…を何らかの「軸」に沿って紹介していく第3段:
「ガリレオの英語学習歴×辞書(電子辞書編)」
1.英英辞典の使い方
電子辞書を買ってから大きく変わったことと言えば、やはり英英辞典も使うようになったということです。今では高校生モデルの電子辞書にも、ご丁寧に Longman Dictionary of Contemporary Englishや Oxford Advanced Learner's Dictionaryあたりが収録されていますが…単語調べのために無理に使う必要はないでしょう。電子辞書を使う最大のメリットは、「この単語について知りたい!」と思った瞬間に調べられることです。それなのに、わざわざ時間のかかる「作業」をして「勉強」をした気になるのはやめましょう。
学習者にとって優先すべきことは、英英辞典が使えるようになることではなく、単語を覚えて使えるようになることです。その意味で、電子辞書ならではのオススメな使い方としては、
- 単語の「意味」を知りたいなら、英和でさっさと調べてしまう。
- 「ジャンプ機能」を使って、英英の例文を確認する。
- (英和に載っている用法に相当する例文が英英になければ、その用法はすでに古くなっているかもしれないと疑う)
あと個人的には、英語を教えるにあたり、難しい単語を基本単語で説明するためにも英英は使います。でもこれは、英語学習者よりも、和訳ばっかりするしか能がないような英語科教員の方々にこそ奨励したい使い方です…
2."Collocation" の威力:『新編 英和活用大辞典』
この辞書は、英語学習者にはあまり知られていないかもしれませんが、大学生モデルの電子辞書あたりには収録されている場合があります。
そしてこれ、超オススメです!
使い方は慣れる必要があるのですが、例えば「傘→umbrella」ってことは、中学レベルで習いますよね。でも、「傘をさす」って英語で言えますか? それを調べられるのが英和活用辞典なのです。
この辞書でumbrellaを調べると、まず「かさ、こうもりがさ;保護するもの」という意味が簡単に出てきます。そしてその下に、【動詞+】文・【+動詞】文・【形容詞・名詞+】文…などと続きます。
「傘をさす」を調べたい場合、英語では動詞(さす)→目的語(傘を)の語順になるので、「動詞+umbrellaの順になる例文」という意味の【動詞+】文の項目を辿ります。
画面をスクロールしていくと、
put up [raise] an umbrella
かさをさすという例が見つかって、「ああ、こう言えばいいんだ!」とわかるわけです。
このように、ある単語がどのような単語と一緒に使われるか?ということ (col-: 一緒に+ location: 位置→collocation: コロケーション・連語と言います)を知ることが、「英語を使える」ために重要なことです。