋ねようものなら不審者極まりないので(^^; 実際には聞かないけれども、どういう答えが返ってくるかには興味があるところです。
「設計図も渡さずに、ひたすらレンガだけを集め積ませる」という行為の愚かしさは誰もが認めるところであろうが、従来型の日本の英語教育では未だにそれに近いことが強要され続けているのである。
少なくともせめて、2人目の職人のように、そのレンガ(=単語)が(実際の英文の中で)何のためにどう使われるのかを承知して/させておくことが不可欠。脳のメカニズムから考えても、意味があると感じられるものでないと記憶は保持されにくいことが分かっています。きちんと全体の設計図・完成予想図を手にした状態になれば、手元のレンガがどこでどう機能するのかが具体的にイメージできる。そうすれば覚えることに「意味」が見出せるようになり、実際に記憶にも残りやすくなる。
■ その単語を覚えることで、人類にどんな利益がもたらされますか?
「そんな大げさな…^^;」と思うかもしれませんが、意外と本気な話。3人目の職人は「自己超越 (Self-Transcendence)」の段階と言って、自分だけでなく周り(世の中)がより良くなるためには?という意識が高いモチベーションにつながっている。多くの語学学習者にとっては苦痛の記憶しかなかったであろう単語学習も、自己超越目標を抱いて取り組めるようになれば世界が一転する。
そして、この問いに答えることは、案外難しいことでもなかったりするのです。
例えば医療従事者であれば、「この医療用語を覚えることで、海外の患者さんも診療できるようになる。そうすれば、より多くの人を健康に導けるんだ!」といったことが考えられる。
ファッションに興味がある人であれば「これを覚えれば、日本だけでなく海外の最新トレンドを追うことができ、そのことを通じて自らもインスタでオシャレの楽しさを世界中に発信していける。(更には、それを見た人が自己表現のヒントを得て、自分らしく生きるきっかけになる可能性だってある!)」といった感じでしょうか。
ガリレオの場合は、英単語はもちろんのこと、目下学習中のイタリア語・韓国語でも、「この単語を覚えるのにこんな工夫をしてみた・この単語はこのような知識と結びつけて記憶に残りやすくした」というような学習の過程を Facebook Pageなどで細かく発信しています。これも、世の中の学習者に参考にしてもらって、語学を武器に人生の可能性を拡げるための、そのほんのわずかな一端でも役立ってくれれば、という想いがあるから。
そしてこの想いがあるからこそ、自らの語学でありとあらゆる工夫を試し続けて行こうとするモチベーションにつながるわけだし、何よりもそれが楽しくて仕方なくなるのです♪
☆Here is the Path to Wonderland★
あぁ、兄2人の家は、どうせオオカミに吹っ飛ばされると思うんで…( ̄(oo) ̄)vSkypeレッスン初回(x2)無料体験実施中!
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