Saturday, 30 December 2017

英語学習Q-A: 英単語を効率的に覚えるにはどうしたらよいですか?

友人を通して、英単語学習に関する相談を受けました:


「きかなかった事にします❤️」も1つの回答なのですが (笑)、もう少しマトモに返したガリレオ流の考え方を紹介します。

■ 効率を求めるのが一番効率悪い

…禅問答のようですがσ(^_^;)
ただ、真理は突いている。

「効率的に覚えるには…」という質問の裏には、できるだけ少ない労力で、できるだけ多くの英単語を覚える秘策のようなものを授けて欲しいという気持ちが伺える。もっと言えば、「英語ができる人には自分の知らない"秘策・裏ワザ"があり、それを身に付けさえすれば、簡単に『効率よく』単語が覚えられるようになるはずだ」…というような前提を持っているかのように思える。

しかし残念ながら、ガリレオ自身にしても、周囲で一定レベル以上の語学力を身に付けている人たちにしても、決して秘策・裏ワザで単語を覚えている訳ではない。普段から目標言語に触れる頻度・密度・必然性が高く、繰り返しの中で(「あ〜、この単語なんだったかな〜!?」というような悔しい思いを何度も何度も重ねつつ)脳と発音器官に浸み込んだ結果なのである。

結局のところ、文脈の中で身に付いたものだけが本物の単語力であり、単語だけ取り出して「効率よく」覚えようとすることが、かえって学習効果を阻害する要因になる。


■ 「労力」と思うか楽しむか?

例えば、多くの小学生は、相当数のポケモンの名前を記憶しているわけだが、その際に「効率の良い覚え方(つまり「ポケモン言えるかな?」)」に頼ってはいないはずである。




それでも、2017年の「サン・ムーン」現在で総勢 802匹(!) いるらしいポケモンを記憶に留めておけるのは、かなりの時間(お母さんに「もういい加減やめなさい!」と言われるくらい)と日々の繰り返しという「労力」をかけているからこそ。

ただ、当の本人はこれを「労力」とも思っておらず、ただ単にゲームを楽しんでいるうちに自然と記憶されていったということになろう。

これが英単語になると、途端に苦痛を伴う作業と化してしまう。もちろん、ゲーム(娯楽)と語学では同列で論じられることばかりではないにせよ、示唆を得られる点は確実に存在する。

ガリレオの語学学習の過程の中では、高校時代の小テストなどで「やらされた」場合を除き、いわゆる単語帳を使った学習というものを行なったためしがないまた、単語帳を「やらされた」時に学んだ(はずの)ものが何かしら残っているかというと、少なくとも意識化されるレベルでは全く思い当たらない。

一方、高3の時に初めてハリポタを原書で読んで以降、洋書(大学からは専門書・論文も)の多精読はずっと続けており、上で述べた通り、文脈の中で何度となく繰り返し出会った単語・表現が、血肉となって身に付いていると実感している。

読むだけでなく、聞く・書く・話すといった形で英語に触れるのは、ガリレオにとって「日常」であり、小学生のポケモン同様、時間と繰り返しに関して「労力」という意識はない。

単語帳や単語学習のための長文では、「『覚えよう!』と身構えることもなく、日常的に自然に…」という形にはなりにくい。効率的にという功利主義的発想を捨て、純粋に楽しめる洋書を一冊読み進めてみることを勧めたい。

☆Here is the Path to Wonderland★

その「洋書を一冊読み進める」のが自力で出来ないんだ!
…という人のために、ガリレオ研究室では他力多読のレッスンを用意しています。

他力多読
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最初は補助輪を付けたって良い。「読めそう!」という感覚がつかめれば、ことばを巡る旅へ自力で漕ぎ出して行ける日は遠くない未来に待っている。


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受験生必見!:直前期の英語学習について

受験本番が近づくにつれ、単語力や時間配分など「足りないところ」にばかり目が行き、気持ちが焦っていないだろうか?

ここで、もっと新しい問題に取り組んでおこう…という思考になりやすいかもしれないが、直前期こそ【今までやったことの復習】に力を入れることを勧めたい。

受験生であれば、これまでに解いた過去問や模試・問題集の長文や、リスニング問題のスクリプトが手元に相当数あると思う。思うような点数が取れなかったものを優先的に、改めて本文の音読や、リスニング音源があれば音声だけで聴き取りに取り組んでみよう。

「スムーズに読めない・聴き取れない・意味と結びつかない」という箇所に弱点が残っている。こうしてあぶり出された補強ポイントに絞って復習し、「100%理解を伴って読める・聴ける!」という文章を本番までに1つでも多く増やしていくだけでも、ラストスパートとして大きな力になる。

exam

またこれは、「今まで『これだけ』やってきたんだ」という自分の学習過程を振り返ることにもつながる。

もちろん、どれだけ準備をして臨んだところで、試験本番には"一抹"以上の不安を覚えるもの。しかし逆に考えてみれば、今この瞬間に試験を受けても余裕で入れるようなところであれば、「大丈夫だろうか?」と不安に思うこともないだろう。

本番に向けて不安・緊張が高まるのは、高い志を持ち、求められる実力に到達するために真剣に努力を続けている証拠。だからこそ「志望校」というのである。

本番までの限られた時間で無闇に新しい勉強を始めるよりも、これまで取り組んできたものを【確実に使いこなせる武器】として身につけ、自分の積み重ねてきた学習を信じて本番に挑んでほしい。

☆Here is the Path to Wonderland★

大丈夫かと思わない大学は、行きたくない大学だ。
- ガリレオが大学受験時に高校時代の恩師が贈ってくれたことば。
例えば高校受験生であれば、「大学」を「高校」と読み替えてもらっても同じことが言える。各自の目標に合わせて受け止めてもらえたら幸いです。


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Thursday, 14 December 2017

英語発音Q-A: etc.にまつわるエトセトラ

先日、etc. (et cetera)の発音について質問を受けました。
etc. が / et ˈset(ə)rə /ではなく / ek ˈset(ə)rə /と発音されるケースを耳にしますが、なぜスペリングでも明らかに tであるところが /k/になるのでしょうか?
確かに、例えば Longman Pronunciation Dictionary, 3rd Edition (LPD)には "a pronunciation variation that is not considered correct"を表す記号とともに ⚠︎ ek ˈsetrəが記載されており、Oxford Dictionary of English, 3rd Edition (ODE)には以下のような興味深い記述が見られる:
A common mispronunciation of et cetera involves replacing the t in et with a k. This follows a process known as assimilation by which sounds become easier for the speaker to articulate.
太字斜体は原文・下線はガリレオによる。)
このことから、規範的な発音からすると "mispronunciation" / 非標準的の扱いにはなるが、ある程度多くの話者に広まっている発音であるといえよう。

■ "Assimilation"に対する疑問

上に挙げた ODEによれば、etc.における /t/ → /k/の発音変化は assimilation(同化)の結果ということなのだが、ここには少し疑問が残る。

本来、assimilationで /t/→/k/となる環境としてまず思い浮かぶのは以下のような場合である:
  • that cup /ðæk kʌp/
  • that girl /ðæk gɜːl/
etc. (et cetera)は摩擦音 /s/が後続する環境であるため、この場合にも /t/→/k/が生じるのか?というのが疑問であり、手元にある専門書を見る限りでは、この手の "assimilation"が明確に記述されているものは見当たりませんでした。

また、/t/と/s/の調音位置を考えると、両者ともに alveolar(歯茎音:/t/は無声歯茎閉鎖音・/s/は無声歯茎摩擦音であり、/t/→/k/の音変化はむしろ dissimilation(異化)なのではないかとも考えられる。

【参考】:Quoraにおけるこちらのスレッドで dissimilationに言及があり。また、Understanding Language Changeという本で、 / ek ˈset(ə)rə /の発音は dissimilationによるとの記載があるようです(Google Booksの検索でヒット)。

■ 声門閉鎖音 [ʔ]なら…

Seattle Learning Academyという英語スクールが運営する pronunciation.comというサイトによれば、「母音+/t/に摩擦音が後続する」という環境で、/t/が glottal stop(声門閉鎖音)[ʔ]に変化するという記述がありました:

Linking: /t/ as glottal stop /ʔ/
一番上の流れ (pet snake)を参照

LPDにも、以下の環境で声門閉鎖音 /ʔ/が /t/の異音として生じると説明されている:
  • 音節末であり、かつ
  • /t/の前の音が母音または共鳴音 (sonorant)
    • 例:outside / ˌaʊt ˈsaɪd / → / ˌaʊʔ ˈsaɪd /

ガリレオ自身の発音を自問してみると、例えば "It seems..."と言う時に /t/で舌先を通常どおり上歯茎に接触させるよりも、声門閉鎖を使った方が /s/への移行が楽に感じられました。
etc.は /t/でも /k/でも個人的には発音のしやすさにあまり変わりないような…σ(^_^;)

声門閉鎖音 /ʔ/と軟口蓋閉鎖音 /k/は異なりますが、口の奥側〜喉で閉鎖が作られるという意味では「似ている」と言っても良いでしょう。

暫定的な結論としては、「母音 + /t/ + 摩擦音」の環境で、/t/ → [k] ~ [ʔ]にした方が発音しやすいと感じる話者が存在する…という程度のことは言えそうです。

★Here is the Path to Wonderland☆

「渚にまつわるエトセトラ」に関わる重大な問題なので、Puffyを愛する英語学者としては放っておくわけにはいかないのです (v)○¥○(v)



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Saturday, 9 December 2017

TOEIC頻出単語! address (動詞)

「宛先」と「ドレス」の意外なつながり

dress_address: 意外なつながり
We would be delighted to address any queries you may have.
「ご質問がありましたら何でもお気軽にお問い合わせください。」
=====
addressという単語は、名詞の「宛先・住所・メールアドレス」の意味では誰もが知っていると言って良いだろう。

一方、上に挙げたような動詞用法:「(質問・問い合わせなど)に応える」は案外知られていないようである。

【語源】

ad- "towards"「〜に」+ -dress "direct"「まっすぐに」
→ [名]: 配達先・宛先 / [動]: 〜に向けて直接ことばを向ける

"address (your) queries"「質問に応じる」といった表現は、ビジネスメールなどで目にすることも多く、TOEICでも頻出。「アドレス」から動詞の意味も導きやすいので、併せて記憶しておくと良い。

=====
語源で示した通り、dressは directと関連があるため、身に着ける dressも実は「まっすぐ」に由来している。

すなわち、「ピシッと(まっすぐ)整える」→「きちんと着せる」→「着せる行為・服」のような意味の成り立ちを持つ。

=====
一見すると似ても似つかない 2つの単語でも、語源を辿ってみると意外なつながりが浮かび上がることがある。

漢字でも、同じ部首を持つものに関連性が見出せるのと同様、英単語も「成り立ち」を意識すると共通イメージを元に記憶しやすくなる。

ぜひ、辞書を深く「読み込んで」活用しよう。

★Here is the Path to Wonderland☆

辞書は語義よりも語源欄や囲み記事が「宝の山」

ガリレオが発音に興味を持ったのも、中学生時代に学校推薦で買った英和・和英辞書に「発音記号の大体のイメージ( /uː/ はひょっとこの口で「ウー」など)」を解説したコーナーがあったの最初のきっかけでした(^o^)


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Friday, 8 December 2017

英文法Q-A: The firefighters heard the windows breaking. → 尾崎くんのせいではない!

先日、以下の英文の breakingについて質問を受けました:
When the firefighters went into the building, they heard the windows breaking.
When the firefighters went into the building, they heard the windows breaking.

質問の趣旨は、「窓は勝手に壊れるのか?・何らかの外的要因によって『壊される』対象(= breakという行為の影響の受け手)なのだから brokenなのではないか?」というもの。

■ 自他交替(使役交替)のできる動詞について

結論から言えば、確かに窓が勝手に割れる状況というのは現実的ではないにせよ、上の例文では breakingが自然と考えられる。もっとも、brokenを用いて表すべき状況も考えられるが、窓が割れる原因について異なる想定が生じる。

図1に見られるように、breakfreezeといった動詞(能格動詞)は、「人や原因 (x)が対象 (y)に働きかけることで、対象 (y)が変化して結果状態 BROKEN/FROZENに至る」という意味構造を持つ。

すなわち、break「壊す」という行為が成り立つには、その対象は BROKEN「壊れる」という状態になっている必要があり、同様に freeze「凍らせる」と言うからには FROZEN「凍った」という結果状態に至らなければならない。

自動詞の意味構造(影山, 2001)
影山 (2001)『日英対象 動詞の意味と構文』p. 33 より

このような <行為・活動> → <変化> → <結果状態> の全てを自らの意味の中に含む動詞は、自動詞用法と他動詞用法の両方を持つ(自他交替または使役交替と呼ばれる文法現象)

影山 (2001)『日英対象 動詞の意味と構文』p. 34 より
  1. John broke my computer.(break: 他動詞用法)
  2. My computer broke.(break: 自動詞用法)
  3. 子供が障子を破った。(破る: 他動詞用法)
  4. 障子が破れた。(破れる: 自動詞用法)
2, 4で表される状況においても物理的には何らかの外的な原因があるのだろうが、言語表現としては「対象 (y)の変化」に強く注目して情報を伝えるものとなっている。

また、同じ「破る/破れる」という動詞でも、
  1. *{約束/世界記録/契約}が破れた。
とは言えないところから、2, 4では「コンピュータ・障子」という主語名詞句それ自体が持つ内的な性質が変化を引き起こしている(かのように見なされている)と考えることができる。

■ 「熱割れ」が原因であっても…

改めて冒頭の例文:
When the firefighters went into the building, they heard the windows breaking.
を考えると、この文の言わんとしていることは、「消防隊員が(火事の現場である)建物に入った時に、窓が割れる音を聞いた。」ということであろう。

火事場などで窓が割れるのは「熱割れ」と呼ばれる現象だそうで、物理的な外的要因は熱ということになる。しかし、ここでも「熱によって割れる」という窓ガラスの持つ内的性質に起因する状態変化に注目して情報を伝えたいのであり、熱の作用について語りたいのでない。

したがって、The windows broke.「窓が割れた。」という breakの自動詞用法を基にして "知覚V+O+~ing"(Oと~ingは SVの能動関係の構造に取り込むと、breakは現在分詞の breakingという形になる。

brokenを用いると?-尾崎くん(仮名)が登場

では、能格動詞の自動詞用法 (6)と受動態 (7)ではどのような違いがあるのだろうか?
  1. The windows broke.
  2. The windows were broken.
上で見た通り、6における窓の状態変化は、窓ガラス自体の内在的性質によって生じていると見なされる。裏を返せば、実際の物理的な行為者または原因は無視され、行為者/原因 (x) = 変化対象 (y)と同定されていることになる。

このことは、6に動作主を導く by句を別途つけ加えることができない事実からも示される:
  1. The windows broke (*by him / *by the heat).
一方で受動態の場合は、省略される場合こそあっても、動作主の存在は想定されている:
  1. The windows were broken (by him / by the heat).
したがって、もしも When the firefighters went into the building, they heard the windows broken. と言ったとしたら、"知覚V+O+p.p."(Oとp.p.は受動関係の構造において、窓は(明示されていないが)何らかの行為者または原因によって「割られた」のであり、消防隊員はその際に発生した音を聞いたことになる。

可能な解釈の1つには、そもそも the buildingが火事である必要すらなく、消防隊員が偶々そこに入った時に、盗んだバイクで走ってきた尾崎くん(15歳・仮名)によって窓ガラスが割られた音を聞いた…というものだってありうる(笑)

☆Here is the Path to Wonderland★

あいつが割ったんです!( ゚д゚)σ

【参考文献】
影山太郎(2001)『日英対象 動詞の意味と構文』,大修館書店,東京.



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Tuesday, 28 November 2017

上智大学文学部英文学科 合格! (mirioさん)

【※注】:ブログトップの FEATURED POSTをご覧の方は ↑↑↑タイトル↑↑↑ をクリックして詳細をご覧ください。

ガリレオ研究室「本物の高校英語」レッスンを継続受講中で、昨年は英検準1級にも合格した mirioさんが、上智大学文学部英文学科の推薦入試で見事に ☆合格☆ を掴み取りました!

上智大学文学部英文学科 合格!

==========

■ ご本人およびお母様からの感想

生徒名:mirioさん


 上智大学文学部英文学科合格!

合格学部・学科の志望動機は?


 少人数教育・カトリックの教えの下で、4年間の学習を通じて実践的な英語力を身につけることができるから。また、2017年度から始まった文学部横断型人文学プログラムで、学科を超えて舞台芸術の世界について学ぶことができるから。

指導内容について


 推薦入試の学科諮問で出題される英文和訳・和文英訳試験の対策

ガリレオ研究室の指導で試験に役立ったと思うこと・本番で意識した指導内容は?


 学科諮問に関する資料が少なく、何から手を付けたらいいのかわからない状態でしたが、先生が適した教材を探してくださり*、自分の取り組むべき課題が分かったと同時に、本番に近い形のもので練習できたため大変助かりました。特に和文英訳では和文和訳の段階から指導してくださったので取り組みやすかったです。

*ガリレオ注:出題形式が類似していたので、英語教員向け雑誌である『英語教育』の「英文解釈 / 和文英訳演習室」を教材に演習を行いました。

 試験当日は会場にこれまでのレッスンのweb資料と先生からいただいたメールをプリントアウトして持ち込み、時間ぎりぎりまで眺めて気持ちを落ち着かせていました。先生にご指導していただいた通り、英文和訳では英文構造と全体の文脈を、和文英訳では自信のある英文構造に持ち込むことを意識しました。

大学入試を経験して、後輩に向けてアドヴァイス・メッセージをお願いします。


 入試対策を始める際、先生がしてくださった受験ガイダンスが印象的でした。悩みを相談させていただき、志望校の憧れポイントを書き出したことで志望校への気持ちが明確になり勉強へのモチベーションが上がりました。「何のために勉強しているのか」を考えると、自然とやる気が出てきます。入学した後の大学生活を想像して、受験勉強を乗り切ってほしいと思います。

その他、感想など(お母様よりご感想をいただきました)


 こちらの希望に迅速に対応していただいております。英検、TOEIC、大学受験など様々な試験対策もお願いできるので、英語全般を総合的に先生にお任せできるのが、ガリレオ研究室の魅力だと感じております。

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「本物の中学・高校英語」レッスン詳細ページへ!

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春先には大学入試への不安も覗かせていましたが、志望校への【憧れ】を胸に着実な努力を重ね、ガリレオの求める高い水準の和訳・英訳答案を目指して指導内容を吸収していった結果が実った、非常に嬉しい報告です!

この【憧れ】というのは、ガリレオ自身が高校時代の恩師から学んだもの。志望校への憧れが弱いと、例えばこれからの入試直前期に、模試の判定やセンター試験の出来によって、極めてあっさりと「あの大学やめてこっちにするわ。」と目標を下げてしまいがちになってしまう。

しかし、一度そのように気持ちを緩めてしまうと最後、雪だるまが坂道を転がるが如し。結局は本人にとって「行ける大学」に過ぎない進学先にテキトーに収まることにしかならなくなってしまう。

その意味でも、「行きたい大学」への合格を勝ち取った mirioさんの結果は尊い。ぜひ大学でも大いに学び、さらに見聞を広めてほしいと思います。


☆Here is the Path to Wonderland★

英文学科に進学するような英語好きの生徒にこのように支持してもらえるのは非常に嬉しいことです(^_^)v

とは言えもちろん、ガリレオ研究室の「中学・高校生向けレッスン」では、どのような進路を志望する学生でも大歓迎です!特に理系の生徒には、英語学に基づいた論理的な説明がきっとハマるはずと自負しています。

「暗記強要」でも「こじつけ解説」でもなく、学術的に真っ当な理解を元に英語を得点源としたい学生はぜひ、ガリレオ研究室の門を叩いてほしい。



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Saturday, 25 November 2017

IELTS初受験結果:Overall 7.5

2017/11/11 (土) ポッキー&プリッツの佳き日に、IELTS (for UKVI)を受けてきました。
※ちなみに、ガリレオ自身として英国ビザ申請が必要ということでは(現時点では)なく、IELTS指導を頼まれたのに際し受験経験が今までなかったため。


IELTS-Result_2017/11/11 L:7.5 R:8.5 W:6.5 S:7.0


そのような事情での受験ということもあり、試験日の2週間前ギリギリでの申し込みで、準備期間も充分に取れたとは言えない中での結果としては、overall 7.5 (L: 7.5 / R: 8.5 / W: 6.5 / S: 7.0)というのは "最低限"妥当な数字は出せたかとも思いますが、「本物の英語教師」ガリレオとして "満足いく"ものとは言えない箇所の残る結果ですね…(- -;


■ Writingの結果-試験と論文

Writing 6.5に関しては、ガリレオ自身として「英語ライティングが不得手」という意識は全くないのですが(あったら英語論文なんて書いていられない)、要は論文・レポートのように時間(というか期間)をかけ、様々な文献や資料にあたった上で自論を構成し、辞書なども活用しながら展開していく形の方が得意だし好きなんですよね。

一方で、制限時間で急かされて書かねばならぬ…というのは、英語に限らず日本語でもあまり得意ではない_φ(-_-;  勘の良い読者諸君であれば、このような投稿の端々からもガリレオの執筆スタイルを感じ取れるであろう。

とは言え、IELTSをはじめ各種試験で必要になるのは「時間内に書き上げる力」であることは変えられないので、この点はそれなりに対策を講じて再挑戦してみたいところである。(ただし下記の通り、「テスト対策」によってではなく、新たな英語論文を執筆する中で英文構成の速度と精度を上げていきたいところである。)

■ いわゆる「テスト対策」と、自分が必要とする能力について

今回の"対策"といえば、とにかく「Writingにおいて20分で Task 1・40分で Task 2を書ききること」に特化して実際に何度か書いてみることと、「Listeningの書き取り問題に慣れておく」くらいのものだったので、逆に言えば然るべき英語の実力をつけておけば相応の結果は出せるとも言えよう。

もちろん、各テストで求められる力を発揮できるように、できるだけ良い準備を施しておくことは大切である。だがそれは、スマホで言うところの「アプリ」であり、それを動かすOSのスペックに載せてこそ。

ガリレオにとって必要で実用的な英語の writing能力とは、第一義的には「国際的な英語学会誌で賞を狙えうる英語論文を書き上げる力」であることは変わらない。よって、今回 IELTSというモノサシで測定した際の Writing 6.5は不満足ではあるものの、だからと言って『IELTS Writing スコアアップ対策』の類に走るつもりはさらさらなく、むしろ暫く離れてしまっている研究発表・論文執筆への熱意が再燃している(もっとも、こちらの方こそ一朝一夕にできるものではないが…)

★ Here is the Path to Wonderland☆

テストスコアも大事(UK visa申請をする人にとっては、ある意味では死活問題)だが、本物の目的を見失ってスコアアップを目的化してはいけない。例えば visa申請なら、それが通った後に英国での生活に堪えうる力を伸ばし続けなければいけない環境にさらされ続けるわけで、必要最低限のスコアが取れれば万々歳…となることは決してないのである。


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Wednesday, 8 November 2017

Taylor Swiftの新曲 "Call It What You Want" ~ fit, fly の意味がわかりますか?~

11/3にリリースされたばかりのテイラー・スウィフトの新曲。

サビの歌詞に fit, flyという語が使われているが、ここでの意味をきちんと把握できるだろうか?
My baby's fit like a daydream
Walking with his head down
I'm the one he's walking to
So call it what you want, yeah, call it what you want to

My baby's fly like a jet stream
High above the whole scene
Loves me like I'm brand new
So call it what you want, yeah, call it what you want to
単語だけ見れば、多くの人が「知っている」と答えるであろう。しかし、サビの歌詞での使われ方を見ると、その知っている「はず」の意味ではおかしい…となるはずなのである。

そこで、自分の「知っている」という思い込みをリセットし、文法・意味の面から頭を使った上で改めて調べてみることで、学びが生まれるのである。

1. fitについて

形容詞の fitというと、まず思い浮かぶのは "healthy"の意味(「フィットネス (fitness)」などと関連)だろう。

しかし、like a daydream「(白昼)夢のように健康」というのはイメージが湧かない。また、my baby(この場合は「彼氏」の意)のことを語るのに「健康で…」というのは、Taylorの年齢を考えればババ臭すぎる( ̄∇ ̄;

そこで改めて fitを辞書で調べてみると:
(BrE, informal) sexually attractive  [OALD / BrEとはイギリス英語のこと]
《俗》(性的に)魅力的な [ジーニアス英和辞典]
という語義がちゃんと見つかる。

2. flyについて

flyを見て、反射的に「飛ぶ」だと思ってはいけない。(かと言って「ハエ」は尚更あり得ない)

この歌詞では、 fitと同様に be動詞の後に来ているので、動詞の flyがこの形でこの位置に現れることはあり得ないのである。

よってこの時点で「自分の知っている『飛ぶ』の flyではない用法があるはずだ」と引っかからなければいけない。

1行目の fitと同じ構造が繰り返されていることから、この flyも be動詞の補語 (C)としてはたらく形容詞と判断できる。

そこまで考えた上で flyの形容詞の項目を調べてみると:
(NAmE) fashionable and attractive [OALD / NAmEはアメリカ英語のこと]
《略式》かっこいい,魅力的な [ジーニアス英和辞典]
と、こちらも正しい語義が見つかる。

つまり、このサビではイギリス英語とアメリカ英語の slangを用いて「私のカレって魅力的!」ということを歌っているのである。

※ちなみに、イギリス英語とアメリカ英語の両方を用いているのは、"My baby"が Taylorの恋人のイギリス人俳優を想定しているからと考えられる。

★Here is the Path to Wonderland☆

  1. 既存の知識を当てはめた時の違和感をキャッチして
  2. 自分の頭で思考を巡らし
  3. それに基づいて調べて確認する
…というプロセスを面倒がらずに行うかどうかが、結局は(語学に限らず何事においても)学びを加速させる重要なファクターなのである。


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Monday, 6 November 2017

Yahoo知恵袋で紹介され(てい)た件

■ 幅広いレベルや希望に対応してくださるそうです。

最近知ったのですが、ありがたいことに、Skype英会話を検討しているという中学2年生にガリレオ研究室を紹介してくださっていた方がいらっしゃったようです(^^)v
中学2年の女子です。英会話を習得したいと思っています。
Skypeレッスンに対する懸念として「私だったらWebカメラの死角で携帯をいじったりしてしまいそうです^^;」というコメントもされていますが、一般的な "Skype英会話スクール"であればいざ知らず、ガリレオ研究室では無用の心配というもの。

レッスンを一度でも受けていただければ、(辞書アプリや授業に関連する内容の調べ物をするといった使い方は別として)携帯をいじれるだけの処理資源が残らないほどに脳がフル回転せざるを得ないと実感することになるでしょう( ̄∇ ̄)

■ 「英会話を習得したい」→ 英会話レッスン…の落とし穴

また、相談者の中学生は「英会話を習得したい」というのが目標であるわけですが、では(ネイティヴであろうが日本人講師であろうが)英会話レッスンを始めて場数を踏めば良いかと言えば、そう単純な構造ではなく、早い段階で行き詰まってしまうことが予想されます。

そのような "普通の"英会話レッスンで、よくありがちな自己紹介からスタートして、道案内のロールプレイなどと進んでいけば、最初のうちは中学英語で学んだことを実践できて楽しめるかもしれない。しかし、「ただ覚えたものを言うだけ」では次第にストック切れを起こすし、予想していない会話の展開に当意即妙に対応できるような発展性も望めない。

ガリレオは、自身の英検1級取得という結果自体は「本物の英語教師」として当然のレベルを示したものとしか思っていないが、二次試験の Interaction(臨機応変な応答)の評価項目における 27/30点については多少誇れるものと自負している-事前に用意した Speech原稿集の丸暗記で合格点を確保したような連中とは異なるということ。

それを踏まえて断言するが、「英会話」の力を伸ばしたいのであればこそ、まずは相手の言っていることを正確に捉えて理解するための自身の発音力リスニング力、また自分の伝えたいアイディアを使いこなせる構文に持ち込むための英文構成力と、それを支える英語の読書量がものを言うのである。

★Here is the Path to Wonderland☆

このように、ガリレオ研究室の発信するものを見て、評価して、なおかつ人に紹介してくださっている方の存在を知れたのは、今後の活動に向けて大いに励みになることでした。

ありがとうございました!m(_ _)m


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Tuesday, 31 October 2017

Pleaseという病:日本人英語のどうかしている誤解

Mind the Gap


London Underground (tube)で耳にする典型的なアナウンスといえば、
"Mind the gap."「電車とホームの隙間にご注意ください。」
が真っ先に挙げられる。Mind~と始まっていることからわかる通り「命令形 (imperative)」が用いられており、the gapというのは「話し手(アナウンス)と聞き手(乗客)の間で共通認識される『隙間』」を表しており、何を指しているのかを特定するには文脈を参照する必要性が生じる。

一方で、日本で電車や地下鉄に乗っていると、"Please watch your step when you get off."やら "Please change here for the OO line and the XX line."のようなアナウンスを(どの鉄道会社でも)耳にする。

これを見て「ロンドン交通局は不親切で不躾だ!」と憤るのは早計であり、むしろ "Please病"に罹患してしまっている症例である。

Please = 「どうか」

Pleaseを「どうぞ(〜してください)」という日本語に相当する表現だと誤解している学習者は非常に多いが、実際には「どうか」の方が近い。歴史的には if it please you「御意に叶いますならば・差し支えありませんでしたら」にさかのぼる表現であり、聞き手にとってはマイナス(手間など)になることを要請する際に用いるスイッチなのである:
(1) It's cold in here.
(2) Please, it's cold in here.
(1)は「この中は寒い」という単なる事実を述べているだけでもありうるし、発話状況によっては「窓を閉めてください」や「暖房をつけてください」などの意図を表すこともできる。言い換えれば、(1)単独では話者の意図を特定することができないのである。

一方で (2)のように文頭に Pleaseを置くと、「どうか、『寒い』という状況を改善するための何らかの行動をとってください」と聞き手に要請する解釈に限定される。

どうか乗り換えてくださいm(_ _)m

これを踏まえて冒頭に挙げた日本の電車アナウンスを再考すれば、pleaseをつけることで丁寧どころか奇妙な印象を与える結果になっていることが理解できるであろう。

足元に気をつけることによって利益(安全)が得られるのは、聞き手である乗客であって話し手ではないし、鉄道会社に請われて電車を乗り換える人もまずいないだろう。

※ 付言すれば、"Please change here for the OO line and the XX line."では文中の andも「両方とも」を表すために違和感を生む。忠実に日本語で表すと「どうか、私どものために、ここでOO線とXX線に同時に乗り換えてくださいm(_ _)m」という意味になる。

疑いと検証の姿勢を

日常生活の中で繰り返し見聞きすることで、知らず知らずのうちに刷り込まれてしまうような日本国内にある "英語表現"は、残念なことではあるが、まず疑ってかかった方が懸命と言える。

今回紹介したような、誤解に基づく奇妙な "英語表現"は、日本語をそのまま英語に「置き換え」ようとすることによって生み出されてしまう。そうではなく、「日本語でこのような言い方をする状況において、英語ではどのような表現を用いるのか?」ということを常に確認することが大切。そうすれば、英語文化では「相手の益となることは『命令形』でさらりと言えば事足りる」ということや、「文脈から特定できる対象はくどくど言わず、the gapのように必要最低限だけで済ます」ということが見えてくる。

☆Here is the Path to Wonderland★

◯◯鉄道さんの頼みなら、一肌脱いで乗り換えてやろうってぇじゃねぇか!

=====
(参考文献)


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Thursday, 12 October 2017

MRIで発音を"斬る"!

Videos: Gimson's Pronunciation of English (8th edition)

面白いページを見つけたのでシェア。
→ http://www.routledgetextbooks.com/textbooks/9781444183092/video.php
15個の英語フレーズを発音している際の口の中の様子を MRIを使って捉えた動画を見ることができます。

MRIの機械自体が大きな音を出してしまうため、実際に発音している音声が聞けないのは残念なのですが、舌などの動きのポイントに合わせた解説(英語)と照らし合わせて「ナチュラルスピードの英語発音で何が起こっているか?」を観察することができます。

こうやって見てみると、例えば…

[Video 3: Dream of debt]

dreamを発音する際の [d]の舌先のポジションは、直後の [r]の影響を受けてかなり後ろに寄っている。(debtの [d]と比べて見ると良い)

[Video 6: Pain in the mouth]

painの語末の [n]から in the ~と移行する際、実は inの [ɪ]は省かれ、舌先が上歯茎→前歯の裏→前歯の先端 (TH [ð]の位置)へとスライドする格好になっている。(よって日本語ネイティヴには inが認識しづらく、*pain the mouthのように聞こえがち:イメージとしては「ペィン〜ザ」のような感じ)

[Video 12: Guard my thumb]

guardの語末 [d]で舌先は上歯茎につけるものの、それを離すより先に myの [m]のために両唇が閉じられるため、[d]は開放されずに「一瞬の間(無音状態)」にしかならない。(「ガードゥ・マィ…」と発音するようではトロすぎる:「ガーッマイ」のようなイメージ)

といったことが、文字通り "見て取れ"る。

発音とリスニングの密接な関係

さて、これを見て「確かに!(自分でもそう発音している)」と思うか、「マジで?(そんな発音の仕方してるの?)」と思うかが、ナチュラルスピードの英語が聴き取れるかどうかの大きな分岐点となる。自分の口の動かし方と全く異なる方法で発せられた音声を「同じ」単語やフレーズとして認識できるとしたら、その方が奇跡である。

ガリレオ研究室では MRIの機械まではさすがに実装していませんが(笑)、ガリレオの耳と目をもってすれば、MRIと同等の正確性で、あなたの口の中の動きとネイティヴの自然な発音時の「ズレ」を測定できます。

上に紹介した以外にも、様々な気づきが得られる動画ですので、ぜひ自分の口を動かしながら(←ここ重要!)全15フレーズの発音を研究してみてください。
→ http://www.routledgetextbooks.com/textbooks/9781444183092/video.php

★ Here is the Path to Wonderland☆

MRIには発音指導・矯正はできないからねぇ…( ̄∇ ̄)



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Thursday, 5 October 2017

【ガリレオ研究室】「生徒のレビュー」更新!

生徒のレビュー_N.H.さん

お仕事で英語が必要ということで受講された N.H.さん(40代・男性)よりご感想をいただきました。リスニングを中心とした総合トレーニングとして、BBC Learning Englishの "English at Work"を題材にしたレッスンを 12回ご受講いただいてのご感想です。

→ 生徒のレビューを読む

N. H.さんが「改めて文法が重要であることを認識しました。」と実感してくれた通り、リスニングにおいては「①文法的知識に基づいた予測」「②正しい英語の発音/リズムと、自分が口に出す発音/リズムの差を限りなくゼロに近づけること」が両輪を為します。
実際に N. H.さんとの授業であった例のひとつとして、"find solutions ---- the problem"というフレーズの空所を聞き取って埋めるタスクの際、toforかで迷ってしまったということがあった(正解は to)。

カタカナ発音的に「トゥー」vs.「フォー」なのであれば迷いようもないだろうが、実際の英語としての発音では弱形で / tə / vs. / fə /となるので、両者の聞き分けは想像以上に難しい。もちろん、閉鎖音 / t /なのか摩擦音 / f /なのかを細かくキャッチできる力も重要であるが、この場合は特に直前に摩擦音 / s /が来ていることもあって難易度が高い。

一方で、前置詞 to / forの本質および problemに対する solutionの関係をあわせて考えると、forは単に「方向(性)」を表すのに対し、toGOALの意味概念を担い「到達」の含意を持つ:
  1. She left for the station, but she didn't get there.
  2. ?She went to the station, but she didn't get there.(←矛盾した内容となる)
(佐藤芳明・田中茂範 (2009) 『レキシカル・グラマーへの招待』開拓社, 東京)

ここで、solution(解決策)は problem(問題)に対して「到達」して然るべきものであることを踏まえると、上のフレーズは "find solutions to the problem"が適切と判断できる*。経験則ではあるが、「このように言うはずだ」という予測が頭の中に立つほど、実際に正しく聞こえてくる実感を得られるようになってくる。


リスニング学習においては、「スクリプトを読めば理解できる・そのような表現をすることを知っている」のであれば、上で言う②の発音矯正をメインとした対策が必要であり、「読んでもわからない・腑に落ちていない単語や表現がある」のであれば、①の文法理解を深めるアプローチから始める必要がある。

★Here is the Path to Wonderland☆
Problemsの原因に応じて、当然 solutionsも異なる。


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Saturday, 23 September 2017

安河内哲也さんが【オンライン英会話中毒】なのだそうだが…

率直に感じたことを記すと、安河内さんのように英語教育界で大きな影響力を持っているような人が、(わざわざ出張先のホテルで wi-fiを繋いでまで)「オンライン英会話」をやる時間を割く代わりに、英文法書や(音声学など)英語学の専門書を紐解いて自身の授業に還元するようになっていけば、その方が圧倒的に「国民全員の」英語学習に対する意識改革や英語力の向上に寄与するであろう。

また、確かに安河内さんならば「オンライン英会話レッスン」で時間や場所に縛られずに Outputの実践練習を重ねることの効果もあるかもしれないが、では一般学習者に同じことを勧めて同じ結果が期待できるか?というと話を分けて考えねばならない。Outputを見越した学習が必要ということ自体には異論はないが、そうであればこそ、英語教師の自己研鑽としては、まずは Input→ Intakeのところで生徒により質の高いものを指導できるように…という視点が重要なのではないかとガリレオは考える。

↓↓↓元記事はこちら↓↓↓





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Saturday, 16 September 2017

IELTSも深いね

IELTSの問題を言語学者が見ると…?

最近、Skypeレッスンで IELTSの指導をするようになったのですが、『IELTSブリティッシュ・カウンシル公認問題集』の Listening対策 Activity 1.4 (p. 26)から早速、言語学的に分析すると深い理解が得られる例が目にとまりました:

1.4
5. You require a storage facility for a case weighing 23 kilogrammes.
7. You will also require a car park for your vehicle, registration number: YXW 6069 AK.
(※太字は筆者による)

この問題は 1~7までのリスニング問題文で「Travel agentがお客さんの旅行の予約内容・予定を確認する」という流れで話がつながっている(と解釈できる)内容。

その中で、なぜ問5では現在形の requireが使われ、問7では will requireという形になっているのでしょうか?

現在形=発話時を中心に同心円状の広がりを持って成り立つ

5. You require a storage facility for a case weighing 23 kilogrammes.
「23kgの荷物には保管設備が必要になります。」
上例の場合、現在形の使用を保証する背景状況として考えられるのは、
  • お客さん側からの申し出 or ホテルのルールとして、「(持ち込む予定の 23kgの荷物に対して)保管設備が必要」という状況は、発話時を中心に常に成り立つ事実として扱うことができる
というものである。

will(法助動詞)=話し手の判断を表す

7. You will also require a car park for your vehicle, registration number: YXW 6069 AK.
「お車に駐車場も必要になります。お車の登録番号は YXW 6069 AKです。」
一方こちらの例で用いられている法助動詞の willは、話し手の予測・判断に基づく発話であることを示している。よって読み取れる状況(一例)というのは、
  • 話し手である travel agentは、このお客さんがホテルに車で向かうことを聞いており、その情報に基づいて「車で行くのであれば駐車場も必要になる」という自身の判断を相手に確認・念押しするつもりで述べている
といったものになる。

IELTSのバンドスコアは何のため?

もちろん、ここまで検討してきたような「深読み」をしなくても、問5では "23kg"・問7では "YXW 6069 AK"さえ聴き取って解答欄に書けば点数にはなる。

しかし、IELTS(TOEIC / TOEFL / 英検なども然り)を受験するつもりがあるのであれば、そのスコアや級を何のために求めていくのか、もう一度しっかりと見つめ直してほしい。

例えば IELTSであれば、留学や移住申請のために目標バンドスコアの達成が必要…ということになろう。そうであれば尚更、(もちろん最初のサバイバル段階ではキーワードとなる情報に集中して聴き取ることが必要な場面も往往にしてあるにせよ)留学や移住後には、上で見てきたようなニュアンスの微細な違いこそがより重要な問題となってくるはずである。

「点取り合戦」に踊らされ、解答に直接関わらない部分はどうでも良い…という取り組み方では、やはり本質から逸れていく結果になる。

今回の記事で紹介した例文は、公認問題集の中でも最初の方に出てくる、いわば基礎トレーニング問題からの引用です。そんな一見「ちょっとした問題」であっても、ことばを真摯に見つめる眼を持って見ればここまで深い。


★Here is the Path to Wonderland☆

言語現象には必ず理由がある。
テストの英文にも、そこから拡がるストーリーがある。

無味乾燥に思えるテスト問題でも、英文から読み取れる人々の息遣いが想像できるようになると学習が楽しくなりますよ!(← ガリレオの実感)



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Thursday, 14 September 2017

センター英語(2017年)解説動画公開!【第3問B パラグラフ中の不要な文の選択問題】

センター英語解説動画シリーズ、第3問Bの動画をアップしました!



今回の「こだわりポイント」は read and look upによる範読。Skype授業では生徒に challengingな長さの英文の read and look upや暗唱を求めるだけに、率先垂範の精神で"撮り"組みました。

もちろん解説の質としても、巷でよく見かけるような全文和訳を前提とした、事実上は何も"解説"していないようなものとは一線を画し、解法のプロセスを明示しています。

第3問Bのような「パラグラフ中の不要な文の選択問題」は、長文問題や大学進学後のレポート・論文執筆にも役立つ基礎の基礎をなす重要な問題であると言えるでしょう。ぜひご視聴の上、英語のパラグラフ構成の基本を身につけるのにお役立てください。

★Here is the Path to Wonderland☆
よくある"解説":「選択肢◯番の文は全体の趣旨から外れているので…」
→ いや、なぜそう言えるかを説明せなあかんやん!



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Tuesday, 22 August 2017

センター英語(2017年)解説動画公開!【第2問C 対話文中の英文完成問題】

センター英語解説動画シリーズ、第2問Cの動画をアップしました!




正直な話、この解説動画は難産でした…(^^;
問題としては「複数の文法要素を組み合わせて正しい英文を作る」というものなのですが、間違いの選択肢がなぜダメなのか?といったところまで踏み込むと大変なボリュームになってしまうため、どこで線引きをするかという判断が難しく、帰省前に一度途中まで撮った内容を全てチャラにして撮り直しも行いました。

それだけに、選りすぐりの解説を【13分25秒】の中に凝縮したという自信のある力作に仕上がっています。ぜひご覧ください。



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Friday, 18 August 2017

BBC Learning English × ガリレオ研究室 = 本物の英語発音

Pronunciation in the Newsという、最新ニュースのキーワードの発音の tipsを解説してくれるコンテンツがあるのですが、なにぶん BBCという特性上、その解説は万人(=世界中のあらゆる英語学習者 in general)向けなので、ガリレオ研究室として日本人英語学習者に特有の注意点に焦点を当てて補足してみます。



independence | ˌɪndɪˈpendəns |: 独立


☆ Pronunciation tips

1. 音節数は「4つ」→ in-de-pend-ence
2. 第3音節に強勢 → in-de-pend-ence [ooOo](ポポポ〜ンポ)のリズム*
3. 【重要!】スペリングに出てくる3つの eは、それぞれ [ɪ], [e], [ə]の音になる。
特に -denceのあいまい母音 [ə]には要注意。カタカナ発音に引きずられて「デンス」と言わないように、動画の音声によく注意を向けて聴いてみてください。


★ ガリレオによる補足

-denceの最後の [ns]部分をよ〜く聴いてもらうと、[n]で上歯茎につけた舌先が離れて[s]に移行する際に、軽く[t]の音が入っていることに気がつくはずです。イメージをつかんでもらうためにあえてカタカナで書けば -dence部分は「ドゥンツ」のような感じ。

日本語の「ん」で代用していると、この[t]の音は出てこない。independenceという語の発音上、コミュニケーションに支障が生じるレベルのポイントではないが、英語の[n]は「どの位置に現れても舌先を上歯茎につける」という意識は大切である。より英語らしい洗練された発音を目指す学習者諸君にはぜひ意識を向けてほしい。


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Wednesday, 16 August 2017

芦田愛菜さんの「Rの発音」に関して、靜先生がブログで記事にされていたので

同じ番組をガリレオも帰省中に観ました。

Rの発音に関して「舌を巻くんですよね」というお決まりのコメントが出たときには、「巻かねーよ💢」とTVの前でツッコミを入れましたよ(ー ー;)

それにしても「英語のRが巻き舌」という間違った言説は誰が広めたのであろうか…罪深い。いわゆる「巻き舌」というのは、音声学的には "voiced alveolar trill(有声歯茎震え音)"という子音で、イタリア語やスペイン語などには存在するが英語のRとは似ても似つかない(次の動画を参照):




靜先生の書かれている「『ア~r』という間抜けな反応」ということについて補足説明をしておけば、アルファベットの Rそのものの発音は | ɑː(r) |(口を大きく開いた「ア〜(r)」)であって、イギリス発音においては [r]の音すら出てこない。「日本人が苦手とするRの発音」というのは母音の【前】のRなので、いくらアルファベットの Rを「ア~r・ア~r」とつぶやいてみたところで意味がないということである。

また、何かRの入った単語を発音してみてと促された芦田さんが選んだ travel | ˈtrævl̩ |は、実際には tr-の子音結合の方が問題になるので、純粋に「Rの発音」を判定するための典型例としてはあまり向いていない。この子音結合では、最初の [t]で舌先を上歯茎につける段階から、後続の [r]の影響を受けて若干後ろ寄りに位置し、中舌面は凹状に構える。これにより、[t]が開放されると自動的に [r]に移行する仕組みとなり、発音としては「チャ行音」にかなり近く、travelなら「チェァ〜ヴゥ」のようなイメージになる(この「ヴゥ」部分が「ブル」のようにも聞こえるということ)。

とかく日本のバラエティー番組では、正しい英語発音が茶化されたり、メチャクチャな英語モドキで押し通す芸能人を笑いのタネにしたり、実際には発音や文法面でおかしな英語を話していても一見すると流暢に話しているような人が「ペラペラ」などともてはやされたりと、憂えるべき内容が多い。この状況自体は一朝一夕に変えられるものでもないが、ガリレオ研究室の投稿を目にしてくれている皆さんには審美眼を持って観ていただきたいと強く願う。

以上、靜先生のブログを読み、たまたま同じ番組に対して基本的に同じ感想を抱いたのだなぁということを思ったので、先生が取り上げられていない観点から記事にしてみました。

★靜哲人先生のブログ記事はこちら↓↓↓☆
→ Kyle's Kingdom: 芦田愛菜さんの英語 「Rの発音」トラブルみたいですね?!


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Thursday, 10 August 2017

カジュアルな犠牲者?ー London名物 double decker事故のニュースより

casualties | ˈkæʒʊəltɪz |: 犠牲者・(死)傷者 - 複数形 (単数は casualty)

日本語ネイティヴが casual(カジュアル)と聞くと、formal(フォーマル)に対する服装のことが思い浮かぶ人が多いと思いますが、なぜ同じ語源を持つ casualtyが「犠牲者」の意味になるのか?

元々 casualという語はラテン語の casus(原義は "fall: 落ちる")に由来し、case「事件・出来事」とも同じ語源を持つ。したがって casualty「casual:(偶発的な)+ -ty:(性質)を持つ事件・事故による被害を受けた人」というように意味が拡張していった単語として分析できる。

一方、服装に関する casualは、語源の持つ accidental(偶発的な)という意味合いから、 not regular(臨時の) や not planned(事前に用意されていない)といったイメージと結びついたと考えれば、「not formal(形式ばらない)」という意味に至るのも納得できるのではないだろうか。

このように、一見すると似ても似つかないような単語でも、語源をさかのぼると意外な繋がりが浮き出てくることがある。しっかりした学習辞典には語源の記載も含まれていることが多いので、ぜひ活用して英単語を多角的に理解することを勧めたい。深く知るほどに記憶への定着度は確実に高まる。



★Here is the Path to Wonderland☆
昨年の "London ことば・文化探訪"の際の街歩きでお世話になった double deckerの事故ということで目に留まり、思わず記事にしました。

現在も事故については調査中とのことですが、死者の報告は出ていないことがせめてもの幸い。


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Wednesday, 9 August 2017

センター英語(2017年)解説動画公開!【第3問A 会話文の空所補充問題】

センター英語解説動画シリーズ、第3問Aの動画をアップしました!



空所=「未知の値」を求めるには、「すでに分かっていること」(=この場合は空所前後の会話の流れ)を手がかりとする…という、理数科目へのアプローチに通じる考え方を解説しています。

ガリレオ研究室ならではの解説として、会話から導き出せる選択肢検討のための前提条件を英語で提示してみました。これは長文の正誤問題などにも応用できる考え方ですので、是非ご視聴してご参考になさってください!

☆Here is the Path to Wonderland★
裏の見どころは「ガリレオの小芝居」(笑)




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Monday, 31 July 2017

センター英語(2017年)解説動画公開!【第2問B 整序英作文問題】

センター英語解説動画シリーズ、第2問Bの動画をアップしました!



並べ替え問題の対策は「頻出構文・フレーズをひたすら覚えこむもの」というイメージを持っていないでしょうか?

言語学的な視点を元に自分の頭できちんと考える習慣を身に付ければ、どんな問題が出題されても理詰めで文法的な英文を構成できることを証明しています。ぜひご覧ください!

【裏話】
今までのPC内蔵カメラ → スマホ (iPhone 6S)撮影に進化したことで、より画質が良くなったと思います(^^) 今回も「鬼のガリレオ」基準で納得いくまで撮り直しを重ねた自信作です!

☆Here is the Path to Wonderland★
ガリレオ研究室の「夏期講習」的に、受験生の夏休み期間に合わせて 2017年度センター英語問題(本試験)の残りの問題の解説動画を 8/31までに揃える予定で進めていきます。ご期待ください(^^)


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Thursday, 20 July 2017

【ガリレオ研究室】「生徒のレビュー」更新!

review_#5


大学教員をされている Hiroさん(40代・男性)より、新たな生徒の声をいただきました!(The Rabbit Hole: 50分 × 2回の初回学習相談 & Skype体験レッスンの後、継続受講が 12回を迎えた段階でのご感想です。)

→ 生徒のレビューを読む

Hiroさんのケースに限らず、外国から訪れる人への対応で、急に英語で話すことを求められる場面は今後確実に増えていくことであろう。その際に問題となる「英語力」というのは、決して自己紹介だの道案内だのといったような、いわゆる"英会話レッスン"でテンプレート的に練習させられるような状況で喋る力ではない。

仕事上で英語を使うにしても、プライベートで趣味などについて語り合うにしても、大なり小なり「専門性」:すなわち、その特定分野で用いられる語彙や表現が、自在に使いこなせるものとして自らの血肉になっているかどうか?が求められる。

Hiroさんの場合は、日常的に仕事で使っているカタカナ語の専門用語が、英単語としての発音とかけ離れているケースが多く、リスニングで苦労することが多いとのこと。よって授業では専門のテキストを読み込む中で、頭の中にある音声イメージと実際の英単語の発音のズレを修正するとともに、最近ではスペリングと発音の対応関係から予測を立てる練習にも取り組んでいる。

「マンツーマンの Skypeレッスン」を謳っているスクールは世の中に数多くあるが、本当の意味で生徒一人ひとりに合わせたオーダーメイドレッスンを提供しているかどうか、見極める目を持ってほしい。

★ Here is the Path to Wonderland☆
他のスクールより値段は少し高いように感じるかもしれません。しかし、私の専門分野に完全に合わせた授業を提供してくださっている事を考えると、決して高くはないと思います。大手のオンラインレッスンは確かに安いかもしれませんが、25分のレッスンのうち挨拶で10分以上もかけてしまう事に疑問を感じたら、ガリレオ先生のレッスンを受けてみるのが良いかと思います。
ー Hiroさんからいただいたレビューより一部抜粋 


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Friday, 14 July 2017

Sherlock【The Empty Hearse】英文解説: "He's staying dead."はなぜ「普通じゃない」か?/Live from 221B ~Season 3~

7/4 (Tue.)から Season 3の授業シリーズ配信を始めた、ガリレオ研究室の YouTube Live動画配信型授業 "Live from 221B"の第2講より、お試し受講動画を作成しました!

<英文解説ポイント>:
現在進行形の視点: "He's staying dead."はなぜ「普通じゃない」か?



特に 4:10~の
「言語現象において無駄なことって起こらないわけなんですよ。」
は我ながらカッコイイ(笑)。
ぜひご覧ください!



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Sherlock【The Empty Hearse】英文解説: "You pushed us all into thinking that Sherlock was a fraud."/Live from 221B ~Season 3~

7/4 (Tue.)から Season 3の授業シリーズ配信を始めた、ガリレオ研究室の YouTube Live動画配信型授業 "Live from 221B"の第1講より、お試し受講動画を作成しました!

<英文解説ポイント>:
使役移動概念の拡張: "You pushed us all into thinking that Sherlock was a fraud."



ぜひご覧ください!



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Sunday, 9 July 2017

「地球は平らだ!」と教える英語科教員たち

いわゆる「受験英語」業界で "わかりやすい授業"ともてはやされて(?)いるようなものを見聞きするたびに抱く違和感というのは、結局のところ「天動説を熱心に唱えている連中」に対する感覚なのかな、と思う。

天動説

どれだけ授業の【出し物】としてパフォーマンスにこだわったり、物事を単純化して見せるための【方便】を駆使して熱弁を振るったとしても、肝心の中身が現実世界の現象を正確に説明していないのなら、(人生全体で捉えた時に)生徒を知的に豊かにするものでは無い。

思うに、受験参考書をこねくり回している限りは、どれ/誰を選んだって目くそ鼻くそどんぐりの背比べなのだろう。

というのも、受験参考書も源流を辿っていけば何らかの原典となる英文法書があるはずだが、伝言ゲームを繰り返していくうちに、どうしても説明や例文の本質がズレたり、英語の用法自体が変化したりといった綻びが生じてくる。(※このあたりの詳細や事例は『世界に通用しない英語―あなたの教室英語、大丈夫?』, 八木克正, 2007, 開拓社言語・文化選書 などを参照。)

後発の参考書や授業者が、きちんと現代英語で生じる言語現象を真摯に研究しているのであれば問題は生じない。しかし、こと受験業界に関して言えば、まるで「地球は平らだ!」とまことしやかに信じられていた時代にバカ売れしたものをネタ元に、多少いじくって説明をこしらえているような代物しかないのである。試しに、直近で紐解いた英文法書は何か尋ねてみると良い。(平気で『Forest』とか挙げそうな輩がいそうで怖い。)

地球の形については「いっぺん宇宙行って見て確かめてこい!」で済むが、文法は明確な形を持たないだけにさらに厄介とも言える。それでも、本物の英語を目の前にすれば、説明力の差は歴然と顕れる。

真理を探究する目を見開き、地平線の先を見つめよう。

★Here is the Path to Wonderland☆

方便や詭弁に頼らない本物の説明現代英語で実際に使われる信頼のおける例文で安心して学習を進めたい生徒は、ホームページの【ガリレオ英文法】を是非ご覧ください!



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Thursday, 6 July 2017

ガリレオ英文法:記事更新「行為概念」

ガリレオ研究室ホームページで公開しているガリレオ英文法に新着記事をアップしました!

今回は「行為概念」を扱い、様々な他動詞を中心に【対象への影響度】に応じて文法性やニュアンスが異なってくることを解説しています。また、無生物主語や多様な doの用法についても扱っています。

『何を?』ってツッコむから他動詞」などという説明では見渡せない、広大なることばの世界をご覧ください!

★↓↓↓こちらのリンクから!↓↓↓☆
ガリレオ英文法:行為概念


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Saturday, 1 July 2017

英検1級(2017年度第1回検定 大問 3 "The Jungle")解説 Facebook Live授業動画の録画公開!

先日 6/22に配信した英検1級 Facebook Live授業の録画をアップロードしました!
  • 「結局何を言っているのかわからない」解消!
    • 脳内色分けリーディング論理展開を正確に読み解く方法
  • 英単語帳丸暗記に走る前に!
    • 知らない単語の「かわし方」
  • 合格するには正解を選べ!
    • 本文と選択肢の「照合の視点」
という 3つのポイントを解説。

英検1級合格を目指している方はもちろん、論理的な英語の文章を正確に読み解けるようになりたい学習者に広く役立つ内容となっています。ぜひご覧ください!

【動画①:¶1 問(32) "Upton Sinclair was disappointed by the reaction to The Jungle because..."】



【動画②:¶2 問(33) "What political effect did The Jungle have?"】



【動画③:¶3-4 問(34) "What was Theodore Roosevelt's opinion of the people he called 'muckrakers'?"】



★フル授業 ver.で一気に学習したい!という方は以下のリンクから動画に飛べます:

さらに!!
動画レッスンとの相乗効果で学習を深められる【紙上解説テキスト】も用意しました。

ライヴ授業では細かく触れることのできなかった単語の解説なども盛り込んでおり、自分のペースで読み進められるのでまとめて動画授業を見る時間が取れない人にもオススメです。ぜひ併せてご活用ください。→ 紙上解説テキスト


☆Here is the Path to Wonderland★
ジャングルを攻略せよ。


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Thursday, 29 June 2017

YouTube Live動画配信レッスン "Live from 221B":2017年7月より Season 3の授業開始! 

ガリレオ研究室が誇る YouTube Live配信レッスン "Live from 221B"

Live from 221B Logo
画像クリックで授業詳細ページに飛びます。

BBCの人気ドラマシリーズ「Sherlock」のスクリプトを詳細に読み解き、"天才" Sherlockと周りの登場人物との掛け合いに隠されたことばの面白さをガリレオ独自の鋭い切り口で解説する授業です。英語の解説を通して、普通にドラマを観ているだけでは気が付かなかった物語の奥深さを学べる!」とご好評をいただいています。

この授業シリーズが 7/4 (火)より、The Empty Hearse「空の霊柩車」を題材とした Season 3の配信をスタートします!

☆ Live from 221B ~Season 3~からの変更点 ★

・ドラマスクリプト(会話部分)だけに集中!

Season 1~2での授業では、熱狂的 Sherlockianである Ariane DeVereさんが作成された詳細な場面描写付きのスクリプトを、ご本人のご承諾をいただいてテキストに使用していました。もちろんそれも高い学習効果を生んでいたのですが、Arianeさんが "speaker and spoken words only" versionを作成してくれていたこともあり、Season 3からは実際のドラマの中で繰り広げられる会話表現を集中的に学んでいくスタイルに変更します。これにより、現代の Londonで実際に交わされる本物のイギリス英語の会話表現がより強く記憶の中に残りやすい授業に進化を遂げます!

・実践への応用を意識した解説の充実化!

Sherlockの世界では thrillingかつ excitingな出来事が次々と起こり、そこが大きな魅力ですが、我々の住む現実世界にそのまま応用できる表現ばかりが出てくるわけでもありません。よって Live from 221Bの授業においては、Sherlockたちのセリフに現れる英語を出発点として、日常での応用例を数多く繰り返し紹介していきます。ドラマの中で繰り返し使われる表現は日常生活においても多用されます。ドラマスクリプトを学んで「ふ〜ん」で終わるのではなく、授業と課題ファイルで【使える英語】として脳に焼き付き・口をついて出てくるように、ガリレオが導きます!

録画動画も学習しやすく!

従来通りのフル授業動画に加え、重要ポイントごとに比較的短時間で学習を進められる分割 ver.の録画動画の提供を予定しています。スキマ時間を利用した学習に、苦手な部分に絞った復習に、など、使いやすい方法でご活用ください。

授業詳細について

  • 7月の配信予定日時:毎週火曜日 (7/4, 11, 18, 25) 日本時間 21:00~ [50分程度]
  • レッスン料金:¥6,400 (1レッスンあたり ¥1,600)
  • レッスン配信日にライヴ視聴用URLをご案内します。配信日時に合わせてアクセスしてください。
  • 配信終了後、受講者全員に録画動画のURLをご案内します。復習用、あるいはリアルタイムで視聴できなかった場合にご活用ください。
※「ガリレオ研究室」ホームページのレッスン詳細ページはコチラ
(受講申し込みもリンク先よりお願いします。)

初月 (7月)限定!ライヴ配信無料公開!!

Season 3授業シリーズ公開記念として、ライヴ授業を一般公開設定にして配信します。
以下の日時に下記リンクより自由に授業をご視聴・お試しいただけます。事前にリマインダーを設定することも可能です:
【注】:ライヴ配信時のみの公開となります。録画・課題ファイルをご希望の場合はレッスン受講申し込みをお願いします。

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物語は新たなるステージへ!



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Saturday, 3 June 2017

ガリレオ研究室 Profile更新しました!

正しいことばの仕組みに基づいて文法・意味・発音を理解することは、語学学習者にとっても有益、むしろ不可欠なものである 

【ガリレオ節】の切れ味を研ぎ澄ませ、ことば・英語教育に対する情熱・信念をより強く推し出す形にリニューアルさせました!

なぜ「ガリレオ」なのか?・なぜ「研究室」なのか?
ぜひご一読ください(^^)


★Here is the Path to Wonderland☆
英単語としての profileの発音は 「×プロフィール」ではなく| ˈprəʊfaɪl |です。
Disney, Puffy, Harry Potterがガリレオの英語の原点であることも明記(笑)


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Friday, 26 May 2017

that節の正しい発音法:I think that ~と言うならきちんと考えよ

that節の thatが品詞分類的に「接続詞」であるという明示的・宣言的知識は、極論すれば "どうでもいい"。少なくとも、学習者にとっての優先順位としては二の次・三の次であることは間違いない。

それよりも全ての英語学習者に必ず身に付けさせなければいけないのは以下の3点:
  1. この thatは弱形 /ðət/で発音され、決して「ザット」ではないこと。
  2. THでは必ず舌先を前歯の裏〜先端につけて発音すること。
  3. 「that節」というまとまりを作るのだから、区切るのは thatであること。
特に 3.に関しては、例えば I think that James is handsome. であれば、原則として
◎ I think / that James is handsome. 
で切るべきものを、
× I think that / James is handsome.
のように言ってしまう生徒がほとんどである。

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What I was surprised at was / that even a large number of English teachers didn't know this fact.


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