テストは測定器でしかない。
TOEICは、自身の英語力(とは、そもそも何なんだ?という問題もあるが)をある側面から測るものである。体重計は、自身の健康状態をある側面から測るものである。
※友人のHPも参考になります。
もちろん、「TOEICを受けるから英語を勉強する」という効果もあれば、「体重計に乗るからダイエットに励む」という効果もあり、定期的な診断とモチベーション維持のために活用する分には効果的であろう。
しかし、どちらも「数字だけ追い求める」ようになるとオカシナ方向に進んでしまうということで、警笛を鳴らしたい。
何のために測定するのか?
目標体重を設定せず、ただ体重計の数値の増減に一喜一憂するのが愚であるのと同様、はっきりした目標もなく、ただTOEICスコアの数値の増減に一喜一憂するのも愚である。※「スコア~点を取る」というのは数値を追い求めているだけです。そうではなく、そのスコアを取ってどうするのか?ということ。
また、適正体重に近づいたら体重の数値が安定してくるのと同様、TOEICスコアも自身の英語力自体に変化がない限り大幅な増減はないはずである。
あたし個人的にはTOEIC受験経験はIP含めて3回のみ(執筆時)で、
- 2005年3月 815点 (IPテスト)
- 2008年3月 925点
- 2012年7月 985点
という推移できました。もしこの間にちょこちょこ受けていたとしても、受験料がかかるだけで、周囲からも「おぉ!」と思われる変化はなかったものと思われる。
(ex. 815→925: 「900超えたんだ!」・925→985: 「ほぼ満点じゃん!」…と比較して、925→950があったとしても「へぇ~」くらいでしょ?)
なので、問題研究・傾向分析のための受験は別として、「TOEIC 990点満点連続XX回!」と自慢げに掲げていらっしゃる方々がスバラシイとは思えない。ある測定器で測れる上限に達したというだけである。体重計に何度も乗ったところで、身長がいくら伸びたかは測定できない。
最も正確な測定器
…とは、自分の実感なのではないかと思い始めました。つまり、身体のコンディションが好調だと思える時には、別に測ってなくても適正体重の範囲内に収まっているのでしょう。TOEICスコアが有意に上がったときには、目に見える得点の部分以外にも、英語が以前よりわかるようになった実感を得られているものと思われます。
教師側のことを言うと、ある程度定期的に見ている生徒なら、TOEICだろうが何であろうが、他人様の作ったテストの結果でしか成果を測れないようでは、あまりにもお粗末だろ。
(点数化する・しない、ではなく)「授業 = テスト・テスト = 授業」である。
★Here is the Path to Wonderland☆
無理なダイエットはやめよう(←そこ!?)