The Sherlock Holmes Museum の後も、暫し Baker Street 探索を続ける。
Museumには Sherlock ゆかりの地を巡るための "The Sherlock Holmes Walk" という guide map も売っているので、時間があればそれに従って Baker Street を歩いてみるのも良いだろう。
さて、Sherlock には Baker Street tube station 前で出会うことができる:
足元のフェンスにあるQRコードに注目。この銅像そのものは 1999年に建てられたものだが、2014年の Talking Statues プロジェクトの一環で「喋り出す」ようになった。
*Talking Statues については、BBC Learning English でも取り上げられている。(←リンクをクリックすると BBC Learning English の動画に飛びます)
現在、London と Manchester に合わせて35体の Talking Statues があり、例えば London Library にある Isaac Newton の像にも同様のQRコードが付いている。
このように、London では、英国の生んだ偉人たちへの敬意を感じられる monuments をそこかしこで見つけることができる。その中でも Sherlock Holmes は、実在の人物同様、ともすればそれ以上に、愛され・敬われ・大切にされている存在なのだということがよく分かる。
Baker Street tube stationのホームには、Sherlockの横顔 (profile) の絵がある:
この大きな Sherlock の profile を形作っているのは、小さな Sherlock の横顔がびっしり描かれたタイルなのである。シルエットだけでも、トレードマークたる deerstalker を被り、 pipe を咥えた姿は「世紀の名探偵像」として世界中の人々の頭の中に焼きついているということであろう。(さらに言えば、英語の profile | ˈprəʊfaɪl | は、日本語の「横顔」という意味とは別に、「全人格を表す角度」としての意味をも担っている。彫りの深さが顔の大きな特徴を占める西欧的な世界観が反映された考え方といえよう。)
かくして、Baker Street 界隈の探索では、現実世界と架空の世界の境目が次第にぼやけてくるような、不思議な感覚を味わうことができた。Sir Arthur Conan Doyle が描いたヴィクトリア朝時代への時間旅行を楽しむのも良いだろうし、今では BBC One の現代版 Sherlock によって、「Sherlock の London」たる世界は新たな拡がりを見せている。
想像力豊かに Sherlock の足跡を追う楽しみは、今後も尽きそうにない。
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本文では紹介するタイミングがなかったが、Northumberland Street には Sherlock Holmes Pub がある。ちょうど、Sherlock と John が 店先で何やら話をしているところであった…( ̄ω  ̄)
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